ボス戦特化の良質死にゲー『エルデスト ソウル』の骨太なゲーム性が病みつきになる!【電撃インディー#63】
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、PS5/PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)で配信中のダークファンタジーアクションゲーム『Eldest Souls(エルデスト ソウル)』のレビューをお届けしていきます。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
ボス戦特化の高難度アクションゲーム!
『Eldest Souls(エルデスト ソウル)』は、世界を荒廃させた神々を倒すため、1人の騎士となって要塞を探索しながら強敵に立ち向かっていくアクションゲーム。
骨太なゲーム性と、ドット絵で描かれるなつかしくも美麗なグラフィックが魅力的な作品です。
ダークファンタジーな世界観やバトルの難易度の高さ、死にながらトライアル&エラーを繰り返すゲーム性、そしてタイトルなど、ところどころにいわゆる“ソウルライク”ゲームと共通する要素もあります。
ただし、本作には倒れると経験値をロストするような要素もなく、成長要素もそこまで多くはないため、厳密にはソウルライクゲームに当てはまるものではないですね。
本作最大の特徴は、ボス戦に特化したそのゲームデザイン。ザコ敵は出現せず、ステージを進んで次々と出現するボスに挑んでいきます。
道中で出会う個性的なNPCからクエストを受けるなどの要素はありますが、全体的な探索要素は少なめ。基本的にはボスを倒さないとこちらも強くなれないため、プレイヤースキルを磨いて困難に立ち向かっていきます。
全体的な難易度は非常に高めで、おそらくアクションゲームにそこそこ慣れている人でないと、2体目のボスですらかなり苦戦するバランス。
序盤はとくにスキルの選択肢などがないので、純粋なプレイヤースキルを要求されることが多いので厳しいです。ひたすら死んで、敵の行動パターンを覚えて慣れることが重要になります。
難易度は高いですが、そのぶん困難を乗り越えたときは気持ちいい達成感を味わえます。達成感と難易度のバランスのうまさには、しっかり“死にゲー”らしさを感じましたね。
序盤こそ純粋な攻撃の読み合いのみですが、ボスを倒すごとにスキルが解放され、成長要素も充実してくるので自由度も増していきます。
攻撃や回避、カウンターなど、大きく3系統に分かれるスキルから自分のプレイスタイルに合わせたものを選択できるので、戦闘に工夫の余地が生まれていい感じ! スキルの振り直しも自由です。
ボス戦ではヒット&アウェイが重要に!
基本的にボスの動きは予備動作やスキがハッキリしていて、よく観察すれば攻めるタイミングがしっかり用意されています。
ボスの攻撃はほとんどが数発受けるだけで倒れるほど強力なものが多いため、無理攻めは禁物。ヒット&アウェイで、敵の行動をよく見る必要があります。
こちらの攻撃でメインとなるのは、溜め攻撃からのコンボ! 溜め攻撃を当てることで“血飢え”状態となり、そこから弱攻撃を当てると与えたダメージに応じてHPを回復できます。
さらに“血飢え”状態からは“血液爆裂”という高威力の技を発動可能です。
敵の攻撃を避けつつ、スキを突いて溜め攻撃→“血飢え”状態からのHP吸収→“血液爆裂”というのが、基本的な流れ。
敵の攻撃は一撃が強力なので、可能な限り“血飢え”からの吸収で、いかにHPを高い状態に保つかが重要。少し油断すればあっという間に倒される、やるかやられるかの緊張感がいいですね。
リトライもチェックポイントからではなく、ボス戦の直前から始まるのでノンストレスです。
回避行動は無敵時間が長いので、敵の強力な攻撃は回避でやり過ごすことになります。ただし回避はスタミナを消費するため、バトルではスタミナの管理が何より重要に!
ときには回避を温存して、通常の移動だけで避けられる攻撃を見極めるのも大事になります。スタミナ管理の駆け引きに関しては、シビアですが試行錯誤が楽しいです。
また、ボスは半分ほどダメージを与えると行動パターンが大きく変化。攻撃が激化してさらに手強くなるので、つねに緊張感を味わえます。
シビアなゲーム性が最大の売りなので、アクションゲーム初心者にはやや敷居が高め。ただし、困難を乗り越える達成感や駆け引きの楽しさは“死にゲー”として非常に高水準にまとまっています。
根気よくトライアル&エラーを繰り返しながらもその先の達成感を味わいたい人には病みつきになるゲームじゃないでしょうか!
Eldest Souls is a trademark of Fallen Flag Studio Ltd. All rights reserved. United Label S.A is the exclusive worldwide game licensee. Published in Asia by H2 Interactive Co., Ltd.
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