手応え、よし。元素組み合わせが奥深い本格派錬金術ゲーム『アルケミスト・アドベンチャー』レビュー【電撃インディー#45】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、イントラゲームズより配信中のPS4/Nintendo Swich用アクションアドベンチャー『アルケミスト・アドベンチャー』の日本語版をレビューしていきます。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

手応えバッチリのアクションアドベンチャー!

 『アルケミスト・アドベンチャー』は、記憶を失った錬金術師、マイアの冒険を描いたアクションアドベンチャーゲームです。その最大のポイントは、“エレメント”や“金属”といった原料を自由に組み合わせ、多彩な効果を持ったポーションを作り出せる錬金術システム。

 これで出来上がるポーションの効果がとにかく多彩で、攻撃だけでなく、フィールドにあるオブジェクトを動かしてギミックを解くといったことも可能なのです。

 ゲームは、こうしたポーションの効果をうまく使い、襲い掛かる敵や、仕掛けられたギミックを突破していくことになります。画面はカラフルでポップな印象を受けますが、アクションも謎解きもかなりの手応えを味わえる骨太な内容で、しっかりやり込めるゲームとなっています。

錬金術で自在にポーションを生み出す!

 本作の最大の醍醐味となるのは、やはり原料を組み合わせてポーションを作り出す錬金術システムです。これが本当に深い!

 まずはポーションの大きなカテゴリとして、主に攻撃する“ボム”、主に自分を強化する“エリシキル”、主に武器を強化する“ソードオイル”の3種類があり、それぞれフラスコの形で大まかな働きが決定。さらに、ダイヤグラムという6つのマスに原料を当てはめていくことで、さまざまな効果を持ったポーションが生まれます。

 若干複雑ではあるのですが、実際にプレイして、一度その仕組みさえ理解できれば、その奥深さに驚くはずです。原料の組み合わせで生まれる副作用の種類がとにかく豊富で、うまく使えば、思いがけない効果を生み出したりします。

 いろいろな組み合わせを試し、出現する敵や周囲のギミックなど、その場の状況にあわせた適切なポーションを作っていくことが、ゲームの大きなポイントとなってきます。

 ちなみに効果を生み出すダイヤグラムで重要なのは、原料として使える基本エレメント(火、水、風、土)なのですが、最初から使えるのは火のみで、ゲームを進めるごとに増えていきます。

 序盤は火のエレメントを使って燃焼させる単純なボムが中心で、ここから徐々に組み合わせを増やしていき、順を追って覚えていくことができます。複雑な部分はありますが、じっくり取り組めば、必ず理解できるはずです。

  • ▲メニューの“錬金術案内で詳細を確認できます。

錬金術師ならポーションで戦え!

 ゲームではもちろん敵との戦闘も発生します。攻撃は、基本は剣で行いますが、敵は特定のエレメントに対して弱点を持っていたりするので、そのエレメントを使ったポーションで攻撃すれば有利になります。

 また、ソードオイルのポーションで剣を強化したり、エリシキルのポーションでバリアを張ったりといったことも可能。戦いのサポートとしても大活躍してくれるのです。

 さらに、作ったポーションは、クイックメニューに登録することですぐに呼び出せるので、複数のポーションをすぐ切り変えることができます。状況を考え、適切なポーションに切り替えていけば、旅はグッと有利になるのです。

 とくにボス戦では、水場に誘いこんで雷エレメントのポーションを使い、水場にいる敵全体にダメージを与えるなど、ポーションを使った何らかの仕掛けが必ず用意されています。そうした仕掛けを理解し、活用していくことが重要です。

  • ▲雷の爆弾は、水に当てると効果が水全体に広がる特性を持つ。

脳細胞フル活用で謎解きに挑め!

 敵を倒すことも重要ですが、本作のフィールドにはパズル的なギミックが多数用意されており、これらをクリアしていく必要があります。このときも、錬金術によるポーションは必要不可欠となります。

 燃焼効果のあるポーションで燭台を灯したり、物体を押せる効果のポーションで障害物を動かしたりと、ギミックの解き方も実に多彩。場合によっては、かなり複雑な組み合わせが必要な場合もあります。

 しかもこのゲーム、ヒントがほとんどありません。おかげで詰まってしまうこともあるかもしれませんが、そのぶん、解けたときの喜びも絶大です。

  • ▲爆弾でスイッチを入れ、移動する床をうまく抜けるなど、アクションを伴うことも多い。

謎めいた物語にも注目!

 ゲームは、錬金術が栄えた国である、今は忘れ去られた地“イスル”を舞台に展開します。主人公のマイアは、記憶を失っており、その記憶を取り戻しながら、この世界に秘められた錬金術の秘密を解いていくことになります。

 序盤はわからないことが多く、断片的にしか状況が語られない形で進行します。この多くを語らないスタイルは、個人的な好き嫌いはあると思いますが、絶妙に想像力を掻き立ててくれるのです。

 また、フィールド上にある本を読むことで、世界観をちょっとずつ補完できるので、主人公マイアと一緒に、世界について理解していけるようになります。このあたり、個人的には全体的な雰囲気が好みなので楽しめましたが、ややクセが強いので、そこは好みがわかれるかもしれません。

  • ▲個性的なNPCたちも登場。彼らのサブストーリーも楽しめます。

楽しめる要素が満載!

 このほかに、パートナーとして一緒に旅をする“ホムンクルス”を育てたり、装備品を強化したり、経験値をためてさまざまなスキルを習得したりと、やり込める要素が満載されています。モンスターなどの図鑑機能も充実しており、ボリュームも満点。

 アクションも謎解きも難易度的には高めですが、パズル要素の強いゲームが好きな人なら、確実に満足できると思います。ちょっとでも興味があれば、腕試しのつもりでぜひ挑戦してみて下さい!


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