S・RPG『ファイアーエムブレム風花雪月』は譲れない信念と意志が交差する名作【2021夏のオススメ特集】

文: コール

公開日時: 2021年08月22日(日) 00:00

　2021年の夏休み特別企画として、電撃オンラインがユーザーにオススメしたいタイトルをプッシュ！

　この記事で紹介するのは、任天堂のNintendo Switch用ソフト『ファイアーエムブレム風花雪月』。その魅力について熱く語ります！

バトルに育成に学園生活に！　やり込み要素満載のロールプレイングシミュレーション

　『ファイアーエムブレム』シリーズ最新作『ファイアーエムブレム風花雪月』の舞台は、天上より女神が見守ると言われる地“フォドラ”。父とともに傭兵として戦場で生きてきた主人公は、とある事件をきっかけに “ガルグ＝マク大修道院”の士官学校に教師として招かれることになります。

　学校の一教師となった主人公は、フォドラの未来を担う若者に剣や槍、信仰や馬術といったさまざまな技能の指導をはじめ、実戦での戦い方などを教えていくことになるのです。

　学園は、アドラステア帝国出身者を主とした“黒鷲の学級（アドラークラッセ）”、ファーガス神聖王国出身者が集まる“青獅子の学級（ルーヴェンクラッセ）”、レスター諸侯同盟出身の生徒が集う “金鹿の学級（ヒルシュクラッセ）”といった3つの学級に分かれています。受け持つ学級をその中から決めるのですが、どの学級の生徒たちも個性豊かなメンバーぞろい。いろいろなハプニングが続出するので、イベントを見ているだけでも非常に楽しめるほど。

　週の頭には生徒を直接指導して、さまざまな技能を伸ばすことができます。そして、技能のランクが一定値以上になると資格試験に挑戦可能。この資格試験は『ファイアーエムブレム』シリーズではおなじみのクラスチェンジとなっているのですが、試験なので求められるレベルに技能が達していないと不合格になることも……。

　週末には大修道院内を自由に散策して、生徒や他の先生、修道院の人々と交流することが可能。時には悩みを聞いてあげたりお茶会に誘ったりしながら、親交を深めていけます。また、自身の技能が高くなるなど一定の条件と満たすと、他の学級の生徒を自分が受け持つ学級にスカウトして引く抜くこともできちゃいます！

一度のミスが命取りになる骨太のバトル！

　士官学校ということで、座学以外に実戦経験を積むことも重要。日曜には盗賊や魔獣の討伐に出撃できる他、月末には学級ごとに出題された課題に挑むことに。バトルは『ファイアーエムブレム』シリーズならではの本格的なシミュレーションバトルになっており、敵の移動距離と攻撃射程をしっかりチェックしながら行動しないと、あっさり味方が倒されてしまいます。

　ワンミスが命取りになるバトルですが、主人公が持つ特殊能力“天刻の拍動”があるのでご安心を。この能力は“時を巻き戻す”というもので、味方が倒されてしまっても時を巻き戻して指示を出しなおすことができます。非常に便利な能力なのですが、使用回数には限りがあるのでご利用は計画的に。

　そして本作のバトルでもっとも重要になるのが“騎士団”。騎士団は各ユニットが一部隊を率いることができ、率いた騎士団ごとに物攻や命中といった能力がアップします。そのため、長所をさらに伸ばしたり、苦手な能力値をサポートしたりすることができるのです。さらに、騎士団を率いながら戦闘をすることで騎士団のレベルがアップし、上昇する能力値も上がっていきます。

　また、騎士団を率いることで“計略”を使用可能。効果は“広範囲に大ダメージを与える”や“1ターンの間、与えるダメージも受けるダメージも1にする”などさまざま。うまく使えば不利な状況を一発でひっくり返すほどの力を秘めています。ただし、強力なぶん使用回数は基本的に1～2回と限られています。だからこそ、最高の効果を発揮する状況の見極めが重要になってくるというわけなのです。