“東方ダンマク祭 ダンカグ特報SP”レポート。ライブと情報の濃さに圧倒されるばかりの2時間半だった
- 文
- ophion
- 公開日時
- 最終更新
リリース日がついに決定したiOS/Android用アプリ『東方ダンマクカグラ』。
この記事では7月16日に行われた『東方ダンマクカグラ』の情報を中心としたWeb番組“東方ダンマク祭 ダンカグ特報SP Presented by アンノウンX”のレポートをお届けします。
あのときに帰った気分を味わえるぜいたくなライブ
今回も含めて“東方ダンマク祭”は、主に『東方ダンマクカグラ』の情報と音楽サークルのライブで構成される番組。今回は“COOL&CREATE”のライブから幕開けとなりました。
『リスペク風神』、『マツヨイナイトバグ』と新し目の楽曲から始まり、その2曲が終わると『Help me, ERINNNNNN!!』、『最終鬼畜ダンカクで声(『最終鬼畜一部声』の本番組バージョン)』と“COOL&CREATE”の東方アレンジとしては初期の楽曲を演奏。“COOL&CREATE”の今とあのときを一足飛びで聞けるセットリストは、それだけでぜいたく感がありました。
『Help me, ERINNNNNN!!』では、「えーりん!えーりん!」の部分を、ライブなどに合わせて自由に変えるおなじみの言葉遊びも。ビートまりお氏が「『ダンマクカグラ』」「リリース日はー!」と期待を持たせながら、結局言わないという流れを何度か繰り返すさまには、少しニヤニヤしましたね。
さすがに曲にのせてリリース日を唐突に発表するという暴挙(笑)はありませんでしたが、コメントはザワザワ。「言えー」や「このあとかよー」といったコメントが飛び交っていました。
さらに、番組中にはIOSYS、森羅万象、Liz Triangleのライブも。Liz Triangleの復活、ARM氏と盆栽を合成した雑コラパネルなど、こちらも見どころ聴きどころが満載。ひとつひとつ取り上げていくときりがありません。
あえて言うなら、この3サークルの楽曲は全体的に今よりも“あのとき”に寄っている印象。一時期東方二次創作楽曲にハマっていた人なら、このライブ部分だけでも見る価値があるでしょう。
次に収録される原曲はユーザーしだい!? リリース日の発表など情報も盛りだくさん
ライブだけでなく“特報SP”の名に恥じない大ボリュームの告知もはずせません。
まず、事前に告知されていた“東方アレンジ活性化大作戦”の詳細が発表。
昨今の情勢からどうしても陰りを見せざるを得ない同人界隈で、コンピアルバムや音楽サークルによる楽曲のリリースを集中させる試みは“エアコミケ”に通じる二次創作を終わらせないための意気込みが感じられました。
ただ、個人的には本番組で紹介されている以上『東方ダンマクカグラ』との関係性が気になったポイント。
“東方アレンジ活性化大作戦”に参加するサークルさんには、COOL&CREATEかビートまりお氏個人が「コンピアルバムに参加しませんか? 同じタイミングで楽曲をリリースしませんか?」と声をかけているはず。
そこでつながりを作っているなら、『東方ダンマクカグラ』への楽曲実装の敷居も高いものではないのでは? と期待してしまいましたね。
また、本番組では『東方ダンマクカグラ』のリリース日が8月4日と発表。「近い」「すぐじゃん」といったコメントが飛び交っていましたが、これはうれしい悲鳴というやつでしょう。
『東方オトハナビ』の発売など“東方アレンジ活性化大作戦”が大きく動き出すのが8月14日なので、『東方ダンマクカグラ』を遊んで知ったサークルの楽曲を8月14日に手にするなどの相乗効果も期待できそう。『東方ダンマクカグラ』と東方二次創作楽曲両方の勢いが増してくれれば、いち東方ファンとしては嬉しいですね。
さらに、原曲の『幽霊楽団』が遊べることも発表されるとコメントは大盛り上がり! 東方二次創作楽曲を手掛けるサークルは多岐に渡り、アレンジの仕方もさまざま。当然受け手の好みもあるため、どんなサークルが参加しようと「自分はこのサークルの曲には興味がない」という人が少なからず出ます。
そんななかで唯一の例外である上海アリス幻樂団が参加するとなったら、とんでもない盛り上がりになるのは納得。事前に告知されていた“リリース日を超える重大発表”と呼ぶにふさわしいものでした。
ただ、自分も含めてユーザーはぜいたくなもので「これから原曲増えていく可能性あるかな?」といったコメントも。コメントをしなかった人も含めて「他の曲は?」と、まったく考えなかった人はいないでしょう。
そんなユーザーの考えを呼んでいたかのように“原曲実装ドラフト会議”という試みも発表。これは、ZUN氏、アンノウンX、そしてユーザーがそれぞれ3曲ずつを選んで、そのなかから『東方ダンマクカグラ』に実装する原曲を決めるというものです。思いましたね。これは、戦争が起きるって。
少量なら「番組中にはこんな曲を実装してほしいという声がありました」といった形で紹介しようと思っていたのですが……あまりの量に諦めました。
約2時間半という長時間でありながら、熱いライブと新情報の波でいっさい中だるみを感じさせない濃い内容。全体を通して、とくに印象的だったのはJYUNYA氏とビートまりお氏が“東方二次創作を引っ張る人物”、“ZUN氏と親しい人”、“ただの東方オタク”という3つの要素を持ち合わせていることによる妙な安心感です。
『東方ダンマクカグラ』はユーザーの方を向いているというよりも、中核を担う人たちがユーザーサイドに立ったまま“自分が遊びたいゲーム”を作っている。その結果として多くのユーザーに刺さるゲームになるだろう。8月4日のリリース日に向けて、そんな期待が高まる番組でした。
ダンカグ特報SPの新情報まとめ
©上海アリス幻樂団 ©アンノウンX/AQUASTYLE・DeNA・xeen inspired by 東方Project
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります