“ゲームしている感”、最高! 携帯ゲーム機『Playdate』を触ってみた
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- カワチ
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現在予約受付中の携帯ゲーム機『Playdate』のレビューをお届けします。
ゲームにハマッた原体験を思い出す懐かしさがある!
ソフトメーカーのPanicが、突如として5月23日に発表した『Playdate』。
AとBの2つのボタンと十字キー、モノクロのスクリーンというレトロなデザインと、なんといっても横についたクランクが特徴の携帯ゲーム機になっています。
実際に触るまではクランクと電子ゲームの相性が想像できなかったのですが、これがかなり楽しい! コントローラーやタッチパネルでは味わえなかった刺激がありました。
クランクを急いで回したり、逆にゆっくりと慎重に回してキャラクターを操作していると、かつて幼少のころにアクションゲームで一喜一憂してながら遊んでいたころを思い出します。クランクで操作していると“自分で操作している感”が強いんですよね。ゲームの原体験をしたときに戻ったようで、気付けば何時間も遊んでしまいました。
また、単純に懐かしいという感覚だけでなく、クランクによる絶妙な操作は斬新さもあって、これまでになかった可能性も感じます。最初は「ネタっぽいゲーム機が発表されたな~」という印象でしたが、実際に触ってみて完成度に関心しました。
クランクを回したときの音もフィードバックの音も心地よく、つい回したくなるような魅力を持っています。
逆回しがゲームにアクセントを与えている!
今回の評価機には4本のゲームがプリインストールされていましたが、なかでも注目なのが『Crankin’s Time Travel Adventure』。
本作は『塊魂』や『Wattam』を手掛けた高橋慶太さんによる新作タイトル。時間操作がカギとなるアクションゲームですが、クランクのみを使用するのが特徴となっています。そのため、『Playdate』の持つポテンシャルを分かりやすく感じることができます。
スト―リーはぜんまいロボットの主人公を操作し、デートの予定をしている恋人のものに向かうというもの。クランクを回転させると主人公の時間が進み、逆回転させればビデオの巻き戻しのように戻っていきます。
操作感覚は紙芝居や映写機を自分で動かしながら物語を進めているようもあり、なんだか新鮮。雰囲気もいいので『Playdate』はストーリーを楽しむタイプの作品にも合うんじゃないかなと思いました。
道中にはチョウチョやイノシシなど接触するとミスになる敵が登場。主人公は花を見つけると屈んだり、鉄棒を見つけるとぶらさがったりするので、時間を進めたり戻したりして、やり過ごすことになります。
避け方にはいろいろなバリエーションがあり、「こうすればクリアできるんだ!」と気付いたときはテンションが上がります。
また、直感的に『Playdate』の操作が楽しめたのがサーフィンが題材の『Whitewater Wipeout』。
サーフボードの角度を調節して落ちないようにしたり、ここぞというタイミングでクランクを回転させて技を決めたりと、ときに繊細、ときに大胆にクランクを操作する遊び方はまさに『Playdate』でしか体験できない遊びだと思います。
また、クランクの操作性も良好。激しく回転させても、引っかかったりするようなことはせず、快適に遊ぶことができました。もちろん無茶な遊び方をするのはよくないと思いますが、耐久性もしっかりしてそうです。
また、ほかの2つも個性的。『LOST YOUR MARBLES』はピンボールのようなゲームで、クランクを回すことでステージ全体を傾けることができます。言語が英語だったので自分は理解できませんでしたが、ステージの進め方によって、ストーリーが変わる仕組みの模様。
『SATURDAY EDITION』も英語でしたが、雰囲気はハードボイルドな探偵アドベベンチャーといった感じの作品でした。「この液晶でノベルゲームを遊べるの?」と思うかもしれませんが、画面はくっきりとしていて、読みやすいです。また、『Playdate』全体に言えることですが、サウンドもチープではなく、しっかり聴き応えがあって雰囲気を盛り上げてくれます。
この『Playdate』は定期的に新作の配信が予定されているほか、ウェブブラウザーのプログラミング環境で誰でも対応ゲームを制作できるとのこと。本体自体にポテンシャルを感じたので多彩なゲームが登場することに期待します!
『Playdate』は現在公式サイトにて予約受付中です。
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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