『夢現Re：Master』主演声優インタビュー連載。第8回はニエ役の安月名莉子さん

　工画堂スタジオから発売中のPS4/PS Vita/Nintendo Switch（ダウンロード専用）/PC/Steam用ソフト『夢現Re：Master』。本作に出演する声優へのインタビュー連載をお届けします。

　本作は、工画堂スタジオのしまりすさんちーむによる、ゲーム制作会社を描いたアドベンチャーゲーム。帝都東京の都心からほど近い、街“虹園寺（こうえんじ）”にある小さなゲーム開発会社“ユリイカソフト”を舞台に、ゲーム制作者や声優たちの努力と葛藤を描きます。

　インタビューでは、演じた役や特徴、物語についてお聞きしています。なお、物語のネタバレが一部含まれるため、ゲームクリア後に記事を見るのがオススメです。

ニエを演じた安月名莉子さんへのインタビュー

――声優としてのお仕事はいかがでしたか？

　初めての経験でした！　スタジオでの収録は普段の歌のレコーディングと同じですが、声優のお仕事は初めてでしたので、ドキドキしていました。ひと言録った後に皆さんの声が聞こえなかったので、「何を話しているのかな？」とソワソワがしていました。

　スタッフさんのサポートがあったおかげで、リラックスして収録をさせていただきました。

――歌の収録と違うところはどんなところでした？

　演技としての声の出し方は歌と全然違いました。

　収録ではアドバイスをいただいて、目の前に会話の相手がいるんだと意識して演じたらそれだけで声の出し方が変わったのですごいなと勉強になりました。

――エンディング曲の収録はいかがでしたか？

　グランドエンディングの『花』はすごく伸びのあるメロディーが多かったので、自然体で『歌詞』を伝えることを心がけました。キーが高く、曲をいただいた時には「地声で大丈夫かな？」と心配していました。

　ファルセットをいかにきれいに聴かせるかがポイントということで、高音のところがピッタリはまった時がすごく気持ちよかったです。ラストサビ前のＤメロで一番感情が盛り上がるところがあるのですが、そこは気持ちが入りすぎてファルセットとの切り替えが難しかったです。私の中に新しい『花』を咲かせてくれた作品です。

――これまでの活動と今後のイメージについてお聞かせください。

　大学生のころからシンガーソングライターとして活動をしていました。去年、OVA『Re：ゼロから始める異世界生活 Memory Show』の挿入歌『Memories』で初めて作品にかかわるお仕事をさせていただき。その後、2018年の11月にTVアニメ『やがて君になる』のOPテーマ『君にふれて』でデビューをさせていただきました。

　デビューシングルでは弾き語りスタイルで演奏をしていましたが、セカンドシングル『Whiteout』のMVではコンテポラリーダンスに挑戦しました。

　エンターテイメントが好きなので作品の世界観を新しい形で表現できたのでうれしかったです。今回の声優のお仕事もそうですが、これからもどんどん新しい自分をみなさんにお見せできるよう頑張りたいと思っています。

――次はどんなこと挑戦してみたいですか？

　次ですか!?　……そうですね。まだデビューしたばかりなので目の前のことに全力で挑戦していき、安月名莉子の名前を覚えてもらいたいです。歌うことが大好きなので、シンガーソングライターとして自分で作る楽曲を皆さんに聞いてもらえたらうれしいです。

　これからそういう機会をいただけるようにがんばろうと思っています。

――最後にすべてのプレイヤーの方にメッセージをお願いします。

　皆さま、『夢現Re：Master』を楽しんでいただけましたでしょうか？　初めての声優でドキドキでしたが貴重な経験をありがとうございます。記念すべき第一作なので、まずはゲームを通して皆さんとお会いできてうれしい、ということを伝えたいです。

　普段自分で作っている歌は、がんばりたいとか、負けたくないとか、恋の歌を作ろうとか、自分から生まれるものが多いんです。だから、ニエちゃんをやれたことも、エンディングの『花』をやれたことも、作品に寄り添ったものをやらせていただけて新鮮でした。

　これからもっと勉強して、自分の中の引き出しをたくさん作っていきたいと思える、きっかけを与えてくれた作品でした。いつか、成長した“ニエ”として皆様とお会いできるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！

　8月21日にTVアニメ『彼方のアストラ』のエンディングテーマ『Glow at the Velocity of Light』がリリースされます。