『ガンダム 閃光のハサウェイ』主題歌制作秘話。あのフレーズはクェスの髪の色から

電撃オンライン
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 映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』について、7月27日に行われたトークイベントのオフィシャルレポートが到着しました。

 以下、リリース原文を掲載します。

主題歌を担当した[Alexandros]を迎え豪華トークイベントを実施!

 7月27日に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の大ヒットを記念して舞台挨拶が行われた。本イベントには、主題歌を担当した[Alexandros]、本作のプロデューサー小形尚弘、そして司会を務める『ロッキング・オン JAPAN』編集プロデューサー小栁大輔が登壇。本作の主題歌『閃光』をテーマに、制作に至るまでの馴れ初めから、楽曲制作へのこだわりを語り合った。

トークイベントオフィシャルレポート

 6月11日(金)に公開した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は現在、興行収入19億円を超え大ヒット中。そして7月27日(火)に行われたイベントは本作の主題歌を手掛けた[Alexandros]を迎えトークイベントを実施。

 [Alexandros]の川上洋平、磯部寛之、白井眞輝、リアド偉武、小形尚弘プロデューサーが登壇し、楽曲制作の裏側や音のこだわりについて語った。

 観客の暖かく盛大な拍手に包まれるなか登壇したゲストは、会場や中継先に向け感謝と共に冒頭の挨拶を述べ、イベントがスタートした。

 まずは『閃光のハサウェイ」と[Alexandros]の“馴れ初め”として、小形「いつものファン層と雰囲気が違うので、新鮮です。ガンダムは素晴らしいファンの方に囲まれているが、作品は、やっていくこごとに新しいファン、若い世代に見てもらいたい思いがありました。30年前の小説なので、難しいかなと思いつつ、[Alexandros]とタッグを組むことで、新しい方々をお迎えして、いい掛け算になるといいなと考えていました。

 そんな中で、[Alexandros]のマネージャーさんがガンダムファンで…これはPRで活躍してくれる!というのも感じて、依頼しました。」と当初を振り返った。

  そして、[Alexandros]のマネージャーが、所属レーベルの名前をRX-RECORDSと名付けている程のガンダムの大ファンで、メンバーとしては、このオファーは、そういう意味でも嬉しい話だったそう。

 それを受け、川上「速攻マネージャーに連絡しないとなと、デビュー当時から、ガンダムと仕事ができたらいいねと話していたので嬉しかったです。今まで見たことない顔をして喜んでくれました。」とマネージャーのガンダム愛を告白した。

 [Alexandros]のメンバーは、完成された『閃光のハサウェイ』を観た感想を聞かれると、川上「曲を作る際は、小説を読んでいたので、内容はなんとなくわかっていましたが…絵コンテの状態で観ましたね。それだけでも楽しめました。実際に完成したものを観ると、もう観たことないくらい印象が変わりました。これがアニメなのかと目を疑うほどですね。

 自分は正直アニメに馴染みがなくて実写ばかり観ているんですけど、実写映画に通ずる重みを感じました。映像から伝わる没入感と言いますか、感情移入できることに驚きました。」、磯部「かっこよかった。本当にかっこよかった。初めてオアシスのライブに行った際の、リアム・ギャラガーが登場した時と同じくらいの圧倒さを感じました。」と、偉大なロックバンドの名前が出てくるほど熱弁した。

 白井は「時間の描写が本当にリアルでしたね。実際に目の前で戦争が起きている描写の時間軸の進み方が本当にリアルでした。火花が散るシーンとか、とにかく非現実的じゃなく感じる。目の前で起きても不思議じゃない。恐怖すらも感じます。まるでスクリーンとここがつながっている感覚になりました。」と映像クオリティに圧巻。

 リアド「歴史がある映像作品に自分もかかわることができ、光栄でした。皆さんと同じように映画館で観て、最後に主題歌を聞いたときは鳥肌が立ちました。ガンダム作品はヒューマンドラマの奥が深いと気づきました。」と、それぞれ、大絶賛の感想を述べた。

 小形は「オアシスと比べられるなんて、大変、光栄です。励みになります。ありがとうございます。」と感激した。

 続いて、トークは本作の楽曲への話題へ。主題歌「閃光」が現在ストリーミングと動画再生総数を合わせて3000万再生を超え多くの方に届いている中、歌詞がハサウェイの気持ちをよく捉えているという感想を、巷ではよく目にするが、これに対し、川上「緊張した瞬間ではありました。文字は強烈な武器なので、そこで食い違いがあったり、自分の主観がありすぎると、批判があるのかなと不安でしたが、オファーをいただいたからには、自分の感じたものは投影したかったです。

 正直にメロディーに乗せた歌が正義なのかなと。YouTubeとかのコメント欄で皆さんの考察が見受けられて…頑張ったかいがあったなと光栄な気持ちでした。」と、手ごたえを感じている様子で語った。

 小形は歌詞を最初に聞いたとき、小形「歌詞のサビについて何度もやりとりしました。川上さんが小説を読み込んでくれて、前作の「逆襲のシャア」に登場するクェスの女の子の髪色を質問をされて…これは緑がかった青色なので、これは碧色ですと話したりして作りました。」と、意外な制作の裏側を語った。

 また、現在行っているツアーでの「閃光」の[Alexandros]ファンの反応を聞かれ、磯部「すごく盛り上がります。待ってました感がすごかった。演奏中にバッと会場を観たときにうわぁっと盛り上がっているのを見ると気持ちよかったです。」

 リアド「まだまだポテンシャルがあるなと、目だけでも熱いカタルシスを感じる。声を出せるようになった時、もっと凄いんじゃないかなと思います。」と、楽曲に対して、まだまだ、伸びしろを感じているようだ。実は、小形もツアーに伺い、普段とは違う[Alexandros]の演奏を間近で観た小形は「ファンの方々に受け入れてもらえるのかなと、ドキドキでしたが、非常に盛り上がってくれてうれしい。」と、ファンの熱狂的な反応に圧倒されたようだ。

 トーク後半では、主題歌「閃光」のミュージックビデオ、アニメコラボMV、ライブ映像と3種類の映像が公開されている中、それぞれの映像にガンダムファンの方からコメントが寄せられているということで、MCにより読み上げられた。

 これに対し、白井「マネージャーがアニメコラボの時、同志に認めさせてやると、シーンを使う解説とか、コメントも読んで、反応したりと、とても愛を感じました。」と述べ、これに賛同した磯部は「熱い解説だったね(笑)」、川上「MVよりも熱を感じたよね(笑)丁重に扱っていたなぁ。」とマネージャーの愛の深さを語った。

 小形「マネージャーのリスペクトの高さに感激でした。お互いの愛が相まって良いものができたと感じましたね。」とそれぞれの、濃厚なガンダムファンからの言葉に感激した様子で述べた。

 ここで、本日入場者プレゼントとしてコラボステッカーに対して、川上「さすがだなと、早くほしいです。大切に持っていてね。」とコメント。今後もコラボグッズ作りたいとのことで。まさかの、新情報が舞い込んだ。

 ガンダム×[Alexandros]のタッグが、より観客を魅了することを深く感じるトークだったが、ここでイベントは終了の時間に。最後の挨拶では、小形「[Alexandros]と作品とで、良い相乗効果でプロジェクトになったと思っています。実際、依頼した理由として、グローバルに活躍していらっしゃるということも大きかったので、これからも本作と主題歌「閃光」を愛していただけると嬉しいです。」と、[Alexandros]と共に世界進出への意気込みを語った。

 川上「ガンダムファンの皆さんから、沢山コメントがありました。全てのお言葉が嬉しく、暖かく迎えてくれたことをありがたく思っています。そして、単純にエンタメというか、こうして登壇して映画の舞台挨拶をすることが新鮮で楽しく、光栄でした。

 実は、「閃光」は、「鳴らない言葉をもう一度描いて」って、音、文章、そして絵で描くのがアニメーションだと思うんですけど、全部が実はサビの一説になっていて、歌詞の秘密なんです。全体をとらえてもらえたらと思います。楽しんでください。」と、最後に歌詞の秘密を教えてくれるサプライズで締めくくり、会場を後にした。





『閃光のハサウェイ』STORY

 あざやかな閃光 新たな世界の始まり―

 第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。

 U.C.0105―。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。

 そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。

 リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。

 その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。

 アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。

大ヒット公開中!

タイトル:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
配給:松竹ODS事業室

【キャスト】
ハサウェイ・ノア:小野賢章
ギギ・アンダルシア:上田麗奈
ケネス・スレッグ:諏訪部順一
レーン・エイム:斉藤壮馬
アムロ・レイ:古谷 徹
ガウマン・ノビル:津田健次郎
エメラルダ・ズービン:石川由依
レイモンド・ケイン:落合福嗣
イラム・マサム:武内駿輔
ミヘッシャ・ヘンス:松岡美里
ミツダ・ケンジ:沢城千春
メイス・フラゥワー:種﨑敦美
ハンドリー・ヨクサン:山寺宏一
ゲイス・H・ヒューゲスト:佐々木望

【主題歌】
[Alexandros]「閃光」(UNIVERSAL J/RX‐RECORDS)

【スタッフクレジット】
企画・製作 サンライズ
原作 富野由悠季、矢立 肇
監督 村瀬修功
脚本 むとうやすゆき
キャラクターデザイン pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
キャラクターデザイン原案 美樹本晴彦
メカニカルデザイン カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
メカニカルデザイン原案 森木靖泰
総作画監督 恩田尚之
色彩設計 すずきたかこ
CG ディレクター 増尾隆幸、藤江智洋
編集 今井大介
音響演出 笠松広司
録音演出 木村絵理子
音楽 澤野弘之
配給 松竹 ODS 事業室


©創通・サンライズ

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