犬がぐうかわ。忙しさがクセになるハクスラ新作『N.E.O』レビュー

たく坊
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 Black Beard Design Studioから9月に配信されるiOS/Android/PC用ゲーム『N.E.O』の先行レビューをお届けします。

 本作は、PBR(物理ベースレンダリング)という技術により、コンシューマ向けに用意された技術をモバイル向けに最適化したアクションゲームです。ステージに赴き敵を排除、アイテムを入手して装備を更新することでパワーアップするハックアンドスラッシュの要素も含んでいます。

 スマートフォンのゲームではRPGのようなコマンド式のゲームが主流ですが、本作では爽快なアクションをストレスフリーの操作で楽しめます。

 またアクションだけでなく、ドロップした装備を更新していくハクスラ要素、プレイヤーに追従する“ペット”のようなNPCの相棒とともに戦う楽しさを味わえることも特徴となっています。

 “ステージを周回させられる”のではなく、“ステージを周回してしまう”ほどハマってしまう本作。本記事では、そんな『N.E.O』について紹介と、先行プレイしてみてのレビューをお届けします。

  • ▲本作では、プレイヤー“アイザック”を操作し、相棒である犬(?)の“チョビ”とともに戦っていきます。

“ポチポチゲー”ではクリア不可! 本格的なアクションを満喫しよう

 「スマホでアクションとか、結局スキルをポチポチするだけじゃない?」と思っているあなた、朗報です。本作は、敵の攻撃を把握し、適切なタイミングで攻撃や回避を決めるほどダメージを与えられるアクションゲームなのです。

 本作では、タッチで移動&敵をロックオン、ダブルタップで回避、スワイプでスキル攻撃といったアクションを行えます。また、敵が攻撃範囲内になると自動的に攻撃を行うオート機能も搭載されています。

  • ▲ヘルプ機能があり、アクションの説明を見られます。ヘルプはゲームに関するさまざまなヒントを与えてくれます。

 まずは移動とロックオンについて説明します。移動は、ステージのどこかをタップすると、その位置にアイコンが表示され、キャラクターがそこに移動します。また、敵をタップすると、敵にロックオンのマーカーが表示されます。

 続いて回避について。移動と同じ要領でステージのどこかをダブルタップすることで、自キャラクターがローリングし、文字通り敵からの攻撃を回避できます。

  • ▲最初はどこをタップしているかわかりにくかったのですが、プレイを重ねていくうちに、勝手に指が慣れていきました。

 スキル攻撃は、自キャラクターを軸にスワイプすることで、あらかじめ装備に設定されてあるスキルを発動できます。

 また、ためる時間に応じてスキル攻撃が変化していきます。本作には、連続攻撃、貫通攻撃、扇線状の攻撃など、多彩なスキルが実装されています。

 攻撃がきたらダブルタップ、隙あらばスワイプでスキル攻撃と、絶え間ないアクションがプレイしていてクセになります。スキル攻撃の特徴をいかして、多数の敵をまとめて一掃できる爽快感も、本作を語るうえで欠かせませんね。

 なお、回避をした時とスキルをためている時は、“スタミナ”が消費されていき、すべて消費してしまうと、一定時間行動が制限されてしまうので、注意が必要です。

  • ▲敵を誘導してまとめれば、うまくかわして貫通するスキル攻撃を叩き込み、効率も爽快感もバツグンに!

 リアルタイムのアクション性に加えて、スタミナのリソース管理を行う頭脳戦……。この忙しさが楽しいんです!

攻撃される直前を狙え! ジャスト回避で高まるアクション性

 操作は単純ですが、本作ではそれだけで終わらない本格的なアクション要素が用意されています。

 例えば、次々とポップしてくる敵の攻撃は、攻撃が発生する前に予兆が発生します。予兆は赤く表示され、直線状、自キャラクターをサーチしてくる円形状、扇状とさまざまです。

 この予兆を見て、敵の攻撃を避けるという防御的な意味合いもありますが、むしろ本作では“敵の攻撃前こそ、最大の攻撃チャンス”となります。

 というのも、敵が攻撃の予兆を表示させている間は“ジャストエイム”が発生し、与えるダメージが大きく増加するからです。敵が攻撃する直前もまた、攻撃タイミングです。

  • ▲攻撃の予兆はピンチのサインですが、同時に大ダメージのチャンスでもあります。うまく見極めていきましょう。

 さらに、敵の攻撃を被弾の直前で回避すると、“ジャスト回避”が成功し、回避後に追加攻撃を行います。

 敵の攻撃の直前までひきつけ、スキル攻撃。攻撃はジャスト回避し、さらにスキル攻撃をためながら予兆が出るのを待つという、単純な操作ながらも病みつきになってしまうアクションとなっています。

 また、敵の攻撃パターンを覚える楽しさもあります。敵の種類によって攻撃パターンはいくつもあり、予兆が出てから攻撃が発生するまで極めて短い時間の攻撃も見られました。

 「この攻撃が来たらひきつけてスキル攻撃じゃなく、“ジャスト回避”を優先したほうがいいかも……?」という戦略を考えるのも、本作の魅力の1つとなっています。

  • ▲ボス戦では、初見で“ジャストエイム”を叩き込もうとすると返り討ちにあうパターンも。ボスの攻撃チェックは忘れずに!

アクションだけでは物足りない! ハクスラ要素でトレジャーハントを楽しもう

 本作を形成する大事な要素として、“装備の更新”があります。装備の更新は、ハックアンドスラッシュの醍醐味と言っても過言ではないでしょう。

 最初は何も持っていない主人公・アイザックですが、ステージを進み敵を倒していくうちに、アイテムを取得していくことになります。

  • ▲アイテムは、ドロップするとステージ中で光っています。また、色でレアリティを判断できます。

 アイテムは武器・防具といった装備だけでなく、回復アイテム、攻撃力を高める矢といった消費アイテムもドロップします。

 装備には、“C”、“R”、“SR”の3種類からなるレアリティが存在し、それぞれ攻撃力や武器の見た目などが異なります。

 さらに、同じ武器でもステータスやスキルの内容がすべて違うため、単純に攻撃力が高いものやスキルが優秀なものなど、どれを優先するかの楽しさを味わえます。

 自分が好きなスキル構成でステータスが優秀な武器がドロップした時は、つい「まじか!」と歓喜の声をあげてしまいます。

  • ▲同じ武器でも、入手したものによっては大きく異なる場合もあります。

 もちろん、相棒のチョビにも武器と防具は存在します。次々と敵をなぎ倒し装備を入手、一度帰還して装備を更新し、その装備でさらに敵を倒して装備を入手……と、ステージを進まずにループし、ハクスラを存分に楽しめるつくりになっています。

 なお、一度帰還しないと、ステージをクリアしない限り入手した装備を持ち帰れないので、高レアリティの装備がドロップした際には、引き返して帰還することをオススメします。

 “SR”武器を3つもドロップしたにもかかわらず、操作ミスでロストしてしまった筆者のようにならないように……(泣)。

まとめ:アクション性が高い本格ハクスラをいつでもどこでも遊べるという幸福

 アクションゲーム『N.E.O』は、ストーリーRPGのようなシナリオ重視の作品ではありません。しかし、ゲーマーなら一度は体験してほしい“アクション性”を備えた良作だといえるでしょう。

 何も考えずに画面をポチポチとタップするのではなく、きちんと敵の動きを見ながら戦い、タイミングよくタップをして敵を倒していくアクション部分が気持ちいいからこそ、ついつい“ステージを周回してしまう”ほどハマってしまう”わけです。

 かといって、ストーリーがまったくないわけではなく、テキストによる“図鑑”やステージ内のムービーなども用意されています。
 

 特に相棒のチョビとの掛け合いの動作には注目。プレイヤーと連携がとれた動きを見せてくれるので、相棒に愛着がわいてしまいます。忠犬、ぐうかわ!

  • ▲あらためまして、左が相棒のチョビです。実際のゲーム画面でも、とにかく動きが細かくて、愛しさがこみ上げてきます。

 ハマってしまうとひたすらステージを遊んでしまう本作。9月に配信予定とのことなので、公式Twitterをチェックして最新情報を待ちましょう!

(C)2019 Black Beard Design Studio

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