ダーク、ハードコア、死にゲー。この単語が好きな人に『イモータル:アンチェインド』をオススメな理由は?

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 オーイズミ・アミュージオから8月29日に発売されたPS4用ソフト『イモータル:アンチェインド(Immortal: Unchained)』は、敵を倒しながら各ステージを進み、奥に待ち受けるボスを撃破していくアクションRPG。ダークでファンタジックな独特の世界観や、一筋縄ではいかない敵との手に汗握る戦いなど、この作品の魅力に迫ります。

銃と近接武器を使い分ける、異色の“死にゲー”!

 本作は広大な宇宙に浮かぶ施設や、さまざまな惑星を舞台にしたアクションゲーム。ザコ敵との戦いでも気は抜けない高い難易度を楽しむ、いわゆる“死にゲー”と呼ばれるタイプの作品です。

 最大の特徴は銃を使えることで、ほかの同ジャンルのゲームと比べ、中~遠距離の戦闘が多めになりがち。近接武器も装備できるため、すべてが銃による戦闘というわけではありませんが、武器の収集・選択という観点においてはやはり銃が主役といえるでしょう。プレイ感としては、TPSのオーソドックスなアクションが楽しめる作品です。とにかくよく死ぬ点は別物ですが……。

 物語は、不死者と呼ばれる敵性存在の侵攻を受けている宇宙が舞台となっています。プレイヤーは、不死者の大群に対抗するべく解き放たれた囚人となり、この未曾有の危機に立ち向かいます。物語はしっかりと語られているわけではなく、ざっくりと世界観と現状が説明され、あとはゲーム中の登場人物との会話などから推測していく形となっています。

 あくまで遊んだ範囲での話になりますが、プレイヤーがなぜ囚われていたのかも定かではありません。この見せ方は好みしだいではありますが、ゲームを遊ぶだけであればあまり意識せずとも問題ありません。

  • ▲オープニングやゲーム中の随所に挿入されるムービーでは、壮大なスケールの物語が展開されている感じが漂います。全容をつかむにはしっかりと作中の人物との会話も聞く必要がありそうです。

 ゲームを始める際には、キャラメイクも可能です。といっても、海外の作品らしく、見た目はイカツイものばかり。髪型もモヒカンをはじめ、アナーキーな感じのものが多いです。まぁ、囚人なので仕方ないですかね。仕方ないのか……?

 外見はともかく、最初のクラス選択では一考の余地アリ。というのも、本作では装備できる武器がステータスによって制限されるからです。つまり、目当ての銃が手に入っても、ステータスの割り振り方によっては装備できないというケースも……。銃には、種類ごとにある程度必要なステータスの傾向が決まっています。使いたい銃の種類があらかじめ決まっている人は、クラス選択の際に、同じ武器種を持つクラスから始めるのがオススメです。

  • ▲初期装備がサブマシンガンなら、サブマシンガン系の武器の必要ステータスを満たしやすくなります。

 なお、クラスのひとつ“呪われし者”は、さらなる苦難を求めるチャレンジャー向けのクラス。低い初期ステータスと性能の低い装備に加え、特定の行動によりダメージを受ける“呪い”をひとつ付与されているという特徴があります。普通のプレイでは満足できない“死にゲー”プロフェッショナルの方は、こちらを選んでみてもいいかもしれません。なお、当方は責任を取りませんので悪しからず。

銃の特性を生かした攻略法は、本作ならではのおもしろさ!

 “死にゲー”特有の、トライ&エラーを繰り返すという魅力は、本作でもそのまま味わえます。自分だけでなく、敵の多くも銃で武装しているため、遠距離からこちらを狙撃してくるケースが多いのが、またイヤらしい!

 さらに敵は感知距離が長く、「まだ大丈夫だろう」と思った距離でも、容赦なく鉛弾やエネルギー弾を叩き込んでくるのが、本作の難易度をより高めている要因といえます。敵の配置を覚えなければならないのはこのジャンルのセオリーではありますが、本作ではより重要なポイントと言えるでしょう。

  • ▲こちらに気付いた敵は、射線が通っていれば射撃し、通っていなければ接近してきます。これを利用して、射線を切って敵をおびき出すのが有効でした。

 銃を扱う作品で、ほとんどのものにあるのが「ヘッドショット」という概念。弱点である頭部に弾を命中させることで、大ダメージ……作品によっては即死させられるというシステムです。本作でも導入されており、ほとんどの敵は頭部に攻撃をヒットさせるとクリティカル判定となり、大きなダメージを与えることが可能です。また、本作の敵は頭部とは別に、弱点を持っていることがほとんど。こちらへの攻撃もクリティカルとなるため、基本的には頭部か弱点を狙った立ち回りが重要となります。

  • ▲弱点は発光しているため、一目見ればわかる親切仕様。加えて、大抵は背中にあるので、「背後に回り込めば有利」と覚えておけば大丈夫。まぁ、背後に回り込むのが難しいことが多いんですけどね……。
  • ▲ボスも通常の敵同様、攻撃を回避しつつ弱点を狙い打つのが基本。ですが攻撃範囲が広かったり、一撃のダメージが大きかったりと、戦闘時の緊張感は一般の敵の比ではありません。

 なお、銃にはそれぞれ所持弾数が設定されています。中間地点であるオベリスクに触れれば自動的に最大まで回復するものの、その間は持っている弾だけで乗り切らねばなりません。装備変更もオベリスクに触れなければならないため、プレイ中には“弾切れ”になる可能性も。しかし、この残弾問題こそがおもしろく、本作ならではの魅力だと感じます。

 ランチャーやスナイパーライフルなど、一撃が強力な武器ほど所持弾数が少なく、ここぞという時に使いたい。アサルトライフルなどは弾数が豊富だけど、一撃のダメージが低いぶん、敵を倒す際の射撃回数が多くなる。実際、プレイしていると弾切れを起こすことがありました。

 そしてある程度慣れてくると、弾薬を消費しない近接武器で敵を倒そうという意識に自然と移行します。近接攻撃は威力が高めというメリットはあるものの、敵に接近するのはそれだけでもリスクがある行動です。まさに敵の配置を覚えてからが本番で、「この敵はやっかいだから先に射撃で倒して、次の通路の敵は弾の節約のために近接攻撃で……」というように、自分の装備に合わせた最適な行動を考えることが、本作ならではの魅力です。もちろん、死にながらですが。

  • ▲どの行動を選んでも何らかのリスクを負わねばならず、そのリスクをどう分散させるかがプレイヤーの腕の見せどころ。敵の配置を覚えるまでは、弾の節約はあまり考えず、撃ちまくって先に進むのがいいと思います。

目当ての銃を装備するためにも、ステータスの割り振りはかなり重要

 銃を装備するためには、その銃に設定された必要ステータスを満たす必要があるというのは前述の通り。この制限がけっこうキツイため、序盤にレアな銃を手に入れても装備できないということが多々あります。むしろ、手に入れた銃の必要なステータスが、自分が育てているステータスとまったくかみ合わないということも。銃に合わせて無理矢理ステータスを伸ばすか、キッパリと諦めるかという選択をしなければなりません。同じカテゴリーの武器であれば、必要なステータスは同じである傾向こそあるものの、完全に一致していないこともあるのが悩ましい……。

 そういう事情もあり、手に入れた武器から武器へと乗り換えていくとステータスがブレてしまう可能性が高く、最終的な完成形がよくわからない方向へ行ってしまうかもしれません。拾った武器を片っ端から試してみたい欲求と、伸ばすステータスを集中させたい欲求がせめぎ合うのは、おそらく自分だけではないはず。しかし、ステータスの数値は武器の威力に関係するものもあるため、ある程度の方向性は早い段階で決めておいたほうがよさそうです。

  • ▲武器には「通常レート」と「特殊レート」があり、この数値が高いほど威力が上昇します。それぞれ対応するステータスが異なるほか、武器によってもレートは変動するため、自分のステータスに合致する武器を選ぶのがいいでしょう。

 武器は条件をそろえればアップグレードすることも可能で、お気に入りの武器を使い続けられるのは魅力。最初は性能が低いコモン武器であっても、強化していけば問題なく戦闘でも使えます。レアリティにこだわりすぎず、自分の扱いやすい武器を見つけて、強化していくのがよさそうでした。問題は、扱いやすいかどうかは装備制限をクリアして装備してみなければ試せないということ……。装備制限をクリアしていなくても試射できるシステムがあれば、武器に合わせてステータスを調整しやすかったかもしれません。

  • ▲アップグレードには素材と、敵を倒して得られる「ビット」というものが必要。ビットはステータスの上昇にも使用するほか、死ぬとその場に落としてしまう、ソウル的なアレのことです。

 ともあれ武器のカテゴリーや種類は多く、たくさん手に入る銃から好みの物を探す過程はおもしろいもの。全部で4丁しか持ち歩くことができず、オベリスクでしか装備変更ができない点は賛否あるかもしれませんが、“縛り”としてはほどよく感じました。

 メイン武器を銃にしても“死にゲー”としてのある意味での理不尽さはしっかり感じることができた本作。全体的に荒削りに感じたところはあれど致命的な部分もなく、まとまっていたように感じます。新しい“死にゲー”を求めている方は、ぜひ遊んでみてください!

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イモータル:アンチェインド(Immortal: Unchained)

  • メーカー: オーイズミ・アミュージオ
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2019年8月29日
  • 希望小売価格: 6,400円+税

イモータル:アンチェインド(Immortal: Unchained)(ダウンロード版)

  • メーカー: オーイズミ・アミュージオ
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2019年8月29日
  • 価格: 6,400円(税込)