知ってるはずの『東方紅魔郷』の物語にズレが…!? ハコニワの復興要素も楽しい!【東方ダンカグ日記#3】
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『東方Project』を盛り上げる謎の集団“アンノウンX”の一員として、DeNAが展開するiOS/Android用東方リズムゲーム『東方ダンマクカグラ』(8月4日配信)。
この記事では、先行プレイを元に本作の“ハコニワ”やストーリーを中心とした感想をお届けします。
おでかけでハコニワの幻想郷を復興
本作では“ハコニワ”という空間で幻想郷を復興させていくのが大きな目的。復興を進めるには主に“おでかけ”で手に入るアイテムが必要です。
“おでかけ”に成功して復興が進むと、それに伴って新たな物語が解禁。新たなスポットやキャラクターが登場するようになります。
復興が目的というためか、本作の序盤はとにかく寂しい印象。キャラクターは博麗霊夢と霧雨魔理沙しか登場せず、肝心の博麗神社には賽銭箱さえない。さらに言えば博麗神社以外のスポットも存在しません。
そんなないない尽くしから、復興によってスポットやキャラクターが増えて幻想郷がにぎわっていくのは例え二次創作であってもうれしいもの。
長いこと東方に触れていなかったわけではありませんが、見知った場所、見知ったキャラクターと再会する感覚に近いですね。
おでかけが育成の目標になる
そして、おでかけ自体がミタマカードを育成する際の目標になっているというのもポイントです。
ミタマカードはダンマクカグラ(リズムアクションパート)でセットすると、より高いスコアを得られたりより簡単にクリアできたりするもの。
ですが、腕前さえあれば楽曲のクリアにはミタマカードの育成は不要です。もちろんスコアなど育成をするメリットはあるのですが、絶対に育成が必要なほうが育成へのモチベーションがわきやすいでしょう。その役割を果たすのがおでかけ。
おでかけは、ミタマカードのパワーで決まる“戦力”によって成功するかが変化します。復興を進めれば進めるほどおでかけに必要な戦力は増加するので、物語を楽しむにはミタマカードの育成が必須。そして育成には主にダンマクカグラの報酬で手に入るアイテムを使用します。
そのため、おでかけは物語とダンマクカグラをつなぐ役割を果たしている印象です。
じわじわと気になっていく原作とずれたストーリー
ここまで書いてきたとおり、本作では復興を進めるなかで物語を楽しむことができます。原作、二次創作を問わず東方の物語と言えば異変が定番。本作の物語にも異変が大きくかかわっています。
“再上映異変”という名の本作の異変は、原作で起きた異変と近しい異変が再度起きているというもの。紅魔館には紅い霧が発生しているなど、各地で起きている異変は表面上は原作と同じです。
ただ、原作そのままの物語をなぞるわけではなく、途中からずれていくのがおもしろいところ。
『東方紅魔郷』での異変はどんな目的で誰が起こしていたか? 『東方地霊殿』の異変は何故起きたのか? ここではあえて語りませんが原作をプレイした人だけでなく、二次創作を主体に触れている人でも大まかなところは知っているでしょう。そういった部分が原作とは異なっているんです。
まったく知らない物語をいちから体験するのもよいのですが、知っているはずの物語がずれていく感覚を楽しめるのは本作が『東方Project』の二次創作だからこそ。発端が同じで途中から変化していく物語は、新鮮さとともに原作の再解釈にも似た感覚を覚えます。
物語の発端が同じ以上序盤からグイグイ引き込んでいく構成ではありませんが、どこからずれていくのか、どのようにずれていくのか、としだいに気になっていくんですよ。
「東方は知らないけれどもリズムアクションだから遊ぶ」と決めている人も、原作で誰がどんな目的のためにどんな異変を起こしていたかくらいは知っておくのがオススメです。
もちろん、ただ原作を再上映するばかりではなくプレイを進めていくと、オリジナルのシナリオも……。この先はぜひプレイして確かめてほしいですね。
※記事の内容は開発中の先行プレイ版によるもので、正式版とは異なる場合があります。
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