再び、光の輝きをこの世に……! 『FFピクセルリマスター』3作品を全クリしての手応えをレビュー

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 スクウェア・エニックスを代表するRPGの『ファイナルファンタジー』シリーズ。そのなかで2Dで描かれていた『FFI』から『FFVI』までのタイトルを“より美しく、そして遊びやすく”をコンセプトにリメイクした『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』が、いよいよ7月29日にSteamとiOS/Andloidで発売されます
(Steamは『FFI』~『FFVI』の6本セットのバンドル版もあり)。

 第1弾として発売されるのはシリーズの礎となった『FFI』、個性的な成長システムが話題の『FFII』、初の2Dリメイクとなる『FFIII』の3タイトルです(『FFIV』『FFV』『FFVI』発売日未定)。

 今回はタイトル個別ではなく、『FFピクセルリマスター』のセールスポイントに注目して、実際にクリアまでやり込んでの手応えなどをお伝えしたいと思います。なお、プレイはSteam版で行いましたが、コントローラでのプレイもバッチリなのでご安心を。



ファミコン版の原作そのままに絶妙なバランス調整が施されている

 『FF』シリーズは多くのタイトルがさまざまな機種に移植され、なかには『FFIII』や『FFIV』のように2Dから3Dに演出が変わったタイトルなどもありました。ですが、今回の『FFピクセルリマスター』は、どのタイトルも基本的にファミコン、スーパーファミコンで発売された原作を、2D表現そのままに遊びやすく調整したものとなっており、ある意味生粋のファンが求めていたリメイクの形となっています。

 そのため、移植されて追加されたモードやアイテムは収録されえていませんが、じつは細かい部分でバランス調整がなされているんです。たとえば一部の武器は戦闘中に使うと魔法の効果が得られますし、『FFII』ならば移植版と同じようにパラメータ成長時の能力ダウンがありません。

 また、『FFIII』でガルーダ戦は全員竜騎士前提のバランスではない、禁断の地エウレカでテレポが可能になっているなど、ちょっとした細かい点で変更が加えられているので、とても遊びやすくなっています。なによりミニマップが右上に表示されているので探索は迷わないし、オートセーブ、中断セーブなどもあり、失敗したからゼロからやり直しという状況もないのがありがたいですね。

  • ▲ミニマップ、通常マップでは宝箱の位置も表示されるので、探索もラクラク。ちなみに『FFI』の場合は、部屋内に入ると他の部屋も開示されるので、どの部屋に宝箱があるのかわかるので便利です!
  • ▲ゲームクリア時にクリアデータのセーブが可能なので、気兼ねなくラスボスまで駆け抜けられるのもイイですね。

 そして個人的に超便利だったのがオーバトルです。こちらは入力したコマンドが記憶され、戦闘地に繰り返して入力してくれるシステムなのですが、このモード中は戦闘スピードが倍速になり、経験値稼ぎや『FFII』での熟練度育成などがサクサク進むんです。

  • ▲オートバトルのオン、オフは1ターンごとの切り替えなので、細かい調整ができないのはちょっと残念したが、『FFII』はこれがあるかないかでプレイのラクさが違います!

 もちろん、原作やりメイク版などで鉄板だった攻略テクニックは、『ピクセルリマスター』でも健在でした。とりあえずプレイする際に覚えておきたい要素を紹介します。

<『FFI』のワンポイント>
・モンクがクラスチェンジできるスーパーモンクは超強力
・火のカオスを倒さず飛空艇入手→クラスチェンジが可能
・序盤は毒の状態異常がヤバいので毒消しを絶対に用意

<『FFII』のワンポイント>
・雪原の洞くつで手に入る古代の剣でキャプテン狩りでギル稼ぎ&成長
・ポールの家で手に入るブラッドソードはラスボス戦まで使える超強力な武器
・最初から全員盾を装備して回避を上げておく

<『FFIII』のワンポイント>
・頻繁にジョブチェンジせずに熟練度を上げることを意識
・アタッカージョブは二刀流にしての攻撃が有利
・アイテムのMP回復手段はエリクサーだけなのでなるべく節約

グラフィックのドット絵は色鮮やかになりテキストの文字が読みやすい!

 ビジュアルの『FF』と当時言われていた所以の1つが、2Dで描かれた職人芸とも言うべき2Dグラフィック。こちらはタイトルにもあるように、原作の雰囲気をとにかく忠実に再現することに力を入れていて、その仕上がりは原作をプレイしていた自分も大満足でした。

  • ▲オリジナル版の初期からドットキャラを描き続けてる渋谷員子さんが担当しているとのこと。『FFIII』のジョブチェンジ画面も華やかになっています!

 また、テキストも読みやすい大きさと書体で書き直されており、見づらいというような状況は一切ありませんでした。こちらは原作のフォントではありませんが、遊びやすさ重視で個人的にはよかったかなと。

データベース的な資料価値のあるギャラリーやサウンドプレイヤー

 原作にない要素であり、当時プレイしていなかった新規層も注目してほしいのが、天野喜孝先生の貴重なイラストが収録されているギャラリーです。こんなキャラクターやモンスターをデザインしていたのかと驚かされるボリュームで、とても見ごたえがあります。なかには未採用案のイラストも収録されているので、資料的価値はものすごくあると思いますよ。

  • ▲『FFIII』のウネは美少女バージョンもあったようでビックリ。どことなく『FFXIV』に登場するウネに雰囲気が似ているのは気のせい!?

 さらにサウンドプレイヤーは、ゲームを進めなくても最初から全曲視聴が可能。楽曲はオリジナル版作曲者の植松伸夫さん完全監修なので、聴きごたえという部分では文句なしですね! まあ、よくを言えばファミコン版の音源も収録して、切り替えができたらよかったなと。これは贅沢ですかね(笑)。

  • ▲クリア後に聴いて感傷に浸るのもよし、原曲と聴き比べてアレンジ具合を確認するのもよし!

 モンスター図鑑は遭遇したモンスターがリストに登録されますが、本作ではワールドマップ上に生息図のように配置していくモードがあり、リストを埋めていく楽しさが味わえます。しかも、スマートフォン版では、図鑑に登録されたモンスターとバトルをすることもできるとのこと。自分はSteam版でプレイしたので体験はできませんでしたが、こういった遊びはうれしいですよね。

  • ▲ただ1つ残念なのが、これらギャラリーやサウンドプレイヤーがゲーム中から直接見られない点。モンスター図鑑はゲーム中に確認したかった!

 というわけで、今回は『FFピクセルリマスター』全体でのセールスポイントに絞り、その魅力を語らせていただきました。2021年という時代に合わせ、原作そのままに遊びやすくリメイクされたことは、リアルタイムに遊んでいたファンとしてはうれしい限りです。

 また『FFXIV』の現役プレイヤーでもある自分としては、さまざまな元ネタを『FFピクセルリマスター』で再確認でき、なつかしさもありながら答え合わせをする視点でも遊べたので大満足でした。なので、個人的には『FFXIV』の“ヒカセン”にぜひオススメしたいですね。今はちょうど次の拡張パッケージ発売前で時間もありますし(笑)。

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※画面はすべてSteam版のものです。

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