『MTGアリーナ』で”フォーゴトン・レルム探訪”をプレイ。ダンジョン探索で脳汁が止まらない!

セスタス原川
公開日時

 『マジック・ザ・ギャザリング(MTG)』の最新セット“フォーゴトン・レルム探訪”。製品版は7月23日発売予定で、デジタル版の『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ(MTGアリーナ)』では本日7月9日より実装が行われています。

 そんな“フォーゴトン・レルム探訪”を一足先に遊べる“アーリーアクセス”が実施され、電撃オンラインも参加! 新カードを使った構築戦やシールド戦をプレイしてきたので、その感想をお伝えしていきます。

新セットのテーマはTCG×TRPG!!

 “フォーゴトン・レルム探訪”は、名作テーブルトークRPG(TRPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とのクロスオーバーブースターです。

 プレイヤーの選択肢によって効果が変動する“ダンジョンを探索する”という新ギミックが登場したり、カード名やテキストが冒険の一幕を彷彿とさせる名前だったり、これまでとは一風変わったカードたちが登場しました。



ダンジョン冒険のイロハを解説

 この“ダンジョンを探索する”という効果は初登場のもの。ここで軽く説明をしておきましょう。

 プレイヤーは、ゲーム外のカードとしてダンジョンカードを用意します。ダンジョンは“ファンデルヴァーの失われた鉱山”“魂を食らう墓”“迷える狂戦士の迷宮”の3種類。

 “ダンジョンを探索する”という効果が最初に発動したタイミングで、プレイヤーはどのダンジョンを冒険するのかを選択。その最初の部屋に書いてある効果を発動します。

 その後、同じく“ダンジョンを探索する”が発動するたびに、ルートを選びながらダンジョン奥深くへ冒険をしていきます。

 そして、見事ダンジョンの最後の部屋に到達すると、プレイヤーはダンジョンを“踏破”した証を得ます。その後、再び進むダンジョンを3つの中から選択して、また冒険の旅に出発するのです。

  • ▲進んだ道を戻ることや、途中でダンジョンを変えることはできません。

 ダンジョンはそれぞれ特色があります。“ファンデルヴァーの失われた鉱山”は、アドバンテージを得る効果ばかりで、ゲーム序盤の“初心者冒険者”にピッタリなダンジョンです。

 “魂を食らう墓”は自分も相手も巻き添えにしながら探索をする波乱万丈のダンジョン。手痛い犠牲を払えば、最後の部屋までのショートカットを行える点も特徴です。

 苦難を乗り越えた先には、接死を持つ4/4のクリーチャーを従えられるというご褒美が待っています。

 “迷える狂戦士の迷宮は、他と比べて長い道のりが特徴。効果はアドバンテージとなるものが多いですが、直接盤面に影響するものが少ないので扱いにくさもあります。

 ですが、最後の部屋に到達すれば、カード1枚のコストを支払わずにプレイできるという、デッキ次第では決定打になり得る効果を発揮します。

 ダンジョンのおもしろさは、同じカードを使った対戦でも、試合によって展開が大きくことなる点です。

 “ファンデルヴァーの失われた鉱山”でコツコツとリソースを稼いで勝つ試合もあれば、“魂を食らう墓”で自分もろとも相手のカードを削り落とす戦法を狙う試合もあります。

 数ある選択肢から進む道を選ぶ感覚は、戦略的でありつつも結果は未知数である、まさしくTCGとTRPGが融合を果たしたゲームシステムです。

 他にも“フォーゴトン・レルム探訪”では、20面ダイスを振って、その出目次第で効果が変わるという、ワクワクできる効果を持つカードも多く登場。まさに“何が起こるかわからない”が存分に詰まったカードセットとなっています。

早速ダンジョンを主軸に戦ってみた!

 先行プレイでは、まずはダンジョンを使いたいということで“大量にダンジョンを探索する”を詰め込んだ、白緑黒のアブザンダンジョンを作って遊んでみました。

 キーカードは、1枚で何度もダンジョンを探索できるクリーチャーやプレインズウォーカー。これらを使って、ダンジョンを踏破しまくり、強固な盤面を作っていこうというデッキです。





 中でもおもしろいカードが、“魂を食らう墓”を踏破しているかで効果が変わる“アーチリッチ・アサーラック”。

 3コスト5/5に加え、攻撃時にトークン生成という破格のスペックですが、“魂を食らう墓”を未踏破の状態では召喚できず、代わりにダンジョンを探索して手札に戻ってしまいます。

 一見デメリットのような効果ですが、手札に戻るという性質上、実はコストさえ払えば何度もダンジョンを探索できる無限リソースのカードなのです。

  • ▲“魂を食らう墓”を踏破した後は、超ハイスペックカードに変身。あえて踏破せずに探検用として使い続けるのもアリ。

 これに加えて、他のクリーチャーが場に出たときにダンジョンを探索できる“銀月街のレンジャー、ヴェイリス”を使えば、冒険の準備は万全。ダンジョン探索を繰り返し、相手とのリソース差で盤面を圧倒できます。

 序盤に1つ1つダンジョンを進んで、コツコツとアドバンテージを得るのもおもしろいですが、後半の“銀月街のレンジャー、ヴェイリス”を起点にした連続ダンジョン探索の爽快感は格別です。

  • ▲1ターンに1つダンジョンを踏破する勢いでダンジョンの探索を行うと、気が付けば手札と盤面がすごいことに。

 今回は使えるカードの種類を優先して3色を採用しましたが、似たデッキタイプとして緑単も使いやすいデッキの1つです。

 緑の収録カードには“群れ率いの人狼”や“レンジャー・クラス”など、攻撃すればするほど強くなるという分かりやすい強さのカードが多数登場しています。


 ダンジョンを探索してリソースを稼ぎつつ、スタッツの大きいクリーチャーで猛攻をしかければ、相手はひとたまりも無いでしょう。

 「まだ3色デッキを使いこなすのは難しい!」という人は、まずは緑単でゲームの戦略や、新テーマであるダンジョンについて学ぶという遊び方もアリですね。

4/3の生首が急に走ってくる!!

 ダンジョン関連以外で、筆者の目に止まった新カードの“デミリッチ”。攻撃するときに墓地にあるインスタント・ソーサリーをリサイクルできるクリーチャーです。

 シンボルが青4つと扱い辛そうに見えますが、そのターンに使用したインスタントやソーサリーの分コストが下がるので、4枚使えばコスト0で召喚も可能。

 加えて、墓地のインスタント・ソーサリーを4枚追放すれば、墓地から復活可能という無限湧きも兼ね備えたクリーチャーです。

 今回は火と水の低コストのインスタントやソーサリーを中心に、“デミリッチ”で、超大型呪文の“マグマ・オパス”を撃つデッキを組んでみました。



 手札を捨ててドローをする循環スペルを大量に採用して、安定感と“デミリッチ”用のコストを確保。

 また“デミリッチ”の効果を最大限に活かすために、次に出すクリーチャーに速攻を付与できる“授業初日”を採用。

 何もない状態から、いきなり4/3の生首が攻撃してきて、おまけに墓地からインスタント・ソーサリーを撃ってくるという、ビックリドッキリなデッキになりました。

 使ってみると“デミリッチ”のコスト軽減と復活能力がとんでもなく強力!

 4枚のインスタント・ソーサリーを使って“デミリッチ”が0コストで2枚いきなり登場なんてことは日常茶飯事。さらにそれが“授業初日”で速攻を得て突撃を仕掛けるのですから、相手は「!?」と驚愕すること間違いなし。

 相手は突如現れた“デミリッチ”を倒さなければなりませんが、倒したとしても墓地のインスタント・ソーサリーを消費して復活するので、実質こちらの攻め手は無限。

 無限に復活する“デミリッチ”を相手が取りこぼしたところで、トドメの“マグマ・オパス”を撃ちこんでフィニッシュ! 爽快感抜群です。

 ただし、墓地を追放するタイプのカードにはすこぶる弱いので、そこは今後対策を考えないといけませんね……。中には、ことごとく“デミリッチ”を追放されて、泣きながら投了した試合がありました。

シールド戦はドラゴンが止まらない!

 アーリーアクセスは期間が限定されていることもあり、構築したデッキでのプレイを中心にしていましたが、シールド戦のほうも少しプレイしてみました。

 今回のセットは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とのクロスオーバーということで、各色に強力なドラゴンたちが複数収録されています。





 リミテッドで純粋に強いカードといえば、地上クリーチャーに干渉されない“飛行”ですよね。それに加えて、強大なスタッツ、強力な効果を持つドラゴンなんて……強いに決まっています。

 最初のシールド戦では、甘い気持ちで飛行対策の薄いデッキを組んでしまったので、見事相手のドラゴンを止めることができずに撃沈するハメになりました……。

  • ▲神話レア以外のドラゴンでも1匹で試合を決めるレベルの性能。やっぱり“飛行”はズルいです。

 そして、新テーマの”ダンジョンの探索する”の効果も、リソースを確保できる手段が限られるリミテッドでは便利な能力として重宝します。

 しかし、構築戦ほど“ダンジョンを探索する”を持つカードを使えないので、スムーズに踏破をすることは難しい印象。ダンジョンを軸にデッキを組む場合は、1枚で複数回のダンジョン探索ができるカードが欲しいところですね。

“楽しさ”を求めていざダンジョンへ!

 “フォーゴトン・レルム探訪”の新テーマのダンジョンには、カードゲーマーに刺さる要素が詰まっています。

 前述した何が起こるかわからないワクワク感と、適切な道を進む戦略性に加えて、カードゲーマーが気持ち良くなれる要素が詰まっているのも魅力の1つと感じました。

 カードゲーマーは、たくさんドローできたら幸福感を得て、盤面の展開に成功したら優越感を感じ、高コストカードのコスト踏み倒しに成功したら、気持ち良さのあまり卒倒してしまう生き物です。

 ……は言い過ぎかもしれませんが、そういった要素に楽しさを感じながらプレイしている人は少なくないはず。

 このエキスパンションで登場した“ダンジョン”は冒険の報酬として、みなさんが求める3つの幸せが用意されています。さらに、それらがすべて“ダンジョンを探索する”というテキスト1つから起きるのだから驚き。この一文にはカードゲーマーの夢が詰まっているわけです。

 ダンジョンを探索する楽しさは、全世界のカードゲーマーに一度は体験してほしい効果。アドレナリンがドバドバ出ること間違いなしです。ぜひ『MTGアリーナ』で実際に体験してみてください!

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