『ヘブンバーンズレッド』再始動。『AIR』や『CLANNAD』の麻枝 准15年ぶりの新作ゲームに期待しかない![PR]

カワチ
公開日時

 Wright Flyer Studiosとビジュアルアーツが協業で制作中の新作ゲーム『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』が再始動。9月11日20時に実施される発表会へのカウントダウンがスタートしました。

『ヘブンバーンズレッド』WRIGHT FLYER STUDIOS × Key 新作ゲーム発表会の視聴はこちら

視聴:YouTube
視聴:ニコニコ動画

この日を待ち望んでいたファンは自分だけではないハズ!

 『ヘブンバーンズレッド』が再始動します!!!!! すいません、いきなり取り乱してしまいました。どうも、ライターのカワチです。いやぁ、この日をどれだけ待ったことか……。

 『ヘブンバーンズレッド』は麻枝 准さん、13年ぶりの新作ゲームとして2020年配信と発表されたものの、「麻枝 准のシナリオを“最高のスマートフォンRPG体験”という形で、ファンの皆さまへお届けするために、ゲーム開発により多くの期間を要する」という理由で延期になっていたタイトル。

麻枝 准さんはさまざまな傑作を生み出したクリエイターでファンも多く、2年前の発表時点で1.5万RTされるなど期待が集まっていました。

 もちろん自分もそんなファンのひとり。そこで、ここでは発表会を前に、個人的な期待を語っていきます。ただのファンボーイの語りですが、15年に1回のチャンスで許して欲しいです。

麻枝作品との出会いは『ONE ~輝く季節へ~』!

 さて、新作アニメ『神様になった日』で麻枝さんの作り出す世界観を楽しんでいたとはいえ、やはりゲームで麻枝さんの作品を楽しみたいと思っていました。

 そもそも筆者が最初に麻枝さんの作品に出会ったのもゲーム。若い読者さんのなかには『Angel Beats!』や『Charlotte』といったアニメが麻枝さん作品との出会いという人も多いのではないかと思います。

 しかし、自分のようなアラフォーのゲームユーザーは麻枝さんといえば、やっぱりゲームの泣きゲーなんです……! 自分はもともとコンシューマーのRPGばかりをやるような人間で、美少女の出てくるゲームは『ときめきメモリアル』や『センチメンタルグラフティ』などのデートシムしか知りませんでした。そのデートシムも恥ずかしくてあまりプレイできていませんでしたが(笑)。

 自分が麻枝さんの“泣きゲー”に出会ったのは高校を卒業してゲーム系の専門学校に通うようになってから。周囲がエンタメの仕事を志す人たちばかりになり、話題も自然に“濃いもの”になっていき、自分も“濃いもの”でないと満足できなくなっていきました。

 そんななかで、クラスメイトの旧友にアツくオススメされたのが『ONE ~輝く季節へ~』でした。「ここに永遠の世界があるんだよ!」と血走った目でアツく語られすぎたので、最初は遠慮していたのですが、熱意に負けてプレイ。見事にハマりました。『ONE ~輝く季節へ~』自体はKeyの作品ではないのですが、この作品が無ければ『Kanon』も『AIR』も無かった……ということで語らせてください。なんせ、自分の原体験なもので!

 孤独な永遠の世界に囚われた主人公が現実に帰還する姿は、美少女ゲームかどうかは関係なく、純粋にひとつの作品として感銘を受けました。(もちろん、魅力的な少女たちはどれも愛おしい存在で、無くてはならない要素だと思います)

 シナリオライターの奈須きのこさんは本作がシナリオライターを志した切っ掛けだとインタビューで語っていますが、クリエイターにしろ、そうでないにしろ、その後の人生に多大な影響を受けた人は多いはず。

 自分はサウンドノベル『かまいたちの夜』などで、ノベルゲームの面白さをはじめて知りましたが、そちらはどちらかというと選択肢のパズル性にハマったので、純粋に世界観やストーリーでこんなにのめり込めるゲームがあるんだと驚かされました。

 その後は『Kanon』や『AIR』、『CLANNAD』といった作品を次々にプレイ。恋愛要素はもちろん、『Kanon』『AIR』では幻想と現実の入り交じる独自の感覚や大事なものを失う喪失の悲しさ、『CLANNAD』では地域共同体による擬似家族の素晴らしさなど、多くのものを心に残していきました。



どの作品もエンディングにカタルシスがあり、毎回クリアしたときには放心して、1週間以上はボーッとしてました。とくに『AIR』は唯一無二の傑作だったので、「次はどうなるんだろう」「これ以上のものがあるのだろうか」と不安の気持ちもありながらプレイしていましたが、「こういう奇跡の描き方もあったのか」と感動しました。

 また、『CLANNAD』はその普遍的なテーマから海外のユーザーにも好評で、海外のユーザーにも多くのファンを作ったことは、自分のことのようにうれしかったです。


 “泣きゲー”という大枠はありますが、時代の変化や麻枝さんの内面の変化によって新しいアプローチが次々に生まれているんだなと感じます。それは『リトルバスターズ!』をプレイしたり、アニメ『神様になった日』を鑑賞したときにも感じたことでした。

 そのため、『ヘブンバーンズレッド』は麻枝さん作品という安心感がありつつ、今度はどんなものを見せてくれるのだろうというワクワク感もあります。

“泣き”だけではない麻枝作品の魅力

 昔からの知り合いには自分がビジュアルノベルにハマっている人も多かったですが、純粋におもしろく、最先端のエンタメだと思ったからからプレイしていましたし、逆にプレイしていない人がもったいないなと思っていました。

 また、自分でも上に書いたように麻枝さんと言えば、“泣きゲー”のイメージが最初に思い浮かぶ人も多いかもしれませんが、個人的にはギャグのテンポの良さも見逃せない魅力だと思っています。自分はお笑いも大好きなので芸人さんのネタもちょいちょい観ていますが、そんな芸人さんたちの作り出す珠玉のネタを見ているようです。

 とくに、はっちゃけたときの男キャラクターのセリフはとてもキレがあります。『CLANNAD』の「それと便座カバー」や『リトルバスターズ!』の「目からゴボウ」といったパワーワードが忘れられないで(笑)。


 麻枝さんは2010年以降、『Angel Beats!』や『Charlotte』などのアニメ作品も手掛けています。

 『Angel Beats!』はコメディが得意な岸誠二監督ということもあって、ギャグシーンがとくに生き生きと描かれていた印象。『Charlotte』は超能力を活かした活劇も見どころでした。作品は違いますが、『ヘブンバーンズレッド』でも泣けるシナリオはもちろん、ギャグやバトル要素にも期待したいです。


豪華スタッフの集結にワクワクが止まらない!

 麻枝さんの思い出について語りましたが、『ヘブンバーンズレッド』はそのほかのスタッフについても見逃せません。とくにシナリオと同じぐらいゲームの重要な要素を務めるグラフィック部分を、ゆーげんさんが手掛けているところは注目だと思います。

 自分も『アトリエ』シリーズや『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』でゆーげんさんのイラストに惹かれているファンのひとりなので、どんなキャラクターが登場するのか楽しみ。

 個人的に、ゆーげんさんのイラストの素晴らしさは多彩なタッチと色使いだと思っているので、さまざまなキャラクターが登場するスマートフォンのRPGに合っていると思います。

 キャラクター原案はNa-Gaさん、ふむゆんさん、まろやかさんが手掛けており、そこはKeyファンも安心できるポイント。ゆーげんさんがどんなデザインに仕上げるのか楽しみですが、すでに公開されているビジュアルの素晴らしさをみるに期待しかないです!

 また、主題歌や劇中歌は『神様になった日』と同じく麻枝さん×やなぎなぎさんのコンビ。公式サイトでは主題歌の“Before I Rise”を聴くことができます。

 スタッフコメントでやなぎなぎさんは「ひとたびメロディを聞けば、また一瞬で麻枝さんワールドに連れ出してくれる感覚がありました」というコメントをしていますが、まさにその通り! 聴くだけで泣けてくるものになっています。ぜひ公式サイトで聴いてみてもらいたいです……!

 『ヘブンバーンズレッド』について、現状は一部楽曲とティザービジュアルが公開されているぐらいのため、まだわからないことだらけですが、メインストーリーでの“麻枝節”にはぜひ期待したいです。ソーシャルゲームということで、サブストーリーやキャラクターストーリーなども充実しているとうれしいなーと思っています。

 さらに本作のジャンルがRPGだという点も注目です。開発は『アナザーエデン』などの大作RPGを手掛けてきたWright Flyer Studiosなので、ゲーム単体としての出来も期待できます。麻枝さんのシナリオや設定とWright Flyer Studiosのバトルがどのように絡み合うのかも楽しみです。

 また9月13日までの期間限定ではありますが、麻枝さんが携わった過去作の名シーンをこれでもか! と盛り込みつつ、『ヘブンバーンズレッド』へとつなげたPVが公開中です。発表会に先駆けて、こちらも目を通しておくとより気分を高められると思います。

 そんなわけで少し長く語ってしまいましたが、自分がどれだけ『ヘブンバーンズレッド』が楽しみなのか伝わったのではないでしょうか? 9月11日の発表会では、そんな本作の詳細が明らかになると思うので、ぜひみなさんもいっしょに生放送を楽しみましょう!

“『ヘブンバーンズレッド』WRIGHT FLYER STUDIOS × Key 新作ゲーム発表会”概要

日時
2021年9月11日(土)20:00スタート
※当日の状況により、開催時間は前後する場合があります。

出演者
楠木ともり:茅森月歌(かやもり るか)役
前川涼子:和泉ユキ(いずみ ゆき)役
ゆーげん:キャラクターデザイン・原案/メインビジュアル
馬場隆博:ビジュアルアーツ/Key代表
柿沼洋平:株式会社WFS/ヘブンバーンズレッドプロデューサー
松澤千晶:司会
※出演者は予告なく変更になる場合があります。

視聴:YouTube
視聴:ニコニコ動画


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


(C)WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS (C) VISUAL ARTS / Key

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら