『機動戦士ガンダム EXVS.2』地走と変形を初心者に向けて解説。 知って使ってさらに楽しもう
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- たく坊
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バンダイナムコアミューズメントのアーケード向け対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』の中級者を目指す人への記事をお届けします。
本作は、2on2チーム対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダムVS.』シリーズの最新アーケードタイトルです。従来の基本的な遊び方や楽しさを踏襲しつつ、新基板・新筐体の採用により、グラフィック表現やバトルシステムが進化。参戦作品は総勢36作品となり、新規参戦機体を含め、160機以上のMSが登場します。
先日、公式大会“PREMIUM DOGFIGHT(通称:PDF)”の開催が発表され、プレイヤーの熱も高まっていることと思います。本記事では、戦術とは少し離れて、本シリーズでは欠かせない“地走”・“変形”について解説していきます。
シリーズの中でも本作では、“ライトニングガンダムフルバーニアン”や“メッサーラ”などの変形機体、“騎士ガンダム”などの地走機体といった、流行している機体とマッチングすることも少なくないでしょう。
以下では特徴を解説していくので、これから“地走”・“変形”の機体を触ろうというプレイヤー、マッチングして対策に悩んでいるプレイヤーは参考にしてみてください。
“地走”っていったい何?
本作には、機体が地面に接地している状態でブーストダッシュした場合、“空中に浮く機体”と“地面を駆ける機体”の2種類が存在します。プレイヤー間では、この“地面を駆ける”ことが“地走”と呼ばれています。なお、前者は通常の機体とされているため、特に呼称はありません。
通常のブーストと“地走”のどちらかを行うのかは機体(形態)によって異なり、“ガンダム”や“ダブルオーガンダム”などの標準な機体は通常、モビルファイターをはじめ“ヒルドルブ”や“ガンダムAGE‐3(フォートレス形態)”などの地面を走る機体は“地走”のブーストとなっています。
地走の特徴は、通常のブーストダッシュと違い、つねに地面に“接地”している状態であり、武装の誘導を切れるステップとの兼ね合いが強力であることが挙がります。
さらに細かい特徴や“地走”の強みを紹介していきます。
地を這ってブースト残量を読まれにくくする
地走の強みには、対面した時にブースト残量が読まれにくく、かつ“着地”という隙がないという点があります。
通常のブーストダッシュと比べ、つねに接地しているため武装でキャンセルした際のブーストの回復などが早く、お互いに見合っている状態では被弾率を抑えやすい強みを持っています。
また、上記でも記載した“ステップ”との兼ね合いも強力なため、“ビームライフル”をはじめとした直線的な武装を避けやすいことも特徴でしょう。
さらに、本作には“地走移行”と呼ばれるテクニックも存在します。“地走移行”とは、空中から地面に着地する際、普通なら空中に浮いているため通常のブーストとなるところを、着地した瞬間にブーストすることで“地走状態”に移行できる技術です。
非常に難易度が高く、安定させるには経験が必要ですが、習得しておいて損はないテクニックとなっています。まずは“トレーニングモード”を駆使して、対戦を行わずに練習してみるとよいでしょう。
地走に慣れてきたプレイヤーはステップを組み合わせてみよう
地走の後半の挙動は、ブーストダッシュを終えた後「ズサー」っと滑ることから“ズサ”と呼ばれています。また、“ズサ”に入った直後はステップや武装でのキャンセルが可能です。
この行動が地走の本領発揮とも言え、特に武装の誘導を切れるステップとの相性のよさは抜群です。地走中の機体が弾を避けるのは主にこの行動で、誘導を切って動き続けることで、弾幕を張られてもひたすら被弾を抑えられる動きとなっています。
“ガンダムEz8”や“アッガイ”などの機体によっては、空中でブーストダッシュをすると高度が落ちていき、地面ギリギリの空中でブーストダッシュし、“地走状態”にしてからステップをする、という一連の行動が地走キャラではよくある光景です。“着地を取る”基本の動きから外れた動きをすることで、“地走”機体の強みを十分に発揮できるでしょう。
なお、ステップをした後にブーストダッシュをすると“地走状態”ではなくなってしまうので、注意が必要です。
範囲攻撃やファンネル武装に注意!
地走の弱点として、四方八方から攻撃してくる“ファンネル”系の武装や爆風が発生する武装、攻撃範囲が大きい武装などが苦手です。
真正面の武装を避けたつもりが横にあったファンネルに引っかかってしまう、安全な場所に避難したつもりが爆風に巻き込まれてしまう。地走での回避は通常の機体と違って縦軸に移動しないので、想定外の武装に当たってしまう確率が高いです。
また、そもそもの特徴として、走り続けることができない段差が苦手。ステージ マイランダムには走りやすいものを選んでおくのは地味に重要です。
しかし、ステップをするタイミングを調整する、地走以外の移動方法を使用するなど、苦手というだけである程度までは対策できるものです。
地走機体と対面した際の対策は、やはり2on2のゲームである以上、僚機と攻め方を工夫したいところです。見合った際にむやみに単騎で攻めず、地走機体ではない方を僚機と攻めてみる、地走機体を2機で集中放火する、地走相手に機能しやすい武装を持っている機体が見合うなど、いろいろな戦略で対処していきましょう。
地走機体の一部を紹介
ゴッドガンダム
地走の代表“MF(モビルファイター)”系から、ゴッドガンダムを紹介。地面を走り回ってメイン射撃“爆熱ゴッドフィンガー【照射】”を繰り出す行動は、慣性をある程度乗せながら射撃を押し付けられる強力な行動になっています。
メイン射撃もさることながら、タイマン状況による火力の高さも目を見張ります。格闘でダメージを稼いでから特殊格闘“爆熱ゴッドフィンガー”のコンボで、時間がかかってしまうものの、コンボ火力は補ってあまりあるものを期待できるでしょう。
なお、カット耐性やコンボ時間の短縮を考えると一気に火力が下がってしまうので注意が必要です。
さらに、EXバーストでの爆発力も期待できるのがゴッドガンダムの強いところ。特殊格闘“爆熱ゴッドフィンガー”に射撃バリアが展開され、ゴッドフィンガーで敵をつかんだ後は“ヒートエンド”に派生でき、瞬間火力が一気に増します。
地走を使いこなすことで生存力が増す、迫力の中に精密さが垣間見れる機体となっています。
騎士ガンダム
普通の地走機体とは異なり、騎士ガンダム中は地走、時限強化のフルアーマー騎士ガンダム中は通常のブーストという変わった機体。
騎士ガンダムは、特殊格闘“ナイトソード【回転斬り】”で接地状態を継続でき、ステップ→特殊格闘→ステップ→特殊格闘という動きが可能です。ステップを連続で出しているので被弾しにくく、地走移行した際でも同じ動きをして、着地をごまかせます。
時限強化が切れた瞬間から地走機体に戻ってしまい、最初のうちは動かすのが大変な機体ですが、攻める武装には事欠きません。特に、武装の強さだけ見た場合、本作トップクラスの性能を誇っているのではないのでしょうか。
変形
『ガンダム』シリーズの世界観を広げる“変形”は、本作にも当然実装されています。
変形は、ブーストボタンを押している状態でレバーを2回同じ方向へ入力することで行えます。また、変形のブースト燃費をいかして、変形と変形解除を繰り返すテクニックも存在します。
プレイヤー間では、“Zガンダム”の“ウェイブライダー”はもちろん、“インフィニット ジャスティスガンダム”や“キュベレイ”のような「それは変形なのか?」とつい思ってしまうものも入力方法が同じということもあり、まとめて“変形”と呼ばれています。
変形の大きな特徴は、変形中は武装や機動力が変化する、ブーストダッシュとステップができない、ブーストの燃費がいいなど。うまく使いこなせば、単純に武装や移動方法が増えた機体という認識になってきます。
武装の種類を覚えよう
変形中の武装は、誘導が強いもの、ダメージが高いもの、命中させ方が特殊なものなどが多いです。また、非変形機体と比べて武装の種類が多いという強みを持っています。
もし自分で変形機体を使うのであれば、各武装の強みは把握しておきたいところ。相手にするのであれば、警戒する武装が増えることになります。
変形時の武装には、“G‐セルフ”の変形(アサルトパック)中のサブ射撃“ミサイル・ポッド”や、“アリオスガンダム”の変形特殊射撃“GNミサイル”など、弾幕を形成しやすいものがあり、腐らせておくにはもったいないでしょう。しかし、変形をする都合上、戦うラインの形成が難しいところは無視できません。
変形するポイントとしては、自分が攻め込まれておらず、「今から攻めはじめるぞ」というタイミングでまずは変形から入り、武装で弾幕を張ってみるのがいいでしょう。格闘攻撃を受けている僚機への射撃(通称、カット)も弾数が多い武装を撒けば引っかかりやすいので、「なんかコンボをもらってるし、とりあえず撃っておこう」と撒いてみるのも悪くないかもしれません。
中には誘導を無視した武装も!?
変形中の武装の中には、“ビームライフル”のように誘導をかけて命中させるのではなく、船首と照準をリンクさせたことにより誘導を無視して命中させる武装も存在します。
ウイングガンダムゼロやホットスクランブルガンダムなどが持っている変形中の照射ビーム攻撃(通称“変形ゲロビ”)系の武装が該当します。本作から発生に若干のスキができるようになったものの、誘導切りを無視して当てられる武装なので、とても強力です。
また、ガンダムDXの変形中メイン射撃のような、誘導しない代わりに判定が大きい攻撃もあります。こちらは「敵機がここに動いてくるだろう」という位置に“置いて”機能する武装となっています。
使い方が一癖も二癖もある武装が用意されていますが、使いこなせば他では代用できない武器となるでしょう。
着地するまでは安心できない!?
変形をする際に注意してほしいところは、変形中はブーストダッシュもステップもできないことです。軸が完全にずれていれば弾を避けられますが、軸があってしまうと、普通の“ビームライフル”の攻撃でもよけきれないことがあります。
機体によっては急速変形解除や急速移動を使って回避できるのですが、すべての変形機体に搭載されているわけではありません。2機に狙われている時に変形して武装を撒いていると、着地を狙われたり、軸を合わされたり、意外と被弾してしまいます。
ブースト燃費がいいから、変形中の武装が強いからといってむやみに変形してしまうと、ハチの巣になってしまう可能性があります。
とはいえ、中には変形や変形中の武装による動作を使って、相手の予想を超える動きをできる機体も存在します。使いこなせばそれだけ機体の強さがグンとあがるので、いろいろと試してみてください。
変形機体の一部を紹介
ライトニングガンダムフルバーニアン
“ライトニングガンダムフルバーニアン”は機動力と射撃武装を使う、2500コストの万能機。調整を受け、変形をうまく扱わないと強みを生かしにくい機体になりました。
“ライトニングガンダムフルバーニアン”は、メイン射撃に2連射できる“ハイビームライフル”、特殊射撃にケルディムガンダムのメイン射撃“GNスナイパーライフルII”のような狙撃武装、横の移動を刈り取れるレバー前入れ格闘“ハイビームライフル【サーベルモード】”を搭載しており、どの距離でも活躍しやすい機体です。
また、変形中の武装が強力で、誘導とダメージが優秀な変形中メイン射撃、長い時間のよろけを奪える変形中サブ射撃、まとまったダメージを期待できる変形中特殊射撃と、十分なものが揃っています。
変形中の武装を使いこなすことで、本機体の真価を発揮できるでしょう。
さらに、変形を絡めた強いムーブである、通常変形→急速変形解除→通常変形→急速変形解除のループによる逃げの行動にも注目です。少ないブーストかつ誘導切りをつけた動きで、中途半端な攻めなら被弾するリスクなく逃げられる優秀なアクションとなっています。
メッサーラ
シリーズを通して、変形を語るうえで欠かせない存在なのがこの“メッサーラ”です。“メッサーラ”は、MS形態よりMA形態で戦っている時間のほうが長くなることが多く、“変形を絡めた動き”というより、“急速変形と変形解除を絡めた動き”が強力な機体です。
また、MS形態での機動力が低く、変形を絡めないと被弾率を抑えにくいことも特徴の1つと言えるでしょう。
特殊格闘の“急速変形”では、誘導を切りつつ変形に移行可能。急上昇する変形、横に動きながらの変形、一瞬後ろに下がって変形する3種類のパターンが搭載されています。
変形関連はどれも優秀で、そのままスムーズに変形の行動や急速変形解除につなげられるのがポイントです。
もちろん、特殊格闘ではない通常の変形も、ブースト燃費の面で優秀なので使う場面があります。普通とは違う変形ムーブを楽しみたいのであれば、一度触ってみてはいかがでしょうか。
※掲載内容は記事作成時のもので、アップデートなどで変更になる可能性がある。
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『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』記事まとめ(電撃オンライン)
『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』公式サイトはこちら
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2
- メーカー: バンダイナムコアミューズメント
- 対応機種: AC
- ジャンル: アクション
- 稼動日: 2018年10月30日
- 料金: オープン