“東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SP”レポート。原曲実装ドラフト会議ではラスボス&EXボス曲が実装決定!
- 文
- ophion
- 公開日時
- 最終更新
ついに配信を迎えた『東方ダンマクカグラ』。この記事では配信日当日の生番組“東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SP”の模様をレポートします。
まさか『Bad Apple』をライブで聞けるとは! 今回も充実のライブパート
毎回視聴している人には今さらの話ですが、“東方ダンマク祭”は東方アレンジを手掛けるサークルさんによるライブとビートマリオ氏やJYUNYA氏を中心としたトークによって構成されています。
今回は、“Alstroemeria Records”、“豚乙女”、“岸田教団&THE明星ロケッツ”、そして“岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子”の4サークル(3.5サークル?)がさまざまな楽曲を拾うしてくれました。
相変わらずライブのクオリティはすさまじく、これが生でしかも無料で見て聞けるというのは贅沢。なかでも、個人的に心に刺さったのが“Alstroemeria Records”さんの『Bad Apple!! feat.nomico』ですね。
自分がこの楽曲を知ったのは、有名な二次……いえ、三次創作のMVから。影絵でリンゴで白黒で、あのMVです。そこからいろいろな機会にこの楽曲を聞く機会はあったのですが、いずれもCD音源のもの。おそらく同じ音源のものばかり聞いていたと思います。
そんな『Bad Apple!! feat.nomico』を今回初めてライブで聞き、同じ楽曲なのにここまで違うのかと驚かされましたね。CD版は全体的に整っているのに対して、今回のライブは歌詞のところどころにより感情を込めて歌われていた印象。どちらがよいかは好みの範疇ですが、同じ曲でもかなり受ける感覚が違います。
そのほかにも“豚乙女”さんの少し乱暴な雰囲気から漂うエネルギッシュさや、楽曲選びは忖度したと自称する“岸田教団&THE明星ロケッツ”さんの忖度一切なしの全力さ。そして、“岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子”さんの『幻想に咲いた花』で締めくくる『東方ダンマクカグラ』の番組としてのふさわしさと、ライブの豪華さに加えて“東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SP”のライブとしてもお腹いっぱいに楽しめる内容。
まだ番組を見ていないという人は、ライブパートだけでもチェックしておかなければもったいないです!
<東方ダンマク祭 ダンカグリリース当日SPのセットリスト>
Alstroemeria Records
・Internal Ability
・Bad Apple!! feat.nomico
豚乙女
・下剋上々
・儚きもの人間
岸田教団&THE明星ロケッツ
・妖々跋扈
・ネクロファンタジア
・明星ロケット
岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子
・幻想に咲いた花
1カ月に新曲8曲実装ってどういうこと!? 今後の情報が盛りだくさん!
ライブだけでなくここで初出しとなった情報も大ボリューム。まず、8月5日から5日間、連続で楽曲が実装されることが発表。こちらは8月9日現在既に全楽曲が実装済みとなっています。
人によってとくに「キターッ!」となる曲は異なりますが、自分の場合は東方二次創作音楽CDで初めて購入したのは『東方ストライク』だったので、『レザマリでもつらくないっ!』はとくに印象深い曲ですね。
実は本番組の生配信が終わったあとにちょっとテンションが上がって『東方ストライク』のCDケースを出してみたのですが、なかには『蓮台野夜行』が入っていました。うん、今度探そう。
そして、8月10日からは早くも初のイベント“風雲!紅魔城”が開催されることも発表。
風雲で城と言ったら、ある程度以上の年齢層にはある番組が想起されますが、東方Projectは今や幅広い年齢層にファンを持つコンテンツ。最初のイベントのタイトルが明らかに昭和でいいのでしょうか(笑)。
とはいえ、あの番組もラストは弾幕ごっこ(?)だったので、多分『東方ダンマクカグラ』との親和性はあるはず。ここは無理やり納得しておきましょう。
少し話が逸れましたが、このイベントに合わせて10日には“COOL&CREATE”さんの『ナイト・オブ・ナイツ』が実装されることが発表。
ビートまりお氏がかかわっていながら“COOL&CREATE”さんの楽曲が新曲1曲だけという点には疑問と少々の不満があったのですが、だからこそ隠し玉として“COOL&CREATE”さんの楽曲が2曲も用意されていたのは嬉しかったですね。
また、8月14日には多々良小傘、8月20日には西行寺幽々子と2人の新キャラクターが実装されることも発表。
『東方ダンマクカグラ』のシステム上、このタイミングでおそらくミタマカードも追加されるのでしょう。小傘、もしくは幽々子様推しの人は物語の進行などで手に入る御霊石を残しておいた方がよいかもしれません。
しかも、小傘と幽々子様の実装に伴って楽曲が1曲ずつ追加されます。ん? リリースから半月で8曲追加!?
JYUNYA氏は別の生放送などで1カ月に約6曲ペースで追加されるというお話をしていたので、ある程度テンポよく楽曲が実装されることは把握していたのですがさすがに多い!
つくづく『東方ダンマクカグラ』は、とんでもない熱量で作られているタイトルなのだと実感しますね。
ラスボス&EXボス曲が実装決定した原曲実装ドラフト会議
そして、“東方ダンマク祭 ダンカク特報SP”で告知された“原曲実装ドラフト会議”で実装される楽曲もこの日発表。
“原曲実装ドラフト会議”はユーザー、アンノウンX、ZUN氏がそれぞれ3曲ずつ『東方ダンマクカグラ』に実装してほしい楽曲を選び、全9曲のなかから実装する3曲を選ぶというものでした。ただ、ユーザーはTwitterの投稿数、ZUN氏は自身の思うがままに決められるのに対してアンノウンXはどうやって楽曲を選定したのか? というのは少し疑問が生まれるところ。
そこで、アンノウンXの会議の模様が一部公開されたのですが、これがまたいい意味でひどい。自称一枚岩のAQUASTYLEからは9曲も候補が出るわ、DeNAは旧作の楽曲もしくは『偶像に世界を委ねて』がいいと言い出すわ。楽曲としての『アンノウンX』に限った話でも、どのバージョンがいいかでワイワイガヤガヤ。
会議と言われなければ、居酒屋でもしくはファストフード店でひたすら推しを語っているだけにしか聞こえない内容でした。
結局、この会議の模様はまとまる気配もなく終了となりましたが、なんだかんだあってドラフトの対象となったのは下記の楽曲。
<原曲実装ドラフト会議候補楽曲>
1巡目
アンノウンX:『偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World』
ユーザー:『U.N.オーエンは彼女なのか?』
ZUN氏:『大神神話伝』
2巡目
アンノウンX:『永夜の報い ~ Imperishable Night.』
ユーザー:『ハルトマンの妖怪少女』
ZUN氏:『禁断の扉の向こうは、この世かあの世か』
3巡目
アンノウンX:『ボーダーオブライフ』
ユーザー:『ネイティブフェイス』
ZUN氏:『天鳥船神社』
ちなみに、ZUN氏はあえて被りを避けるようにチョイスしたとのこと。
ただ、ZUN氏が『天鳥船神社』を挙げた理由を聞かれた際に一言目に「この曲、めちゃかっこいいよ」と言い出すのはずるい(笑)。しかも、この楽曲をアレンジしたものを自身の結婚式で使ったそう。そんなエピソードを聞かされてしまってはぜひ『東方ダンマクカグラ』に採用されてほしいと思ってしまうものです。
ですが、今回採用されるのはわずかに3曲。マヂカルラブリーの野田クリスタル氏が回すルーレットによって採用される楽曲は決定されました。この辺り、野田クリスタル氏による盛り上げが非常にかっこいいところなので、ぜひアーカイブをチェックしてほしいですね。
そして、3回のルーレットによる結果、『U.N.オーエンは彼女なのか?』、『ハルトマンの妖怪少女』、『ボーダーオブライフ』の3曲が実装決定。いずれも、一般的に人気の高い楽曲で個人的にも遊びたいと思える曲だったのですが、今回は3曲しか実装されないのか。と少し寂しくはありましたね。
ライブはすばらしく、情報面も盛りだくさんとなった今回も東方二次創作ファンなら番組単体としても楽しめる内容でした。そこに加えて、見て聞いて欲しいと感じたのは“原曲実装ドラフト会議”の模様。番組全体から見るとわずかな時間ではありますが、とにかく濃い。
個々の楽曲に対する印象や感想が、“好きなもののことになると急に早口になるオタク”そのものなんですよ。熱量のままに自分の好みを語る様が、見ていて懐かしくもあり、気持ちよくもありました。
例えば、社会人になってオタ友と少し疎遠になってしまった人。学生だけれど、近くに東方について語る友人がいない人。そして、語る相手はいても昨今の事情で語る機会がない人。いくらでもいることでしょう。
この番組は、そんな人たちに熱く語る空気感を一時的に共有させてくれるものだったと思います。
©上海アリス幻樂団 ©アンノウンX/AQUASTYLE・DeNA・xeen inspired by 東方Project
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります