『わたし、二番目の彼女でいいから。』西条陽先生が書きたかったのは“100%不健全な恋”!

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 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、『わたし、二番目の彼女でいいから。』を執筆した西条陽先生のインタビューを掲載します。

  • ▲本作の表紙イラスト(イラスト:Re岳先生)

 『世界の果てのランダム・ウォーカー』シリーズの西先生がお届けする最新作は、互いに1番好きな人がいるのに、2番目同士で付き合っている主人公と“早坂さん”の、危険で不純でこじれたラブストーリー!

 不健全な恋の話を書きたかったという衝撃の告白(?)から始まる、本作の制作秘話をお伺いしました。

──この作品を書いたキッカケを教えてください。

 100%不健全な恋の話を書きたいと思ったことがキッカケです!

──作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

 「二番目の彼女」という言葉から連想されるとおりの、どんどん不健全な方向に転がっていく展開に注目です。ダブルヒロインなのですが、ヒロインふたりが修羅場を繰り広げたり、片方のヒロインがヤンデレになってしまったり……。

 危ない展開をひやひやしながら楽しんでいただければ嬉しいです!

──作品を書くうえで悩んだところは?

 不健全な魅力だけでなく、「かわいらしさ」もあって欲しいなと思っていました。

 書いてみれば、ヒロインふたりが意外とポンコツで、自然とかわいらしさが出てくれたので良かったです。キャラに助けられています。

──執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 二か月くらいです。

──執筆中のエピソードはありますか?

 キャラの動きにまかせてストーリーを作っていたので、作者自身も驚いたりドキドキしながら書いていました。気づいたら朝になっていたことがあり、朝マックを食べてから就寝しました。

──本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 ヒロインの早坂あかね(二番目の彼女)は二面性のある女の子です。

 周囲から清楚可憐というレッテルを貼られて、本人もその期待に応えて無意識的に「いい子」に振る舞っています。でもそのことに窮屈さも感じていて、その反動から、主人公の前では他の人にはみせない部分をみせていきます。

 一方、もうひとりのヒロイン、橘ひかり(一番好きな女の子)には裏表がありません。

 直観力に優れ、鋭い感性そのままに生きています。主人公が「世間が許さない」みたいなことをいうと、「世間って誰? 自分じゃないの?」といっちゃうタイプで、倫理観にまったく縛られません。

 世間の価値観や常識にうまく適応できないヒロインふたりが、不器用ながらもオリジナルの恋の形を探していくので、そんな彼女たちを応援していただければ幸いです!

──特にお気に入りのシーンはどこですか?

 ラストシーンです!

 ネタばれになるのでいえないんですけど、インパクトあると思います。

 本文が終わったあとに連続でイラストを配置するほどです!

 なかなかの余韻があると思うので、皆様、ページのめくり忘れにはご注意ください。

──今後の予定について簡単に教えてください。

 二巻の執筆に取り組んでいます。

 冬に出版できたらいいな、と担当編集氏と話しています。

 書きたいシチュエーション、人間関係はまだまだたくさんあるのでご期待ください!

──小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 面白さ、読みやすさ、わかりやすさです!

──アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 真夜中にランニングしています。

──学生時代に影響を受けた人物・作品は?

 金田一耕助シリーズをよく読んでいました。

 探偵物だからミステリーがメインなんですけど、それだけじゃなく、どの作品も凄く「えっち」なんですよね。官能的な色気があって、それが魅力を放っている。

 エンタメにはそういうものがあっていい、という点で大きな影響を受けました。

 ということで本作『わたし、二番目の彼女でいいから。』も凄く「えっち」です。

──今現在注目している作家・作品は?

 ラブコメ作品全般に注目しています。

 次々に新しい切り口の作品が発表されていく、とても面白いジャンルだと思います。

──その他に今熱中しているものはありますか?

 漫画が好きで、最近では『チェンソーマン』や『往生際の意味を知れ!』にハマっています。

──最近熱中しているゲームはありますか?

 PS5の購入抽選に当たりさえすれば!

──それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 タイトルから連想される通りの物語となっています。

 Re岳先生の表紙イラストが素晴らしく、また作中の挿絵もとても魅力的なので、読者の皆様にはそちらも楽しんでいただければ、と思っています。

 また、本作は電撃ノベコミ(アプリ)で連載しています。1巻の続きも掲載されているので、先が気になる方はぜひ!

 『わたし、二番目の彼女でいいから。』をよろしくお願い致します!

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