幻想的な世界観&語らない演出に何を思う? 秀逸なパズルが魅力の『アウトオブライン』レビュー【電撃インディー#71】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はH2 INTERACTIVEより発売されたNintendo Switch用ゲーム『Out of line(アウトオブライン)』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

手描きで描かれた柔らかみある世界へ

 本作は手描きで描かれた世界を旅するパズルアクション。自分の家だった工場から脱出するという設定はあるのですが、ゲーム中で説明されることはありません。

 何かおかしなことが起こった、逃げなければいけない。なぜか襲われるから対処しようといった具合です。

 そもそも本作には、初めて登場するギミックに対して“Y”や“ZR”といったようにボタンなどの表示がされる以外の文字やボイスはなし。

 ゲームプレイを通じて自然と学び、好きなように物語を受け取るタイトルです。その中で表現の特徴となるのが、手描きで描かれた風景。

 工場や野原などが手描きで描かれているさまは、どこか幻想的。

 一部を除いて、風景が切り替わる際の暗転がなく地続きになっているため、ゲームプレイを通して、ひとつの絵の中を旅しているような印象を受けました。

ルールはシンプルながら頭を悩ませるパズル

 冒険には障害がつきもの。いくつものパズルが主人公の行く手を阻みます。パズルの中心になるのが主人公の持つ、光る投げ槍のような道具(以下、投げ槍)。

 投げ槍は壁に刺せば足場にでき、歯車に当てると歯車が引っ掛かって止まる。特定の場所に刺せばスイッチのレバーになるなどさまざまな効果を及ぼします。

 ほぼすべてのギミックが投げ槍を使うということに紐づいているのですが、その内容は多彩。ギミックにマンネリを感じることなく、最後まで遊べました。

 そして、刺さった投げ槍はどんな場所にあろうと、ボタン1つで手元に回収できるところがポイント。

 エレベーターのようなギミックをスイッチで下ろしてその上に乗り、投げ槍を回収するとエレベーターが元の位置まで上がっていくなど、投げ槍をいつ回収するかが重要になるギミックも登場します。

 複数のギミックについて、同時にアプローチすることはできないものの、ギミックにアプローチしている間に主人公は移動可能。そして移動した先でギミックにアプローチしていた投げ槍を回収できる。

 このルールが、ギミックへのアプローチの順番や主人公がどこにいるときに槍を回収するのが正解かを悩ませ、パズルを奥深いものにしています。

 さらにシーンによっては、壁や歯車などに当てると一定時間で消える投げ槍が登場することも。

 当然そういったシーンでは複数のギミックに同時にアプローチすることが必要。しかも、片方の投げ槍は一定時間で消えるため、歯車の動きを10秒しか止められないというようにギミックに継続してアプローチできる時間に制限がかかります。

 ギミックを起動する順番、投げ槍の回収タイミング、そして、それぞれの投げ槍をどのギミックに使うのが正解か、と、じっくり考えるパズルだけではなく、敵に追われるなかで、簡単なパズルを連続して解いて道を作るというアクション性重視のシーンもあり、さまざまなパズルを楽しめます。

仲間がいることを強く感じられる物語

 冒険の途中にはさまざま仲間が登場するところも特徴的。と言っても、主人公との関係性が明確に語られることはありません。以前から知り合いだったのか、偶然出会っただけなのか、物語の最後まで不明です。

 ただ、パズルの中に仲間が主人公を助けてくれたから主人公が仲間を助ける、主人公が仲間の手助けをしたから仲間が主人公を助けられるようになる、という構図がいくつも盛り込まれており、自然と仲間であることが感じられるようになっています。

 また、言葉がない分、ちょっとした仕草が目立ち、それが確かに仲間であることを実感させてくれます。

 エンディングまでプレイしましたが、冒険をして、そこには確かに仲間がいて、協力をしてきたという、何かいい旅をしてきたという感覚が残ります。

 主人公たちを描いたように見える絵をはじめ、旅の途中気になるシーンもちらほら。いろいろと想像の余地を生んでくれるタイトルです!

 また、PS4版も配信予定とのこと。新情報はH2 INTERACTIVEの公式Twitterで確認できるので、ぜひチェックしてみてください!


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