『大逆転裁判1&2 成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟』はシリーズ初心者にこそオススメしたい名作全部盛りのタイトル
- 文
- えまぬえる
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カプコンから7月29日に発売されるPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』の魅力を紹介していきます。
本作は、ニンテンドー3DSで発売された『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』と『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』のセット作品です。
以下ではそんな本作の魅力や特徴を紹介していきたいと思います。
そもそも『大逆転裁判』とは?
プレイヤーが弁護士となって法廷に立ち、ムジュンやウソを暴いて依頼人の無実を立証する“法廷バトル”ADV、それが『逆転裁判』シリーズ!
“法廷”と聞くと一見小難しい印象で何やら難しそうと思われる方もいらっしゃるでしょうが、とんでもない。コミカルで個性が豊か、いや個性が爆発しているキャラクターによる飽きの来ない会話の応酬。ハチャメチャにも関わらず不思議と納得してしまう世界設定。そして、逆転に次ぐ逆転で無実を勝ち取る爽快感でたちまち人気シリーズとなったわけです!
そんな『逆転裁判』が発売されたのは2001年10月12日。ここからタイトルを重ね、検事・御剣怜侍を主人公にした『逆転検事』シリーズも登場するなど、その世界観を広げていきました。
これらの作品の時系列の原初にあるのが『大逆転裁判』です。
本作の主人公は、あの成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍ノ介(なるほどう りゅうのすけ)。子孫に比べてトゲトゲこそ控えめなものの、その鋭さと逆転魂は負けず劣らず!
誰もが知るシャーロック・ホームズが推理を披露! すべてのミステリーファンにとって夢のシチュエーションですが……。
ノスタルジックな舞台と魅力的なキャラクターたち
現代劇である『逆転裁判』に対して、『大逆転裁判』は時代劇。まだ日本の法が黎明期である19世紀末が物語の舞台。登場人物も当時の様式や流行を取り入れた装いになっています。見た目以上に個性が輝くキャラクターですが、そんな彼らがグリグリ動くのも本作の大きな魅力のひとつですね。
凛とした性格に桜色の袴姿。まさに大和撫子な本作のヒロイン・御琴羽寿沙都(みことば すさと)さん。武術の心得があり、物語の随所でそれを垣間見られることでしょう。
筆者が一番好きなキャラクターはソーセキさん。変顔はもちろんですが、挙動のひとつひとつがおもしろくて見ていて飽きがきません。
独自のシステム“共同推理”と“陪審バトル”
本作の流れは、『逆転裁判』シリーズを踏襲しています。すなわち、“探偵パート”で事件現場を調べて証言や証拠を集める。そしてこれらの証言や証拠品などを武器に“法廷パート”で戦っていくというわけです。
探偵パートでは、“調べる”、“話す”、“移動する”、“つきつける”4つの行動で事件を調査していきます。
法廷パートでの一場面。集めた証拠品や情報と照らしあわせて、証人を“ゆさぶり”、ムジュンした発言を見つけたら証拠品を“つきつける”が本シリーズにおいても基本になります。
探偵パートでは、世紀の名探偵シャーロック・ホームズと協力することも。しかし、彼の観察眼はあまりにも鋭く、推理力は柔軟性が高すぎてフリーダムそのもの。放っておくと超推理の末にとんでもない結論を導き出してしまいます。そこで発生するのが本作ならではのシステムの1つ“共同推理”です!
画像からもわかるように、“世紀の名探偵”である彼の着眼点はすばらしい……のですが、その推理はあらぬ方向にすっ飛び、そのままカッ飛んでいってしまいます。
着眼点のミスや気がついていないことを指摘することで、推理が動き出し、本来起きた真相に近づくというわけです。
ホームズの推理はいわばまっすぐにしか進めないロケットのようなもの。ハンドルで正しい方向へ導いてあげることで、謎は解明されていくでしょう。
倫敦の法廷では、裁判長に加えて6人の陪審員の意見がポイントになります。陪審員は、尋問の様子を見て被告人が有罪か無罪に投票し、全員が有罪に票を入れるとそこで裁判は終了に……。そんな彼らを相手に舌戦を繰り広げて、審議続行を勝ち取るのが“陪審バトル”です。
背後にある大天秤。陪審員が有罪と思えば黒、無罪と思えば白の皿に火の玉が撃ち込まれていきます。
疑う理由や根拠は人それぞれ。もしそれらが思い込みであったとしても、有罪に票が入れば大ピンチになるわけです!
しかし、陪審員の主張した発言にはムジュンが含まれています。これらを見つけ出し、主張同士をぶつけることで評決を変えてしまいましょう。
共同推理と陪審員バトルが小気味いいアクセントになり、物語を楽しく進められます。特に共同推理はスタイリッシュな演出も相まって、直前のセーブデータを別に用意しておいたほど好きでしたとも!
極上のカタルシスを約束するシナリオ!
いろいろ紹介しましたが、最大の魅力はやっぱりシナリオでしょう。
どう素晴らしいのかを懇切丁寧に解説したいところなのですが、あれやこれやと紹介してしまうとネタバレになってしまうので抽象的に述べますと……前半に積まれていく伏線の数々が後半に進むにつれ加速度的に解き明かされて、大いなる真相の解明に向かって収束していくのです。
19世紀末という世界設定も巧みに取り入れており、物語が納得感と共に謎がキレイに消化していく様は、まさに極上のカタルシス! シナリオの出来は全シリーズ屈指の完成度と言っても過言ではないでしょう!
逆に言うと、『1』だけをプレイした場合、やや消化不良気味に感じるかもしれません。……が、本作は『1』と『2』がセット! そのまま『2』をプレイできるとか、もはや弱点はないのでは!?
これまでのシリーズ作品をプレイしてなくても問題なく楽しめますが、遊んでいるがニヤリとするような小ネタも用意されております。
本作をオススメしたい理由は4つの要素から立証できます!
『1』と『2』がセットになった……いいえ、本作がそれだけであるはずがありません! 弁護側は4つの要素をもってこれを立証する準備があります!
……と小芝居を挟んだところで、本作『大逆転裁判1&2』のオススメポイントを紹介していこうと思います。
美麗になったグラフィックで大好きなキャラがゴリゴリ動く!
すでにここまでの紹介画像で実感されているかと思いますが、グラフィックの高画質化が一番の特徴でしょう。画面比率が広くなったこともあり、キャラクター配置が広々としているのもいいですね。
また、各種インターフェースも刷新されているので、既プレイヤーの方も新鮮な気持ちでプレイできるのでは?
さらに、セーブデータ数の増量にも対応! お気に入りのシーン直前でセーブする作業がはかどりますね。
4:3の画面レイアウトが一新されているうえに、ハードに合わせてインターフェースが最適化されます。オリジナル版を遊んでいる人は2画面でないことに一瞬戸惑いを覚えそうですが(笑)。
好きな話から遊べるように!
本作は、始めから全話・全章が解放されている状態でプレイできます。『1』はやったけど『2』が未プレイという方は、いきなり『2』から始めることもできますし、好きなキャラクターが登場する話をかいつまんで進めるといった遊び方も可能ですよ。
発売まで間が空いてしまって、タイトルをさわっていなかったという未プレイの方も、これで一気にプレイすることができますね。
ゲームプレイを自動進行してくれる“ストーリーモード”を搭載!
本作では、プレイ中のメッセージが自動で送られるオートプレイに対応。しかも、謎解きを含めてすべて自動で進行するという“ストーリーモード”も用意されています。
物語を進めるための要素をプレイしていくアドベンチャーゲームにおいて禁じ手ともいえるモードですが、謎解きが苦手な方や、すでにプレイしているから物語だけを追いたいという方にはうれしいですね。
ストリーミングサービスでドラマを見るように、お菓子片手に大画面でじっくり堪能する……といった楽しみ方もできることでしょう。
過去に配信された一部のDLCを含む圧巻の特別付録
“ミュージアム(画廊&音楽室)”や番外編エピソードを収録した“ランドストマガジン”など、ニンテンドー3DS版で配信された一部の有料ダウンロードコンテンツ、過去にイベントで公開された秘蔵映像などが特別付録として収録されています。
シリーズ屈指の名作が2本セットで、遊びやすくなっているのはもちろん、『大逆転裁判』の世界を堪能できる特別付録を収録でこの価格はかなりのお値打ち! この証言にはウソもムジュンもないので、ぜひとも遊んでみてください!
『大逆転裁判1&2 ‐成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟‐』
『成歩堂レジェンズコレクション』
※画面写真は開発中のものです。
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