オープンワールドRPGとHEX型タクティクスバトルが合成したら……『King’s BountyⅡ』が生まれた【電撃インディー#46】

KYS
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回紹介する『King's Bounty Ⅱ(キングスバウンティ2)』は、中世西洋風ファンタジー世界を舞台にしたRPGです。

 やっぱり僕らがあこがれだったRPGと言ったらこれですよね、剣と魔法とドラゴン!! そんな世界観のRPGなのです。

 開発は前作同、1C Entertainmentという海外メーカー。日本での販売は、Koch Mediaが担当し、今年2021年の8月24日にPCとPS4とSwitchでリリースされます。

 さて、この『King's Bounty Ⅱ』、洋ゲーフリークではない日本の一般的なゲーマーには馴染みのないタイトルだと思います。実際自分も知りませんでした。そこで、今回は日本のゲーム好きにどんなシステムのゲームなのかを説明していきたいと思います。

 ザックリ言うと「オープンワールドHEX型シミュレーションバトルRPG」といった感じでしょうか。オープンワールドの世界で、さまざまなクエストをこなしつつ物語を進めていきます。そして度々起こる戦闘がHEXタイプの戦術シミュレーションといった感じ。あまりないタイプのRPGですね。

  • ▲広大なフィールドを探索し、さまざまなクエストをこなしていきます。
  • ▲戦闘はHEXタイプ。今回プレイしたバージョンでは、なかなか歯応えがあるバランス調整になっていました。

 そんな本作、今回プレビュー版を触れる機会ができたので、実際にプレイしてみたインプレッションをお伝えできればと思います。

オープンワールドを探索し、多彩な出会いが物語を進める

 『King's Bounty Ⅱ』の世界はオープンワールドで表現されています。ただし、世界すべてが1つのマップで表現されているわけでなく、広大なマップが複数用意されています。雪原のマップ、城下町のマップなど。物語の舞台が変わるたびに、エリアを変えていきます。

 どれもかなりの広さを感じますが、冗長というわけでもなく、適度な広さと感じました。もちろん移動のストレスを軽減できる、ファストトラベルや馬での移動なども用意されているので安心です。

 
 また広大なマップには、いたる所にアイテムやお金が落ちていたりするので、歩き回るだけでも楽しかったりします。風景もかなり美しいですし、遠景には気になるオブジェが見えたりなど、冒険心をくすぐられます。

 物語の舞台は、ノストリア王国。王が暗殺未遂で倒れ(死んだわけではない)、王子の呼びかけで主人公が王都に召還されるところから始まります。といっても、主人公はなぜか牢獄の中。何があったんでしょうか?

 マップを探索していると、さまざまな人や魔物と出会い、いろいろとお願いをされます。そうです、人だけではありません。骸骨などからもクエスト依頼が発生したりします。クエストによっては、クリア方法が複数あり、Aという勢力に味方するか、Bという勢力に味方するかで結果も変わってきます。

 序盤に体験したクエストで例を挙げると、「ドワーフと盗賊団、どちらに味方するか」という選択を強いられるクエストが発生しました。結果、クエストクリア後に味方した勢力のユニットを雇えるようになるなど、少し展開が変わってきます。

 このプレイヤーの選択はクエストだけでなく、メインストーリーとなる物語にも大きく関わってきて、プレイヤーの倫理的な決断、行動次第で、王国の命運が大きく左右されるそうです。今回のプレビュー版でのプレイではわからなかったのですが、もしかしたら重要な分岐点があったのかもしれませんね。

  • ▲謎解き要素のあるクエストや、オブジェを利用して進むクエストなどもあるようです。

骨太の戦闘が楽しめるタクティカルバトル

 『King's Bounty Ⅱ』の戦闘は、オーソドックスなHEXバトルになっています(HEXは六角形の意)。プレビュー版のバランスだと、難易度はかなり高めと言ってもいいのではないでしょうか。

 本作の戦闘はエンカウント式ではなく、クエストやマップの要所でそのまま戦闘が発生する方式になっています。そのため、マップの構成がそのまま戦場になるので、フィールドにあった岩や建物などの建造物も戦闘に影響してきます。

  • ▲マップがそのまま戦場となります。壊れた壁が、戦場では障害物として機能するのです。弓兵は特に注意です。

 ところで、プレイヤーの分身となる主人公は戦闘では何をするのでしょう? まずプレイヤーはゲーム開始時に、主人公を3人の中から1人を選ぶことになります。戦士系、魔法使い系、騎士系です。

 ただし、プレイヤー自身がフィールドを移動して戦うことはありません。これは驚きました。じゃあ何をするのかというと、最後方で軍隊を指揮することになります。攻撃魔法や回復魔法、アイテムなどで戦闘に介入することは可能です。

  • ▲画像の左下のHEXの外にいるのがプレイヤー。外から指揮していて、攻撃を食らうこともありません。
  • ▲火の魔法による敵部隊への攻撃。かなり強力です。魔法使いは直接魔法攻撃に優れ、戦士は指揮能力に優れるようです。

 実際に戦うのは、槍兵や騎士、暗殺者、狼、軍用犬、グール、光の精霊などのさまざまなユニット。こちらは基本的にお金で雇うことになります。ユニットを複数雇って、槍兵部隊やグール部隊などを編成していきます。なお、最大6部隊で軍編成することが可能です。

 それぞれのユニットには、秩序、無秩序、力などの属性や、統率力コストなどがあるので、軍編成をどうするか悩むのも楽しいところ。属性がそろえば士気があがりますし、統率力コストで部隊内のユニット数が変わってきます。むろんプレイヤーが成長することで、コストの最大値が増えるので、多くのユニットを組み込むことができます。

 各部隊内のユニット数についてですが、例えば低コストの槍兵だと5人組み込めるけど、高コストの光の精霊だと1体しか組み込めないという感じ。もちろん高コストのほうが高性能なのですが、部隊内の兵数が0になってしまうと、その部隊は消滅してしまいます。1体でも生き延びれば、安いお金で最大値まで補充できるのですが……全滅の場合、また高い金額で雇いなおさなければいけません。

  • ▲各部隊にいるユニット数に注目。数にかなりの違いがあるのがわかります。

 全滅させないように部隊を運用して、いかに敵を殲滅させるか。そこを熟慮しながら戦っていく……手応えがありますね。と言っても、結構サクっとやられちゃうんですけどね。無傷での勝利とか、生ぬるいことは言ってられんのですよ。だが、それがいい。

 ちなみに部隊が全滅したら、その戦闘を放棄するだけです。その戦闘に出撃していた部隊はすべて消滅しますが、新たに部隊を整えて再戦を挑むことも可能ですよ。

重厚で正統派のハイファンタジーを楽しみたい人に

 今回、プレビュー版をプレイして感じたことは、とにかく重厚な物語や、エルフ、ドワーフ、ドラゴンなどと言ったハイファンタジーの世界を楽しみたい人にはおすすめできる内容になっていると思います。

 ノストリア王国にうごめく数々の陰謀、工作、死霊術。混沌とした世界に秩序を生み出す英雄たちの物語は、続きが気になる内容になっています。

 戦闘についても、ユニットの種類はかなり多く、スキルや特性を活かすことで、戦況に応じた戦術をとることができ、プレイヤーの腕の見せ所となるでしょう。

 『King's Bounty Ⅱ』は、8月24日にPC/PS4/Xbox One/Nintendo Switchでリリースされます。骨太の1本として、要注目です!

  • ▲早くこんなドラゴンと戦ってみたいよ!!

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