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猟兵としての流儀じゃなく……わたし自身の流儀として!(フィー)【軌跡シリーズ名言集】

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』に登場するキャラクターの1人、フィー・クラウゼルのセリフ。今回は、『閃の軌跡II』における彼女の名言を紹介してまいります。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

猟兵としての流儀じゃなく……わたし自身の流儀として!(フィー)

●終章 ただひたすらに、前へ(英雄伝説 閃の軌跡II:改 -The Erebonian Civil War-)

 フィーは本作の主人公・リィンと同じく、トールズ士官学院・特科クラス《VII組》の一員。リィンより2歳年下の少女で、高校生の中に中学生の妹分がいるような感じでクラスのみんなから可愛がられていました。ちなみに入学当時の年齢は15歳ですが、なぜかもっと離れてるイメージがありました。12歳とかそのくらい。

  • ▲初登場は入学式前にベンチで昼寝をしている場面。猫のように気ままな性格をしているんですよね。

 じつは彼女はゼムリア大陸西部で“最強”格と称される猟兵団《西風の旅団》で育てられた少女で、10歳の頃には実戦を経験。《西風の妖精(シルフィード)》と呼ばれるほどの実力を備えています。


  • ▲携帯爆薬を扉に仕掛けて道をこじ開けるという、猟兵出身ならではの知識と技術でリィンたちを助けてくれたことも。
  • ▲猟兵の流儀その1。報酬は自分の手で掴み取るべし。ラウラに自分の過去を知りたいと迫られ、「勝負に勝ったら教えてあげる」と決闘したシーンです。フィーは猟兵としての生き方しか知らないため、ちょいちょい“猟兵の流儀”という言葉を出してきます。ここはここで名場面ですね。

 彼女は士官学院に来る前、父代わりだった“団長”の死をきっかけとして団のみんなに置いて行かれてしまいました。まるで家族のように暖かな関係だった団員から見捨てられ、途方に暮れていたところをサラ教官に拾われたといいます。






  • ▲フィーの回想シーン。孤児だったところを西風の団長に拾われ、団員にいろいろと教わり、《妖精》と呼ばれる実力を身に着け、ライバルの猟兵団《赤い星座》との団長同士の決闘が相討ちに終わり、団のみんなから置いて行かれ、サラに拾われて士官学院へ来ました。

 学院生活を通じて《VII組》のみんなを新たな“家族”と認識したフィーは、内戦勃発によってバラバラにされたみんなと再会するために奮闘します。団長の死亡をきっかけに《西風》が解散してしまった経験を持つからこその決意でしょうか(実際は解散せず団長を取り戻すために動いていたようですが)。


  • ▲リィンと再会したときは「わたし……なんとか頑張ったから。みんなという家族を絶対に失わないように」と嬉しそうに報告してくれました。これも名言ですよね。団長とリィンを重ねてるところもあるので、リィンが生きていてくれて本当に嬉しいという感情が伝わってきます。

 そしてかつての“家族”である《西風の旅団》所属・罠使いゼノと破壊獣レオニダスとの再会。《貴族連合》の仕事で来たと語る2人に対し、“家族の情”ではなく“猟兵の流儀”で応えます。




  • ▲猟兵の流儀その2。“戦場”で“敵”としてまみえたならば、全力でかかるべし。

  • ▲2人との戦力差を計算すると、こちらの勝率は2割程度と話すフィー。実際、ゲームでもこの戦闘は難易度が高いので、ここで『閃の軌跡II』初めての敗北を味わった人は多いのでは?

 そして次にフィーと2人が相まみえるのは、物語の終盤《煌魔城》での決戦時。ここでフィーが置いて行かれたことは、団長の遺言だったと明かされます。団長はフィーが猟兵稼業をするのに反対だったので、いい機会だと判断したのだとか。

 それを聞いたフィーは、静かに語り出します。故郷をなくして団長に拾われたとき、ゼノたちに生き延びる術を教わったとき、サラに拾われて士官学院へ入学したとき、思い返せば今まで自分は守ってもらうばかりの子どもだったと。

 でも、学院生活で得た仲間と力を合わせ、いろいろなものを取り戻すことで自分は成長し、ただ守られるだけじゃなく、流されるだけでもなく、仲間や家族を守るということを、本当の意味で知ることができたと。噛みしめるように、自分の胸に手を当てて語ります。

 そして……ここからが今回の名言です。





「ただ報酬を掴み取るだけの猟兵としての流儀じゃなく……フィー・クラウゼル――“わたし自身の流儀”として!」

 猟兵の流儀は“報酬を自らの力で掴み取る”もの。いわば“奪い取る”というニュアンスですが、フィーはそこから一歩進んで、「大切なものを守るためならどこまでも強くなってみせる」という“守り切る”流儀、自分自身の信念のようなものを見出しました。


  • ▲育ての親みたいなところもあるゼノ&レオニダスは、そんなフィーの成長に感無量の様子。いまにも泣き出しそうですね。いつかこの2人の親バカっぷりもまとめてみたいものです(笑)。

 自分のなかで見出した新たな流儀を胸に、さらに成長していくフィー。内戦終了後はサラの指導を受けて遊撃士の道へ進み、猟兵と遊撃士の流儀を自分のものとして取り入れていきます。遊撃士フィーの活躍、名言についてはまたの機会としましょう。

 というわけで今回は『閃の軌跡II』より、“守られるだけの子ども”から“自分の大切なものは自分で守る”側へと一歩成長を遂げたフィーの名言をお届けしました。そのうち、フィーがゼノたちのような“保護者”側へ立った際のエピソードも来るかもしれませんね。

 シリーズ最新作『黎の軌跡』にも若手遊撃士として登場しますので、ぜひ20歳に成長したフィーの活躍にご期待ください。というかそうか~、フィーがハタチとか、なんだか感慨深いですなぁ……(謎の保護者目線)。

 それでは最後に、フィーの立ち絵の変遷を載せて今回は筆を置かせていただきます。

  • ▲『閃の軌跡I』のフィー(15歳)。まだまだ年齢以上に“幼い”印象がありますね。制服の大きなリボンがチャームポイントです。
  • ▲『閃の軌跡II』のフィー(16歳)。猟兵らしく動きやすさ優先の服装に。しかし季節が冬だったので、風邪をひかないか心配でした。
  • ▲『閃の軌跡III』のフィー(17歳)。髪を伸ばしてオシャレさんに。なお、『閃の軌跡Ⅳ』終盤のイベントで18歳になります(8月31日が誕生日の模様)。
  • ▲『黎の軌跡』のフィー(20歳)。もう少女ではなく女性という言い方のほうがしっくりきますね。……じつに立派に成長してくれました!

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

※画面はPS4『英雄伝説 閃の軌跡I:改 -Thors Military Academy 1204-』『英雄伝説 閃の軌跡II:改 -The Erebonian Civil War-』『英雄伝説 閃の軌跡III』『英雄伝説 黎の軌跡』のものです。
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英雄伝説 閃の軌跡III

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2017年9月28日
  • 希望小売価格: 7,800円+税

英雄伝説 閃の軌跡II:改 ‐The Erebonian Civil War‐

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2018年4月26日
  • 希望小売価格: 3,980円+税

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