電撃オンライン

10年待ち続けた『デビル メイ クライ 5』は最高のゲーム。ファン向けの要素が満載【綾那のゲームに夢中】

綾那
公開日時

 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第21回をお届けします。

 皆さん、GWはいかがお過ごしだったでしょうか? 10連休された方もいれば、10連勤された方もいらっしゃると思います。自分が休んでいる間にも、どこかで頑張ってる方々がいる。その事を忘れてはならないですね。

 例えば、私たちが悪魔を見ていないのは、どこかで誰かが悪魔をハントしているからなのかもしれません。特別な力を持ったデビルハンター……そんな人が世の中にはいるかもしれない。銀髪の……赤いコートを着た……スタイリッシュにガン&ソードを使いこなすデビルハンターが。

 ちょっと無理やりな展開ですが(笑)、今回書かせていただくタイトルはこちら!

『デビル メイ クライ 5(DMC5)』!

 全世界が待望した今年の大目玉ゲーム。もちろん私的にも! 10年待った同志たちよ……最高のゲームが帰ってきたな!!!!!

 以前に『デビル メイ クライ(以下、DMC)』シリーズについて書かせていただきましたが、今回は10年待ち続けて、10年待ち望んだ新作です。その想いを感じたままに書いていきたいと思います。

デビルハンターに立ちはだかるユリゼンとは!?

 まずは、本作のストーリーを軽く紹介。

 移動式便利屋“Devil May Cry”でデビルハンターを生業とするネロ。しかしある日、彼は謎の男“ユリゼン”から悪魔の右腕を奪われてしまいます。

 そんな所に“V”と名乗る男がユリゼン討伐の依頼してきます。地方都市レッドグレイブに出現した、人々の生き血を啜り、その実に力を宿らせる魔界樹クリフォト。ユリゼンはそこにいました。

 Vはダンテにも依頼していたのですが、最強のデビルハンターをもってしてもユリゼンの力の前には返り討ちにあってしまいます。

 救援として駆けつけたネロでしたが、ダンテと同じくユリゼンによって一蹴。ネロを逃がすためにダンテが身代わりとなり、ネロとVは魔界樹クリフォトから一時撤退を余儀なくされます。

 そこから1カ月……。ネロは自称武器アーティストであるニコが制作した“デビルブレイカー”を右腕に付け、再びユリゼンに挑むためにレッドグレイブへと戻ってきました。

10年の時を経て『4』から『5』へ

 『4』のフォルトゥナの一件から、ネロはダンテから“Devil May Cry”をのれん分けしてもらっています。ただただキリエを救い出すためにガムシャラに戦っていた感じがあったネロでしたが、『5』では随分と大人びた感じがして、成長が伺えましたね。

 とはいってもやっぱりネロはネロなので、口は悪いしやんちゃで無鉄砲な所は相変わらずでホッコリしました。ちょっと駄々っ子みたいな所も垣間見えるので、まだまだキッドですね(笑)。

 ダンテは『4』の時点で貫禄が出ていたのですが、今回はちょい悪オヤジ的な茶目っ気があり、魅力が留まる所を知りませんでした。

 ドクトルファウスト入手時のムービーは何度見ても最高です。あれはずるい!

 キャバリエーレでヒャッハーしてるおっさんを見てると、『3』でヒャッハーしてたガキんちょダンテがフラッシュバックしてくるので、この主人公たちはいい意味で永遠のキッドたちですね。

 本作で初登場のニコちゃんですが、彼女の祖母がガンスミスであることにも驚きましたが、それよりも何よりも彼女の父親がまたびっくり。『4』をやっている人なら「あああ、あいつの娘!? でも確かに面影あるな……」と思うことでしょう。

 確かに父親は稀代の天才研究家だったなと思います、マッドサイエンティストでしたが。研究に関して熱心になりすぎてクレイジーな所はきっと父親譲りなのでしょう。

 トリッシュとレディはダンテとともにクリフォトに行くのですが、ダンテが返り討ちにあうということは彼女たちもユリゼンに敵わず、捕われてしまうわけです。2人を解放するためにはボスを倒す必要があるのですが……その様子はかなりセクシーな仕様。男子一同刮目すべしです(笑)。

 個人的には、レディの性格がかなり丸くなってることに、時間の経過を感じましたね。

 『5』の中には、ダンテとバージルの母親であるエヴァが出てくるのですが、トリッシュは本当にエヴァそっくりでした。本編にこうやってエヴァママが出てくることが初のことなので、グっとくるものがありました。

 そして『DMC』といえば忘れちゃいけない“あの方”の存在。そもそも『DMC』シリーズは、“史上最強の兄弟喧嘩ゲーム”といっても過言ではないのです。

 ここから先はネタバレなので黙りますが、つまりはそういうこと。彼のことが大好きな私からすると、涙を流しながら開発の伊津野さんたちに感謝の念を飛ばしたくらいでございます……。

ここが最高だよ、『DMC5』!

 『DMC5』は文字通り“神ゲー”だと思いました。その理由の1つは、歴代『DMC』ファンにとってうれしい要素が多いこと。

 “V”が使役するグリフォン、シャドウ、ナイトメアは『1』で敵として出てきた悪魔です。グリフォンが踊るノーバディを見て「なんか悪魔が踊ってるぜ」というセリフも、『2』のキャッチコピーである「悪魔と踊ろう」からきていると思われます。

 ダンテが使用する武器にキングケルベロスがありますが、これは『3』に出てきたケルベロスの上位武器。というかケルベロス君のお父さん!?(笑)。

 武器関連でいえばバルログも『DMC2』と関係があります。『DMC2』のボスであったアルゴサクスの右腕であった上級悪魔がバルログだったとか。

 レッドグレイブは、ダンテが昔使っていた偽名です。都市の名前でトニー・レッドグレイブが出た瞬間に沸いた人も多いのではないかと。

 最初のムービーでモリソンさんがアニメ版『DMC』で出てきたパティの名前を出したことにもジーンと来ました。「アニメからも引っ張ってきてくれるのか!」と。というかモリソンさんもアニメオリジナルだったのに、ついに本編に出てきてくれましたね!

 歴代『DMC』+小説+アニメすべてからいろいろな要素を引っ張ってくれているからも、ホントに愛されて作られている作品だと思いました。携わっているメンバー全員に「こんなにも素晴らしい『DMC』の新作を作っていただき、本当に有難うございます!!」と言って回りたいくらいです。

 『DMC』をプレイするのは本作『5』が初めてという人は、ぜひとも過去作を遡ってプレイしていただきたいですね。ゲームだけ遊ぶ派の人も、『DMC』はぜひとも小説やアニメ、コミックも手をとってほしいと思います。

 エンディングに向けて一気にデビルトリガーという名のテンションゲージが上がっていき、そのままクリアして一息つけるかと思いきや、いつもの読ませないエンディングを迎えた後にスタート画面に戻ってくると、そのデザインの素晴らしさ気付いてまた興奮するという憎い演出で、心の中の評価がずっとSSSでした。

あの手この手でスタイリッシュに悪魔を倒せ!

 アクションの気持ちよさも、もちろん魅力の1つです。

 今回、ネロは悪魔の右腕を奪われてしまった為、デビルブレイカーと呼ばれる義手を駆使して戦うことになります。その数8種!(なお、DLCで得られるものは省いています)

 敵を見極めて、デビルブレイカーを変えていくと戦いやすいのですが、取った順に装着されていくため、「コレとコレを入れ替え~」とはできないんです。

 入れ替えはできないですが、現在装着してるものを壊せば次にセットしたものになるので、2回目からはブレイカーの予測をしながらセッティングしていくのがいいかもしれません。

 私は困った時はオーバーチュア! 追加モード“ブラッディパレス”でも「困ったらオーバーチュア持ってればなんとかなるだろ」っていうスタイルです(笑)。

 ガーベラは溜めることで衝撃波を撃てるデビルブレイカーですが、私はどちらかというと瞬時に逃げる時などに使用しています。あと、狭い部屋の中でジャンプしてから撃つと反射レーザーになって何もしなくともSランクを取れるので、ネロでスタイリッシュランクを稼げない人は活用してみてください。屋内じゃないと悲しい結末になりますけれど……。

 私はネロの操作が可哀想になるくらい苦手なので、いつもネロに「すまんな……」と呟きながらプレイしています。

 ダンテは前回同様、4つのスタイルを切り替えながら戦います。

 スタイルに応じて武器の技が変わるのですが、バルログはそこからパンチスタイルとキックスタイルに変化できるので、戦略の幅が広いのです。

 トリックスターで敵の場所に瞬時に移動し、ソードマスターで技を叩き込み、コンボがきれそうな時はガンスリンガーで凌ぎつつ、敵の攻撃が来た時はロイヤルガードで防御して、そのままタイミングよく放出する。

 これだけでスタイリッシュに決めれます、はい。ただしちゃんとできるとは言っていない!

 一見すると「スタイルを切り替えながら、武器もチャッチャッと変えて戦うなんて難しい! 分からない!」と思いがちですが、最初は全部を使いこなす必用はないと思います。1つの武器を何となく理解してから次にいけばいいのです。

 困った時はトリックスターで逃げるか、ロイヤルガードでガードしておけば何とかなる場合が多いので、ダンテは比較的に戦いやすいと思います。

 そして新キャラのV。Sランクの取りやすさでいえばVが一番でしょう。詩集を読みながらウロウロしてるだけでSSSとれちゃう、そんな最強キャラだと思ってます。使役してる三匹が強すぎで、ナイトメアを召喚しただけでSランクになります。

 私は、グリフォンは基本溜め攻撃要員(またはオート)にしておいて、シャドウで通常の戦闘。やばくなったらすぐナイトメア。集団戦の時は怖いので、トドメはロイヤルホークで安全にせん滅していく感じでやってます。

 ロイヤルホークですが、左スティックをグルッと一回転させてトドメボタンという出し方のため、5回に2回くらいしか成功しないんです……それは練習あるのみですね。

 「とにかくブラッディパレスでいいところまでいきたい!」と思うのでしたらVをお勧めします。ただし、グリフォンとシャドウの状況、自分の周りに敵がいないかなど、見る所は多いので忙しいキャラでもあります。

 ブラッディパレスの荒波に揉まれて、修行しつつオーブをためていくのがとても効率がいいと思うので、みんなブラパレやろうぜ! そして絶望せよ!(笑)

 本作『DMC5』は10年待った甲斐があったと心の底から思わせてくれる、ホントに素晴らしいゲームでした。私的に今年一番のゲームだと思っております。

 すごく熱く語りたい部分がネタバレのオンパレードなので割愛せざるを得ないのですが、込み上げてくるパッションを感じていただけたらと願うばかりです。『DMC5』に携わっているすべての人にありがとうの感謝をこめて

「jackpot!」

(C)CAPCOM CO., LTD. 2019 ALL RIGHTS RESERVED.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

デビル メイ クライ 5

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年3月8日
  • 希望小売価格: 6,990円+税

デビル メイ クライ 5(ダウンロード版)

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年3月8日
  • 価格: 6,480円+税

デビル メイ クライ 5

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Xbox One
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年3月8日
  • 希望小売価格: 6,990円+税

デビル メイ クライ 5(ダウンロード版)

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Xbox One
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年3月8日
  • 価格: 6,480円+税

関連する記事一覧はこちら