『夢現Re：Master』主演声優インタビュー連載。第3回は無限堂さき役の徳井青空さん

　工画堂スタジオから発売中のPS4/PS Vita/Nintendo Switch（ダウンロード専用）/PC/Steam用ソフト『夢現Re：Master』。本作に出演する声優へのインタビュー連載をお届けします。

　本作は、工画堂スタジオのしまりすさんちーむによる、ゲーム制作会社を描いたアドベンチャーゲーム。帝都東京の都心からほど近い、街“虹園寺（こうえんじ）”にある小さなゲーム開発会社“ユリイカソフト”を舞台に、ゲーム制作者や声優たちの努力と葛藤を描きます。

　インタビューでは、演じた役や特徴、物語についてお聞きしています。なお、物語のネタバレが一部含まれるため、ゲームクリア後に記事を見るのがオススメです。

無限堂さきを演じた徳井青空さんへのインタビュー

――無限堂さきというキャラクターはどんな感じの人物でしたか？

　すごく夢のあるというよりは、ライターとしてとにかく仕事をまっとうしようとしつつも、締め切りがギリギリになってしまう。それでも仕上げられるという、わりとリアルな感じのキャラクターかなと思いました。

　ストーリーにライターさんの生々しい思いが込められている気がして、そこがまたおもしろかったですね。

――作中でも言っていたんですが、同人活動であれば駄目なら落としてもいい。ただ商業は落とせないため、責任感とかモチベーションとかが違うと思います。

　いくらダメでも、クオリティを落とせないというのは、みんなは「それでいいじゃん」と言うかもしれないのですが、自分で納得できないと出したくないし気持ち悪いという気持ちもすごく共感できる。

――徳井さんが声優としてこだわっていること、ルーティンにしていることはありますか？

　こういった長期に渡るゲームの収録が一段落したら、激辛のラーメンを食べに行きます。ご褒美に。

　収録の合間に食べちゃうと、ノドに支障をきたしたり、辛いものを食べ過ぎて声が枯れるとかたまにあるみたいなんです。今日は収録がひと段落したので明日の収録はさておき、激辛ラーメン食べに行こうかなと思っています。

――激辛なんですね。

　ひと段落したから自分の中での打ち上げみたいな感じで、食べて飲んで寝る。そういうイメージで激辛のものを食べます。収録の間は激辛な食べ物を我慢しているので。

　ただ、激辛が悪いとかではなく、ノドを痛める可能性があるというイメージです。

――実際、痛めたなったことあるんですか？

　ないですね。でも、それこそお酒を飲んで大声出して、翌日に声が枯れているとかあるじゃないですか。それと同じで、激辛なもの食べてその後ギャーギャー騒いだら、声が枯れる可能性があるわけです……騒がないですけど（笑）。そうなっちゃうと、長時間の収録だと支障をきたすと考えると、控えようと思いますね。

――ゲームの収録は長いという感覚ですか？

　長いですね。1人のキャラクターを淡々と収録する。アニメであれば結局1話ずつ収録しますし、他の人との掛け合いがある。そういう意味でもゲームの収録で長期に渡るものはすごく密度が濃いというイメージで、ヘビーな感じはします。でもその分、やりがいはありますね。

　特定の時間、集中して1人のキャラにずっと向き合い続けることはあんまりないので、収録するとシンクロ率がどんどん上がっていくような感じがします。役に入っていくみたいな感じですよね、簡単に言うと。

――これを読んでいる人にメッセージをお願いします。

　普通にこのゲームをプレイするのが好きな人はもちろん、さきちゃんに関して言えば物作りをする人たちにもぜひ楽しんで遊んでほしい、聞いてほしいとすごく思いますね。

　きっとすごく共感できるだろうし、代弁してくれているなという部分があると思うので、ものづくりをする人たちがプレイした感想を聞きたいです。きっとみなさん、SNSとかで「わかるな～」って言うのではと思っています。