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海賊ゲーなんて面白いのかよ…→激ハマリ!【電撃インディー#73】

紅葉つかさ
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はふじたかし氏が制作したブラウザゲーム『The 4 Pirates(フォーパイレーツ)』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

気分はヴァイキング!海の覇権をその手に

 本作は、プレイヤーが海賊となり、4つの海域の覇権を目指して戦うシミュレーションゲーム。基本的に海域ごとにほかの海賊の軍勢を倒すことでその海域を支配、クリアしたことになります。

 そんな本作ですが、選択できる海賊は4人おり、その中から選んだ1人がプレイヤーのかわりに海域を荒らす海賊になります。そして、残った3人の中から1人がいわゆるライバル的な立ち位置で、ほかの海域を全て支配する海賊として登場します。

  • ▲筆者はヴァイキングという言葉に惹かれてシガーで始めました。



  • ▲敵は紅一点のエマにしてみました。

 自身のかわりとなる海賊と敵の海賊を選んだら、ゲームがスタート。本作は、ターンが取り入れられており、さまざまな行動を選択することでターンが経過していく仕組みになっています。


 海域では、各海域にある“幽霊船”や“洞窟”といった場所を探索したり、商人からアイテムを購入したり、“休息”して味方を回復したりすることができます。

 ただし、各海域にある場所以外は“幽霊船”や“洞窟”といった場所以外は最初から出現しているわけではありません。これらの場所を調べたり、“航行”でターンを経過させることで出現します。


 ですが、ターンが経過することで敵として現れる海賊やモンスターが強くなっていくので、だらだらするのではなく、ある程度見通しを立ててプレイを進める必要があります。

 ただ、ターンの経過によって、ストーリーが変わるということはないので、ある程度ゆっくりとクリアを目指せるところはうれしいです。


  • ▲自身が操作する海賊と敵となる海賊以外の2人は囚われており、海域のクリアとともに仲間になります。

戦闘はコマンド選択式のバトル

 海域を支配するために欠かせないのが、戦闘になるのですが、本作ではコマンド選択式のバトルとなっています。できることは“こうげき”、“ぼうぎょ”、“逃げる”の基本的なものとアイテムの使用です。

 操作はこれだけなので、難しくはないのですが、戦闘の難易度はとても簡単というわけではありませんでした。というのも、思ったより敵の攻撃が強い……。

 実際に筆者は「戦闘になれるかー」と軽い気持ちで始めた本作初の戦闘で何事もなく負けてしまいました。本作では全員のHPが0になればゲームオーバーになるのですが、最初は1人なのでそうなってしまうことがあるんですよね。

  • ▲実は2回目の戦闘でも負けてしまいました。

 ゲームを始めたばかりでは、装備も整っておらず、回復手段もないので開始時の序盤が鬼門でしたね。装備や回復手段が揃えってくれば、かなり楽になるのですが……。

  • ▲HPが0になっても回復アイテムの効果が発揮されるので、仲間が2人以上になると戦闘がぐっと楽になります。

 また、戦闘では本作独自のシステムとして、海賊船による援護が存在します。これはランダムで敵を砲撃したり、アイテムを差し入れてくれるシステム。砲撃は序盤だと自身の攻撃以上のダメージを与えるので、発動するかどうかが戦闘をかなり左右します。

 アイテムの差し入れはランダムですが、回復アイテムや攻撃アイテムなどをただで入手できるので、何がもらえてもうれしいですね。ただなので!(ここ重要)。

 そして戦闘に勝利すると、海賊たちが強くなっていきます。強くなると言っても経験値を入手してレベルアップという形ではなく、能力値がランダムで上昇するという形になっています。

 これは体感なのですが、強い敵や1度の戦闘で戦った数が多いほど能力の成長が大きい気がしました。成長はランダムなのでたまたまかもしれませんけどね。


 本作は、海賊として4つの海域を巡って戦うシミュレーションゲーム。やること自体はシンプルなのですが、適当に戦闘していると負けてしまうようなバランスになっています。

 クリアまではそこまで時間がかからないので、気軽にプレイできるところが本作のポイント。いかに効率よくクリアできるか、つい次へ次へとプレイしてしまうところには注意が必要かもしれません(笑)。中毒性がかなりあります!

 ちなみに、筆者はいろいろなことを試していると1度目のクリアに159ターンかかりました。ですが、まだまだ短縮できるところはたくさんあるので、とりあえずは100ターン以内のクリアを目指してプレイしてみようと思います。


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