『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』香港予選はゴールポストが勝利の命運を握る!?
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8月4日に香港・CGA eSports Stadiumにて、KLabのスマートフォン用アプリゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の世界大会“DREAM CHAMPIONSHIP 2019”の香港ROUNDが開催されました。その模様をレポートします。
“DREAM CHAMPIONSHIP 2019”は、 世界4都市で開催するオフライン予選大会と、全世界から参加できるオンライン予選大会とで、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』ゲーム内の試合を行い、世界No.1プレイヤーを決定するもの。“香港ROUND”は、今大会におけるオフライン予選大会のラストラウンドです。
イベントが開催されたCGA eSports Stadiumは、アジアトップクラスのeスポーツイベントスペース。80人がプレイできるスペースや、チームでの練習場、VIPルーム以外にも、インターネットカフェや周辺機器ショップ、VRエリアやコンシューマゲームショップ、ステージなども用意された、エンターテイメント施設です。
香港ROUND開催後に、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』エグゼクティブプロデューサーの藤好俊さんと優勝者へのインタビューを行いました。イベント開催の経緯やゲーム内のアドバイスなどもお届けします。
藤好俊エグゼクティブプロデューサーへのインタビュー
プレイヤーの熱量が高いエリア・香港
――今回“DREAM CHAMPIONSHIP 2019”の開催を決断された理由を、改めて教えてください。
昨年8月に、香港で実施したトーナメント大会が大盛況であったことや、昨年末に、ゲームアプリ内で日本版と世界版を統合させた環境で“ドリームカップ”を実施し、世界中のユーザー同士の対戦が大変な盛り上がりを見せ、またユーザーからの評判も高かったため、開催に至りました。
大会をやる場合には、オンラインでの対戦だけでなく、オフラインでも行うことは、以前から決めていました。オフラインの大会だと、対戦の性質が変わってくるんです。
――性質というのは?
オフラインの対戦だとゲームのうまさだけでなく、緊張しない人やミスから立ち直れる人など、メンタリティがプレイに影響して、まさにスポーツのような環境になります。昨年の8月にここ香港で16人によるオフライントーナメント大会を行ったところ、8歳のプレイヤーが大人に負けて泣いてしまったり、台湾から参加のために来たプレイヤーがいたりと、いろいろな展開、ドラマがありました。
そのため今度はオンラインを使ってプレイヤーを選出し、オフラインでイベントをやろうとしました。そのうえで各国を勝ち抜いてきたチャンピオンが集い、その年の最強プレイヤーを決めたら、盛り上がるじゃないですか。
――リアルのサッカーでも実施されているイベントのような盛り上がりを、ゲームを使って体験できるわけですね。
実際に多くの方に参加していただき、楽しんでいただいています。
――日本以外のアジア地域の大会を行うに際して、香港を選ばれた理由はなぜでしょう?
まずはプレイヤーが多いことです。さらに、東アジアのなかでもプレイヤーの熱量が高いエリアであるため、香港で実施することを決めました。
――実際に香港に来られて、ユーザーの熱気をどう感じていますか?
昨年の大会で来た時にも感じたのですが、皆さんサッカーが好きです。さらに、日本のコンテンツに慣れ親しんでいる方がとても多い。そして、ゲームの対戦が盛り上がる……そういう意味で、『キャプテン翼』を題材にした本作とマッチしていると感じています。
――今回の会場となったCGA eSports Stadiumは、さまざまなeスポーツイベントが行われている場所ですが、こちらを選ばれた経緯は?
今回の大会は“プレイヤーが主役”のイベント。何をしたらプレイヤーが盛り上がるのか、eスポーツの雰囲気が盛り上がるのかを検討し、会場を探した結果、設備なども考慮してこちらになりました。
――本作は、世界中のユーザーがプレイしていますが、国や地域ごとに属性やポジション、キャラの人気など、好みの傾向は違うのでしょうか?
微妙にキャラの人気は違いますが、例えばアジアであればアジアのキャラクターが人気なのかというと、そうでもないようです。原作で人気のキャラ、例えば翼くんや日向くんは本作でも当然人気が高いです。
キャラ自体の人気と、ゲーム内の強さの人気という二軸があると感じています。
いろいろなキャラを組み合わせてもゲームタイトルのように“ドリームチーム”を作れて、戦えるようなゲームにするのが理想です。
対戦で勝つための奥深さがある
――ゲーム内イベントでは、ラマダンや旧正月など、いろいろな地域にちなんだものが実施されています。こちらは本アプリゲームが全世界で同時にイベント展開することを踏まえての実施になるのでしょうか?
はい、その通りです。個人的には各国で違う施策をするのではなく、1つのコンテンツを世界中の皆で遊ぶのが理想のコンテンツだと考えています。
――というのは?
本作のアプリでいうと、まず日本版が先行配信されました。その後配信された海外版は、当初は日本版から3カ月遅れでイベントを実施していたのです。そうなると海外版で遊んでいる人は、“日本版ですでに行われたイベントを遅れてプレイする”ことになります。
そんな状態ですと、モチベーションがあがりにくいですし、日本版に移る人も出てきてしまいました。また、バージョンが異なるので、日本版と海外版で遊んでいるユーザー同士が、オンライン対戦もできませんでした。
このような問題を解消し、アラビア語とポルトガル語を追加した2018年6月に、日本版と海外版がまったく同じゲーム環境で遊べる運営に切り替えました。
最初から構想があったために、比較的早い段階での切り替えを行えたのが、大変よかったと思います。この決断が、現在の日本版・海外版のゲームの盛り上がりにつながっていると思います。
――UIが異なるだけでなく、文字の表記方法も異なります。当初からその仕組みを入れていたとはいえ、同じタイトルをさまざまな言語で配信するのは大変では?
1つのゲームで9言語を同時配信するのは、それまでやったことがなかったため、最初のころはもちろん大変でした。その中で苦労したのは、すべての言語バージョンにおいて相手に正しく伝わる最適な表現にあわせる調整です。
また、直近のユーザーの反応をすぐに反映できないところにも、今でも悩んでいます。今後の課題としては、それらをもっとスムーズに対応することがあります。
――大会を見て、対戦に興味を持ったユーザーが、上を目指すために意識することはなんで しょうか?
大会に出ようとすると、チームの育成がポイントになります。チームのコンセプトを決めて、そこに絡めてチームを練り上げていってください。
ゲームのやり始めのころは、最初は好きなキャラを柱にして、その選手を活かすためにどうするか、を考えるのがわかりやすいかと思います。さらに上を目指したくなったら、必要な選手を集めて、デッキを組んでいくのがいいですね。
――プレイを始めたユーザーが、同じレアリティの同じキャラを手に入れた場合、どのようにするのがいいのでしょう?
例えば翼くんであれば、パスに秀でた翼くん、シュートが強い翼くん、コンビプレイが特徴の翼くんというように、同じキャラでも特徴が違います。もし、同じキャラでかぶった場合、やりたいプレイにあわせてチョイスしてください。本当に最初期であれば、とりあえず強そうな技を持っているキャラを使うというのでもいいかと思いますね。
――キャラクターゲームとして楽しむのか、対戦ゲームとして楽しむのかにもよって、見え方が大きく異なるタイトルだと感じています。
本作は、考えることを重厚にしたいというコンセプトがあり、それは実現できました。マニュアル操作の対戦で勝とうとすると、駆け引きがあり、読み合いも発生するため、奥深さがあることを感じていただけるかと。
その一方でストーリーを進めたり、イベントを回したりするのであれば、使いたいキャラを使って、オートでも楽しんでいただけます。
先ほどのデッキ構築にも言えることですが、初心者からすると少しとっつきにくいところがあるのも事実。そこについては、もう少し敷居を下げたいと思っています。
もっとも力を入れている、9月の決勝大会をお楽しみに!
――今日で、オフラインの予選ROUNDがすべて終了しました。振り返られて、いかがでしょうか?
どの地域でも熱戦が繰り広げられ観ている方もドキドキしました! また、それぞれの地域で遊んでいただいてるプレイヤーの皆様と直接お話をする機会も多く、感謝の気持ちでいっぱいです。
――世界各国でのイベントが成功している本ゲームアプリ。このゲームが、どこが受け入れられている理由は、何だとと思われますか?
一般的なサッカーゲームは、自分自身で選手をリアルタイムで操作するものや監督として指示をして試合展開を見ているものに大別されます。本作はそれとは違ったハイブリッドな戦略性の高い仕組みにしています。どの地域にもそれが受け入れられているということだと考えます。
そして観戦していた場合、リアルなサッカーと同様にいいプレイやゴールが決まれば歓声が上がり本物のスポーツのような緊張感があるのも特徴的です。
――来月9月に東京での開催を予定している“DREAM CHAMPIONSHIP 2019”の決勝大会では、どのような展開を期待されていますか?
いろいろな国で予選を行ってきて、数々のドラマが生まれました。例えば、東京ROUNDでは、優勝候補がどんどん敗れる波乱の展開でした。そこだけに期待をしても仕方がないのですが、決勝でも白熱の試合、おもしろい試合が1つでも多く出ることを願っています。
イベントは、いつもプレイしていただいている方をおもてなしするつもりで実施しています。決勝大会は一番力をいれているので、興味のある方はぜひ、会場に遊びに来てください。もちろん大会後も、みんなで盛り上がる施策を用意しているので、期待してください。
ハイレベルな戦いばかりの“香港ROUND”
“DREAM CHAMPIONSHIP 2019”香港ROUNDは、KLab Sound Team音楽チームによるライブ演奏からスタート。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生によるビデオメッセージで開幕が宣言され、大会が始まります。
なお、選手の一部漢字は中国語(簡体)のため、日本語に変更しています。
1回戦
多くの試合で見られた、日向くんよるシュート。雷獣シュートやタイガーショットは強力で、チームメンバーに入れている人は多かったです。
また、ゴールキーパーも活躍している試合が多く、何度も襲い掛かる敵チームのシュートをはじき、味方の窮地を救っていました。
実力が拮抗しているのか、PK戦までもつれ込むことも珍しくなく、相手の思考を読んだ参加者、運のよかった選手が2回戦にコマを進めました。
なお、1回戦で昨年の大会の優勝者が破れるという波乱があり、観戦者がざわつくシーンも。
2回戦
日向くんの雷獣シュートに続いて、遠目の翼くんによるドライブシュート、さらにパスパットから再び雷獣シュートと、“蹴足球好快楽”チームのシュートが“黒色軍團「艾歴斯」”チームを襲います。強力なシュートの連続にさすがの若島津くんも失点してしまいます。
後半に“黒色軍團「艾歴斯」”チームは、日向くんの雷獣シュートで同点に追いつき、試合は振り出しに。その後、お互いにシュートを打つも、そのまま延長戦に突入しました。
延長に入るや、ペナルティエリアまで駆け上がった“蹴足球好快楽”チームの日向くんの雷獣シュートがさく裂。若島津くんからゴールを奪いました。“黒色軍團「艾歴斯」”チームもファン・ディアスくんと翼くんのツインシュートで反撃しますが、若島津くんの三角飛びに防がれて、“蹴足球好快楽”チームが勝利しました。
序盤からゴールを狙うシュートの応酬となったこちらの試合。“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームのカール・ハインツ・シュナイダーくん、火野くん、ジャンピング雷獣シュートはことごとく若島津くんに防がれてしまいます。
さらに、翼くんと岬くんで日向くんにつないで、ゴール前から渾身のタイガーショットが放たれます。さすがの若島津くんも防ぐことはできず、失点。これが前半のラストプレイで、後半に入ります。
“和田光司”チームも日向くんのタイガーショットを皮切りに反撃。さらに再度タイガーショットを繰り出すのですが、1点を取り返すことができません。
一方の“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームは降臨雷獣シュートを繰り出します。若島津くんの鉄壁の守りも及ばず、2-0に。ここで試合終了となりました。
準決勝1回戦
前半はスコアレスで終わるかと思った37分。“RT”チームのナトゥレーザくんのミラクルフライングドライブシュートは、若島津くんを吹き飛ばしたのですが、ポストに阻まれてゴールできませんでした。
“蹴足球好快楽”チームは、翼くんと岬くんのパスを起点にドライブシュートを放ちます。若島津くんは手刀で防ぐのですが、弾いたボールを拾った日向くんのシュートを防ぐことはできず、前半終了間際に試合が動きました。
失点した“RT”チームは、若島津くんに変えて若林くんを投入。ナトゥレーザくんや日向くんくんが再三ゴールに迫りますが、若島津くんはすべてのシュートをシャットアウト。
終了間際には岬くんからのパスを受けたロベルト・本郷、そして日向くんとつないで、雷獣シュートを放ちますが、追加点を奪えないまま、1-0で試合は終了となりました。
本作は、翼くんの師匠のロベルト・本郷も、プレイアブル! 夢の“師弟対決”が、ゲーム内で実現できます。
準決勝2回戦
“七萬年前”チーム、“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームとも、いろいろな選手が連動して、ゴールを目指しますが、選手一丸となって守り、ゴールを互いに奪えません。
どちらのチームもメンバーはそのまま。“七萬年前”チームのジャンピングタイガーボレーから後半がスタートします。それに対して“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームは、翼くんと岬くんを起点にゴールを目指しますが、日向くんへのパスはカットされてしまいます。
“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームの日向くんがゴール前で選んだのはジャンピング雷獣シュート。若林くんに弾かれてしまいますが、そこに走り込んだ火野くんは倍速二回転トルネードシュートを繰り出します。若林くんを弾き飛ばし、待望の先取点……と思ったのですが、ボールは無情にもポストを直撃。これには会場から大きなため息があがっていました。
“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームはロベルト・本郷のカットから、日向くんのジャンピング雷獣シュートを放ちます。流石の若林くんもスタミナがなく防げずゴール。決勝進出を決めました。
決勝
“蹴足球好快楽”チームのロベルト・本郷のシュートから始まった決勝戦。“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームは、火野くんの倍速二回転トルネードシュートで“蹴足球好快楽”ゴールに迫りますが若島津くんに防がれます。
ここから試合は膠着状態に。どちらも日向くんのシュートで得点を狙いますが、若島津くん、若林くんの両キーパーがそれをさせません。
ハーフタイムでは“蹴足球好快楽”チームが若島津くんを引っ込めて若林くんに交代。“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームのドライブパスを受けたのは、ゴール前の火野くん。気合の倍速二回転トルネードシュートを変わったばかりの若林くんは止めることができず、試合が動きます。
負けじと“蹴足球好快楽”チームもグリーンカットパスから、日向くんの雷獣シュートで反撃。しかし、SGGK・若林くんはゴールを守ります。
このまま試合は終わるかに見えた、後半30分すぎに、ドリブルをカットした岬くんのパスがゴール前の日向くんに通ります。魂の雷獣シュートがゴールネットを揺らし“蹴足球好快楽”チームが同点に追いつくと、会場からはこの日一番の歓声があがりました。
延長戦に入っても、両チームともにゆずらず、勝負の行方はPK戦に。
どちらも読みがさえる展開で、好セーブ連発。お互いに5人が蹴っても決着はつきませんでした。
“蹴足球好快楽”チームの7人目・オワイランくんが蹴ったボールに、若林くんは反応できていなかったのですが、ボールはポストを直撃……無情にもゴールなりませんでした。
対して“整齊個齊「蝦兵蟹將」”チームのエル・シド・ピエールくんの蹴ったボールはしっかりネットを揺らします。この瞬間、香港ROUNDの優勝者が決定しました。
後半に追いついたり、ギリギリで試合が決まるなど、ドラマチックな試合が多かった香港ROUND。観戦しているファンの一体感もすごく、他の人のプレイを見ながら「自分ならこうする」と話したり、ゴールが決まると立ち上がったり、自分のことのように楽しんでいる姿が印象的でした。
また、試合と試合の間にはアプリを立ち上げ、選手のステータスを見たり、試合したり、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』漬けのプレイヤーばかりで、つねに熱気に包まれていました。
香港予選の優勝者・整齊個齊「蝦兵蟹將」さんインタビュー
試合後に、大会で優勝した整齊個齊「蝦兵蟹將」さんにいくつか質問を行ったので、掲載します。
――優勝できた理由、キーマンは誰だと捕らえていますか?
火野くんです。キャラがもともと好きという理由もあるのですが、技属性がチームにマッチしているんです。そこがうまくハマったのだと思います。試合中に必殺技を使うタイミングも、自分の考えとあっていました。
――今日、調子がいいと感じたのはどの試合でしょうか。
第一試合ですね。最初に対戦したプレイヤーは香港の中で有名なトッププレイヤー。彼に勝てた時に調子がいいと感じました。
――東京で行われる決勝大会に向けて意気込みをお願いします。
香港予選には最初の段階で申し込んでいたのですが、抽選で落ちてしまいました。ただ、今日の当日枠に入選して、ラッキーも多かったのですが優勝できました。決勝当日にどこまで進めるかわからないので、まだそこまで高いテンションではありませんが、がんばります。
――ありがとうございました。
(C)高橋陽一/集英社
(C)高橋陽一/集英社・テレビ東京・エノキフィルム
原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)
(C)KLabGames
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『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』公式サイトはこちら
キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~
- メーカー: KLab
- 対応端末: iOS
- ジャンル: SLG
- 配信日: 2017年6月13日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
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キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~
- メーカー: KLab
- 対応端末: Android
- ジャンル: SLG
- 配信日: 2017年6月13日
- 価格: 基本無料/アイテム課金