【おすすめDLゲーム】カルト教団の長として教団を存続させる運営SLG『ザ シュラウディッド アイル』

　ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『The Shrouded Isle（ザ シュラウディッド アイル）』をお届けします。

　『ザ シュラウディッド アイル』は、2017年8月にPC版が配信され、現在はNintendo Switch版が発売されている、カルト教団運営シミュレーションゲームです。

　司祭長となって来たる終末に備えて教団員を導いていく異色の本作を紹介していきます。

カルト教団の司祭長となって終末まで教団を存続させよう

　プレイヤーはカルト教団の司祭長。海辺にあるカルト教団の村を管理・運営し、5年後に来る終末まで存続させるのが目的です。

　まず目に入ってくるのが、独特なグラフィック！　昔の液晶を思わせるような2色だけの線画のようなデザイン、そして顔がはっきりとしない村人たち。すべてが不気味でゲームの雰囲気とマッチしていていい！　

　ちなみに、オプションで色を変更することが可能。2色のままですが、“毒蔦”、“火葬灰”など不穏な名前のものばかりで、また違ったおどろおどろしい雰囲気でプレイできるので試してみてください！

季節ごとに教団を運営していこう

　教団には、“無知”、“情熱”、“自制”、“後悔”、“服従”の5つのパラメータがあり、教団を存続するために最低限必要な数値が決まっています。これを2期連続で下回ると、教団は壊滅してゲームオーバーとなってしまうので注意しましょう。

教団の儀式を行う“顧問”を選択

　教団は、季節ごとに運営していきます。まずは今季の儀式を執り行う“顧問”を選出。村には“ケグンニ”、“イオセフカ”、“カドエル”、“エファソン”、“ジシュカ”という名家があり、村の各パラメータを管理する役割を持っています。その一族から1人ずつ選んで顧問に就かせましょう。

　一族は個々に“徳”と“悪徳”を持っており、儀式を行う際に村の各パラメータを増減させます。特に悪徳には、大きくパラメータを下げるものがありますので注意が必要です。

　最初はどんな徳と悪徳を持っているのか分かりませんが、尋問を行うことでその種類や増減量を知ることができます。ですが、あまり聞き込みをしすぎると一族の長の信頼度が下がってしまうので、気を付けながら調査しましょう。

儀式で村のパラメータを管理

　顧問が決まったら、教団の今季の運営がスタート！　行動は1カ月に1度、顧問を1～3人選んで儀式を執り行います。

　選ばれた顧問によって、村のパラメータが増減および名家の信頼度が増減します。1人に任せた場合は名家の長の信頼度とパラメータが大きく上がる可能性があがりますが、悪徳によっては大きく下がる可能性があります。3人でやれば少しずつ信頼が増え、お互いの特性を補い合えるのでパラメータはあまり下がりませんが、上昇する数値が少なくなるので、うまくバランスを取りながら行いましょう。

　儀式が執り行われると、各顧問の結果が表示されます。もし徳、悪徳が不明な場合は、詳しく表示されませんが、結果画面でも尋問できるので、調べたい時に活用しましょう。これを3カ月繰り返します。

罪人を見つけて生け贄に捧げよう

　司祭長のプレイヤーには、運営以外にもう1つ重要な役割があります。それが“生け贄の選定”です。来たる終末までに、教団内にいる罪人をすべて探し出し、生け贄に捧げなければなりません。季節の最後に顧問の中から1人を選んで生け贄に捧げます。

　生け贄に選んでいいのは、“芸術家”や“変態”など教団にとって重篤な悪徳を持つ者のみ。調査不足で悪徳の詳細が分からない者や、軽微な悪徳を持つ者を生け贄として捧げてしまうと、信者や生け贄に捧げた一族から反感を持たれるので、しっかり調査してから決めましょう。

ランダム要素もあって難易度は高いがクリアしたくなる作品

　非常に雰囲気のいい作品でありつつ、スタートするたびに、村人の特性や各一族の人数、村の維持に必要なパラメータなどが違う、ランダム要素が入っているため、ゲーム自体の難易度はかなり高め。運営の手腕にプラスして運が必要となるので、下手すると1年も持たずに終了してしまうこともあり、運営の難しさを嫌というほど感じさせてくれます。

　ただ、この難しさが毎回ハラハラして楽しいですし、「絶対に終末まで生き残ってやる！」と逆にハマってしまうと思います。

　クリアすること自体から難しい本作ですが、非常に雰囲気のいい作品。さらに7種類のマルチエンディングであるため、やりごたえは十分です！　気になった猛者はぜひ、終末の日まで教団を導いてください。