『ジャッジアイズ』は木村拓哉さんを操作することもシナリオもゲーム性もすべてが楽しい【2021夏休み特集】

キャナ☆メン
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 2021年の夏休み特別企画として、電撃オンラインがユーザーにオススメしたいタイトルをプッシュ!

 この記事で紹介するのはセガの『ジャッジアイズ:死神の遺言』。その特徴や魅力を熱く語ります!

 なお、記事中ではPS4『ジャッジアイズ:死神の遺言』およびPS5/Xbox series X|S『ジャッジアイズ:死神の遺言 Remastered』、いずれも『ジャッジアイズ』としています。

心を揺さぶられる大人の成長ドラマ

 『ジャッジアイズ』と言えば、主人公の探偵・八神隆之を演じるのが木村拓哉さんであることは欠かせない話題です。

 誰もが注目した「あの人のキャラを自分で操作できる!」という部分は、ゲームの自由度と相まって、期待通りのワクワク感を体験できます。正直、街を散歩するだけで楽しい。

 けれど、ストーリーとゲーム性も心に残る作品であり、本作を2度クリアした身としてはこちらも語っておきたいのが人情です。なので、本稿はその2点を中心に語っていきます。

 あらすじは公式サイトに詳しいものがあるので、筆者の解釈で物語を一言にするなら“挫折した八神が過去と向き合う、大人の成長物語”となります。

 八神について少し書くと、彼は有罪率が99.9%である日本の刑事裁判で無罪を勝ち取った弁護士でありながら、被告人が直後に殺人を犯したことで、自責の念から法廷を去ってしまった人物です。

  • ▲弁護士としての八神の師である源田先生。中尾彬さんが演じます。

 その3年後、探偵業で糊口をしのぐ八神が、神室町で起きた連続殺人事件の調査をきっかけに再び法の世界と接点を持つわけですが……。

 本作では、そんな八神を含めて、登場人物の心の揺れ動きが、とても丁寧に描かれています。彼らが言葉の裏に何を思うのか、つい想像しながらプレイしてしまう。

 筆者は、必ずしも八神のすべてに共感できるわけではありませんが、それでも彼の言葉は心に刺さり、それに対して自分がどう思うかも自問せずにいられませんでした。あるいは、他の人物に対しても。

 だから終盤を迎えたころには、彼らの姿が現実を映す鏡のようにも思えてしまって……。スタッフロールが流れる間は、半ば余韻に浸り、半ば複雑な思いでいろいろと考えを巡らせていたのを覚えています。

  • ▲谷原章介さんが演じる敏腕刑事の黒岩。
  • ▲滝藤賢一さんが演じる汚職刑事の綾部。

 これは筆者の勝手な理想ですが、物語は完成品を眺めて終わりではなく、物語に対してユーザーの考える行為が、ダルマの目を描くように最後の仕上げとなって、物語を完成させると感じています。

 その意味で『ジャッジアイズ』の物語は、その最後の仕上げを存分に楽しめる作品だと思います。

ゲームプレイで体感する探偵・八神の日常と成長

 ゲームとしては、メインストーリーを楽しむ他に、プレイヤーの任意で引き受ける探偵依頼のサイドケース、神室町のさまざまなプレイスポットで楽しめるミニゲームなど、多種多様な遊びが用意されています。

 メインストーリーは、八神の人生を変えるほどの出来事を描いているので、彼にとっての非日常を体験するパートと言えるでしょう。

 対してサイドケースは、探偵・八神の日常業務を体験できるものであり、定番の浮気調査から、人情話、人の裏側を垣間見る仕事まで、バラエティに富んだシチュエーションを楽しめます。

 フレンドなどの形で人々との交流もあり、メインストーリーを離れたところでは、人脈を広げると新たな依頼が舞い込み、依頼で新たな人物と知り合うこともある、というゲームサイクルになっています。

 フレンドはイベントで仲よくなったら終わりではなく、以降はアイテムをくれたりバトルを助けてくれたり、それぞれの形で八神を助けてくれます。なのでゲームを進めると、ただ街をブラつくだけでもしょっちゅう人に助けられて「八神、街の人に愛されてるな~」とほっこり。

  • ▲画像はPS4版です。

 イメージ的には、プレイを重ねると八神が神室町の人々にだんだんと認められ、探偵として頼られる存在になっていく様を、街の変化とともに体験できる感じです。

 シナリオとしてそれを描いているサイドケースもありますが、基本的にはゲーム的な表現だけで描いている八神の探偵としての成長、そこには探偵の疑似体験をしている感覚がすごくあって、筆者の中で『ジャッジアイズ』の一番楽しいところでした。

 ちなみに遊べるサイドケースは全部で50本(50本目はエキシビション的な感じですが)。いわゆる“お使い”を連想すると完全に別物で、1つ1つ凝った内容になっています。むしろ探偵ゲームとしては、メインストーリー以上に醍醐味を感じるかもしれません。

気分や好みが変わっても楽しいゲームの幅広さ

 シナリオ主導で八神の非日常を描くメインのよさ、サイドケースとフレンドの相関を軸に探偵としての日常を体験できるゲーム性、それぞれに『ジャッジアイズ』の好きなところを語りましたが、上に書いたことは楽しみ方の一例でもあります。

 『ジャッジアイズ』の魅力を語るなら、やはりゲームの幅広さと自由度は欠かせません。木村さんが演じた八神を操作して楽しい、ストーリーが楽しい、寄り道が楽しい、バトルが楽しい、探偵業が楽しい……ゲームをおもしろいと感じる切り口はさまざまです。

 筆者にしても、早くメインを進めたい日もあれば、じっくりサイドケースを楽しみたい日もあるし、時には麻雀だけ遊びたくて神室町に入った日もありました(笑)。そんな気分や好みに合わせて遊べるゲームの幅広さが『ジャッジアイズ』のいいところで、多くの人におすすめできるポイントだと思います。

 しかも本作は、ソフト単体の通常価格が1,980円(※)と手を出しやすいんですね。ダウンロードコンテンツを購入するくらいの感覚で、ゲーム1本を遊べるという。9月24日にはシリーズ最新作の『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』が発売されるので、今のタイミングでプレイすれば、ゲームに対する興奮冷めやらぬまま続編を楽しめるのではないでしょうか!

※Xbox series X|S版はダウンロードコンテンツとのセット販売のみ。

©SEGA

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