触手マニアのニーズに応える育成ゲームをレビュー。残酷で歪な世界観を高評価【電撃インディー#85】

ライオン松本
公開日時

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はAchamothから配信中のiOS/Android向けアプリ『触手を売る店』のプレイレビューをお届けします。

 『触手を売る店』は、数々の名作フリーゲームを手掛けてきた、個人クリエイターのAchamothさんが作成した触手育成シミュレーションゲームです。

 遊び方はタップするだけのシンプル操作ですが、その奇妙ながら美しいアジアンゴシックな世界観と奇妙な触手に気づけば虜になってしまう……そんな本作の魅力をお伝えしていきます!

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

うねるさまざまな姿の触手をコレクション

 『触手を売る店』はタイトル通り触手を育てて、それを売り、また新たな種類の触手を育成するというゲームです。プレイヤーである貴方は星(シン)と名乗る少年と共に、店主という存在からの依頼で、奇妙な触手を育ていくことになります。

 触手とは何か、そもそもなぜ自分が育てなければいけないのかは謎のままですが、言われるまま触手を栽培していきます。

  • ▲目覚めた貴方の前に現れた謎の少年“星(シン)”。
  • ▲そしてプレイヤーは、この世界では小さな土くれ人形の姿です。
  • ▲この触手を買い取ってくれる店主は魔術師という存在で、プレイヤーを作ったのも彼のようです。

 このアジアンチックな世界観と奇妙な姿の登場人物に触手……初見だとインパクトがかなり強いなーという印象だったんですが……遊んでいると不思議な魅力があると言いますか、なんか触手が可愛く見えてきたり、世界の姿が歪ながら綺麗に見えてきたりと不思議な感覚になってくるんですよね。

 ゲーム自体も操作がタップのみで、基本放置でいいので軽く時間が空いた時とかにちょこちょこ開いて遊ぶのに適しているなーと。

触手の育成&収穫&コレクション

 続いてこの作品のメインとなる触手の栽培についてです。画面の湖内に生えてきた奇妙な白黒の物体が触手です。触手は時間経過で育ち、成長が終わった触手をタップすれば捕獲することができます。

  • ▲収穫した触手は図鑑に登録されていきます。レアリティも存在しているようで、実装されている触手を全てコレクションするのはかなり時間がかかりそうです。

 生えてくる触手の種類はランダムですが、育ち切る前の苗に収穫した触手を“共食い”させて、新たな触手を育成するという要素もあります。体感ですが、こっちの共食い育成の方が、レア度の高い触手が出現するように感じました。

 触手が保存される図鑑を確認してみると48種もいるみたいです。かなりボリューミーで長く遊べるのも嬉しいところですね。

 また、この触手が生えてくる原因の“御神木様”をレべルアップさせることで、新種の触手が生えてくるようになるようです。御神木様は、採取した触手を店主に売ることで手に入る霊酒をあげることで育っていきます。

  • ▲御神木様も育成すると大きくなっていきます。

式神と10人の子供たち

 本作のコンテンツは触手をコレクションすることだけではありません。

 触手を店主に売ることで得られる霊酒を使い、式神というアイテムを購入することができます。この式神は店主が預かっていたという10人の子どもの行方を追うことができるアイテムで、地下から逃げ出したこの子どもたちを探すのも主人公の仕事のひとつのようです。

  • ▲預かっていた、と言う店主ですが、地下室だったり鍵を閉めていたりときな臭さぷんぷんです。

 式神を使用すると消えた子どもたちの物語を読むことが出来るんですが、これがまた面白いんですよ。店主の言い分では預かっていた、なんて言ってましたが、どうやら幽閉されていたみたいだったり、かなりワケありな事情を抱えていたりと、薄暗い物語が展開されます。

  • ▲地下室から逃げ出す様子を初めに読めるんですが、子どもたちを逃したのは主人公だったようです。

 ということで『触手を売る店』のプレイレビューでした。この作品は初見だと暗く、どんよりとした世界観が怖く感じるかもしれませんが、やればやるほど独自のアジアンゴシックな世界観と奇妙な触手に惹かれていきます。

 この一味違った触手のシミュレーションゲーム、ぜひ一度遊んでみてください!


© Achamoth

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