画家の穏やかな日常に謎解きがミックス。良質な短編映画のような『Behind the Frame』にハマった【電撃インディー#78】

ヨウ
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はアカツキ台湾初のオリジナル謎解きゲーム、iOS/Android/PC用ゲーム『Behind the Frame ~とっておきの景色を~』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

主人公の目を通して紐解いていくナラティブ謎解きゲーム

 主人公は夢にひたむきな画家。物語は彼女の目線で進んでいきます。作品を完成させるため必要な絵の具を探したり、彼女の日常生活のルーティーンを楽しんでみましょう。

  • ▲窓辺に設置したキャンパスに向かい、絵を描き続ける毎日。

 最初はラフの線画のみで真っ白なキャンバス。ノートのメモを頼りに、パレットに乗った色をタッチして筆を走らせてみましょう。ある程度色が広がると自動的に塗りつぶしてくれます。



  • ▲Steam版ではグリグリとカーソルを動かして作業します。まるで本当に絵を描いているかのような気分!

 彼女の一日のルーティーンは絵を描くこと以外に、カセットテープをセットすること、朝食、絵画の公募をすること、コーヒーを飲むこと。気分を上げて絵画に取り組んでいきます。


  • ▲コーヒー豆の袋をクリックしてミルまでスライドすれば、あとは自動的に出来上がり!


  • ▲カップを受け皿にセットして、コーヒーを注げば準備万端です。画面からいい香りがしてきそう。


  • ▲その日の気分でセットするカセットは変わります。穏やかなBGMが心地よい!

  • ▲朝食をお皿に盛り付けたら、彼女が食べ終わるまでひたすらクリック。料理が少しずつ減っていく過程が見られます。

 隣家には、無口なおじいさんと年老いた猫が住んでいます。話しかけても無視されてしまいますが、おじいさんが描く絵画はとても素晴らしく、彼女の視線はくぎ付けに。


  • ▲隣家の様子をスケッチするのが日課の主人公。色々なものを描きます。

  • ▲ときには、自分の家で見たことがあるようなものも…?

  • ▲部屋の中を見回して見ると、さまざまな発見があります。

突然の侵入者が来たことで動き出す物語

 穏やかな日常を送っていると、主人公の家の中が思わぬ侵入者によって荒らされてしまいます。捕まえようと部屋の中を見渡しているうちに、謎のスケッチの切れ端をいくつも見つけることに。


  • ▲侵入者は隣家の猫ちゃん。窓から器用にやって来たようです。

  • ▲切れ端を何枚も発見。繋げてみると、何か見えてくるかも…?

 侵入者=猫ちゃん大捜索の結果見つけたスケッチの切れ端をきっかけに、主人公の部屋の中でさまざまな発見をすることになります。1つ謎を解く度に変わっていく部屋の中や絵画。

 次はどんなことが起こるんだろうと、ワクワクしてしまいますね!


  • ▲物語を進めていくと謎は次々と発生。難易度は高すぎず低すぎずなので、気軽に楽しめます。

 しかしある晩、主人公が目を覚ますと隣家のおじいさんが倒れているではありませんか……!!

 助けに行こうとする主人公でしたが、部屋のドアが開きません。そしてなぜか室内の様子もおかしくて……?




  • ▲室内にはこれまでなかった謎の暗号が……!! 1つずつ解いていって!

  • ▲はたして、彼女が最後に目にするものとは……?

 物語の続きと謎解きの爽快感が相まって、一気にプレイしてしまいました。途中の謎が頭の固い私には難しく挫折しかけましたが、解けたときのアハ体験はかなりのもの。とても気持ちよかったです!

 そして個人的にオススメなのは、エンディングのときに見られるスケッチ風のイラストです。こちらのイラストはゲーム内で見られたものではなく、その後の主人公の日常の1シーンといったところでしょうか。とてもかわいらしいイラストがたくさん出てくるので、ぜひスキップせずにご覧ください!


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