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『MTG』が『ストリートファイター』や『フォートナイト』とコラボ。 “マジック・ショーケース2021”まとめ

カワカミ雁々
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 日本時間の8月25日0時より放送された『マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)』の生放送“マジック・ショーケース2021”内で、2021年~2022年の『MTG』の商品展開についての情報が公開されました。ここでは、その内容をお伝えします。

2021年~2022年に発売される4つのカードセットが公開!

 『MTG』では1年間に4つの大型商品と呼ばれるカードセットが発売されます。現在の最新カードセットは“フォーゴトン・レルム探訪”で、2021年は少し変則的なスケジュールとなりますが、9月24日に“イニストラード:真夜中の狩り”、11月19日に“イニストラード:真紅の契り”が登場します。




 2つのセットにまたがる“イニストラード”ですが、まずこちらについて追加の情報が明らかに。かつて『MTG』はブロック制を採用しており、ストーリーやカード能力などは1つのセットだけでは完結せず、2~3のセットにまたがるものになっていました。

 そしてブースタードラフトなども複数のセットを使って遊ぶことになっていましたが、今回の“イニストラード:真夜中の狩り”と“イニストラード:真紅の契り”ではこのシステムを復活させたアイテム“INNISTRAD DOUBLE FEATURE”が登場するとのことです。

 これにより、まずは“イニストラード:真夜中の狩り”のリリース時にドラフトを楽しみ、そして“イニストラード:真紅の契り”が出たらまた新しいドラフトができて、そして2022年初旬の“INNISTRAD DOUBLE FEATURE”によって、2つのセットを混ぜたドラフトが遊べるようになります。

 2つのセットにまたがるシナジーなどもあるそうで、これは長い間飽きずにドラフトが楽しめそうですね。

 “イニストラード:真夜中の狩り”のさらなる情報は日本時間9月2日の午前1時から別の番組で公開されるとのことです。

 さらに今回の放送では、2022年に発売される商品のタイトルとその内容も明らかになりました。

2022年第1四半期:“神河:輝ける世界”

 2022年の第1弾商品は、多くの人が待ち望んでいただろう“神河”への再訪となります。“神河”ブロックは2004年から2005年にかけて登場したセットであり、本格的な再訪は実に17年ぶりとなります。

 そして、今回の“神河:輝ける世界”で描かれるのはかつての神河から2000年後の世界。忍者、侍といった前回の人気要素は残しつつ、今回は未来都市としての神河が登場するということで、夜に灯るネオンのような和風サイバーパンク的な要素が含まれるとのことです。もしかすると忍者も“ニンジャ”と書くほうがしっくりくる世界になっているのかもしれませんね。


 神河の“和”のテイストと“未来”というワードがどう融合するのか、梅澤や今田といったキャラクターの子孫は登場するのか、数多くの神(スピリット)たちはどうなっているのか、今から楽しみですね。

2022年第2四半期:“ニューカペナの街角”

 2022年2つ目のセットでは新たな次元が登場します。ニューカペナはかつてのギャング映画をモチーフにしており、天使や悪魔によって構成される5つの犯罪組織が登場します。


 このセットでは3色の組み合わせがフィーチャーされており、各犯罪組織もその色の組み合わせになっているとのことです。プレイヤーは好きな色の組み合わせを選んでその組織の一員となって、街の権力争いに参加することになります。

 3色の組み合わせをテーマにしたセットはこれまでの“タルキール覇王譚”や“イコリア:巨獣の棲処”などがありましたが、多色カードを使うために色マナを出す土地もそれに準じて強力なものが登場したため、多彩なデッキを組むことができました。このセットでも強力な土地の登場に期待したいところです。

2022年第3四半期:“Dominaria United”

 2023年に30周年を迎える『MTG』。“Dominaria United”はそのキックオフとなる位置づけのセットということです。2018年にも“ドミナリア”としてセット化されていますが、ドミナリアは『MTG』のなかでも根幹をなす次元のひとつであり、まだまだその魅力は掘りつくされていません。


 “Dominaria United”の“United”が指すものは何なのか、“ドミナリア”で登場したかつての英雄たちやその末裔のキャラクターの再登場はあるのか、これもワクワクするようなセットですね。

2022年第4四半期:“The Brothers` War”

 “Dominaria United”に続いて登場するのは“The Brothers` War”。“兄弟戦争”は『MTG』の歴史を代表する人物であるウルザとミシュラの戦いのことで、『MTG』において数多くの出来事のトリガーとなりました。

 これまではカードのなかなどで断片的に語られることの多かった“兄弟戦争”にスポットをあて、そこで何が起こっていたのか、当事者たちの視点から新たな切り口で語るセットになっているとのことです。

 また、巨大なロボットやマシンなどのアーティファクトをフィーチャーしたセットになっているらしく“アーティファクトを取り上げたセットは強い”という『MTG』のお約束が今回も発揮されるのか、楽しみですね。



外部コンテンツとのコラボ、Secret Lairの新商品も発表!

 『MTG』では近年、“ユニバースビヨンド”と銘打って、ほかのコンテンツとのコラボ商品を製作することが発表されています。そのラインナップに新たに2つのタイトルが加わることが明らかになりました。

 まず1つ目が『指輪物語』、そしてもう1つが『WARHAMMER 40,000』です。どちらも歴史あるファンタジー、SFのコンテンツであり『MTG』との親和性は抜群と言えるでしょう。どういうかたちのアイテムになるかはまだわかりませんが、“統率者デッキ”などが発売されるとうれしいですね。




 そして“Secret Lair”の新作情報も公開されました。こちらにはなんとデジタルゲームから『ストリートファイター』、そして『フォートナイト』のアイテムが登場するとのこと。これは新旧のゲームファンに喜ばれそうなコラボになるのは間違いないでしょう。




 さらにコラボ以外にも以下のアイテムが発表されました。

・『パイオニア チャレンジャーデッキ2021』
・『ダンジョンズ&ドラゴンズ バルダーズ・ゲート』をフィーチャーした『CommanderbLegends:Battle for the Baldur`s Gate』
・『ジャンプスタート2022』
・『ダブルマスターズ2022』
・「銀枠」でおなじみのジョークセットの新作である“Unfinity”

 スタンダード以外にもパイオニア、統率者戦、エターナル環境などで使えるカードが盛りだくさんということで、これらの詳細も待ち遠しいですね。

 そして、Netflixでのアニメ化についても続報がありました。2022年後半に公開予定で、ギデオンが登場するストーリーになるとのことです。“エルドラージ覚醒”から“灯争大戦”までさまざまな物語に登場した彼のどの部分が描かれるのか、こちらも楽しみに待ちたいと思います。


 というわけで“マジック・ショーケース2021”の内容をお伝えしました。『MTG』には長い歴史があり、それを活かしたコンテンツの発掘とオールドファンへのサービスをしつつ、『フォートナイト』のような新しいコンテンツとのコラボもあるなど、新旧のファンにうれしいニュースがあった放送でした。

 今年も来年も『MTG』のエキサイティングさは失われず、30周年に向けて進んでいくことになりそうですね。

 それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!

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