市長になろう、現実にはありえないおもちゃの町の! モンスターあり、UFOありの『タイニートピア』レビュー【電撃インディー#69】
- 文
- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はマスティフが発売、MeNic Gamesが開発する新感覚ギミック!都市創造トイ・クラフトゲーム『タイニートピア』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
おもちゃの町ならではのギミックが楽しい!
『タイニートピア』は市長となって都市を発展していく都市創造トイ・クラフトゲーム。おもしろいのは本作の舞台がおもちゃの町になっているところ。そのため、積み木のように建物を積み上げたり、シーソーのようにグラグラする場所に都市を作ったりと、リアルではありえないような都市作りを楽しむことができます。
ただ、なんでもありのハチャメチャな作品かというと、そういうことはなく、都市作りの部分のルールはしっかりしています。たとえば、家を作って都市の住民が増えても働き口が無ければ彼らは職が無いままですし、プレイヤーが使える資産も減ってしまい、新しい施設が作れず、いつまで経っても都市を発展させることができません。
個人的にはシミュレーション部分のルールがしっかりしているからこそ、本作ならではのハチャメチャな部分がアクセントとして生きてくるのかなと思いました!
こういう経営シミュレーションはやれることが多く、システムを理解してからおもしろくなってくることが多いです、本作もその例に漏れないもの、親切なチュートリアルがあり、実際のプレイを交えながら覚えていけるので楽しいです。
ステージのクリア条件を満たすことで次のステージが登場するのもポイント。実際のパリを模した場所だったり、UFOが墜落した現場だったりと個性豊かなステージが登場するので、次はどんなステージが登場するのか楽しみながらプレイできます。
それぞれにクリア条件があり、基本的にはその条件を満たすように進めていけばOK。できることややれることも自然に覚えていくので安心です。
また、クリア型のステージ以外に“サンドボックス”という自由に作れるステージも。通常のステージは予算などを気にしつつプレイする必要がありますが、“サンドボックス”ならやりたい放題なので、本当におもちゃ箱をひっくり返して自由に遊んでいるような楽しさがあります!
都市を発展させる方法を考えるのがおもしろい!
自由に遊べる“サンドボックス”ですが、選べる住宅やショップはストーリーをクリアすることで増えていきます。クリアを目指すときはいくつかの基本を抑えておく必要があります。その基本をトライ&エラーを繰り返しながら覚えていくのが楽しいです。
基本の基本として抑えておきたいのは、住宅の近くには発電所とお店を置くこと。これはセットで考えておくといいでしょう。
都市が発展してきたら、消防署や警察署、病院を作りましょう。トラブルが起きたとき、消防車や救急車を呼び出す必要がありますが、これらの施設がないと呼び出せません。放っておくと幸福度が下がって町の人気も下がってしまうので気をつけるようにしましょう。
このトラブルがあるせいで、都市が発展していても油断することができず、ゲームのいいスパイスになっています。
また、ゲームを進めていくとモンスターに建物が破壊されたり、UFOにさらわれたりといった派手なアクシデントも。選べる施設もどんどん増えていくので長く遊べる作品になっています。クラフトゲーム好きの人はぜひ触ってみてほしいです!
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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