『わたし、二番目の彼女でいいから。』西条陽先生が書きたかったのは“100%不健全な恋”!
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電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、『わたし、二番目の彼女でいいから。』を執筆した西条陽先生のインタビューを掲載します。
『世界の果てのランダム・ウォーカー』シリーズの西先生がお届けする最新作は、互いに1番好きな人がいるのに、2番目同士で付き合っている主人公と“早坂さん”の、危険で不純でこじれたラブストーリー!
不健全な恋の話を書きたかったという衝撃の告白(?)から始まる、本作の制作秘話をお伺いしました。
──この作品を書いたキッカケを教えてください。
100%不健全な恋の話を書きたいと思ったことがキッカケです!
──作品の特徴やセールスポイントを教えてください。
「二番目の彼女」という言葉から連想されるとおりの、どんどん不健全な方向に転がっていく展開に注目です。ダブルヒロインなのですが、ヒロインふたりが修羅場を繰り広げたり、片方のヒロインがヤンデレになってしまったり……。
危ない展開をひやひやしながら楽しんでいただければ嬉しいです!
──作品を書くうえで悩んだところは?
不健全な魅力だけでなく、「かわいらしさ」もあって欲しいなと思っていました。
書いてみれば、ヒロインふたりが意外とポンコツで、自然とかわいらしさが出てくれたので良かったです。キャラに助けられています。
──執筆にかかった期間はどれくらいですか?
二か月くらいです。
──執筆中のエピソードはありますか?
キャラの動きにまかせてストーリーを作っていたので、作者自身も驚いたりドキドキしながら書いていました。気づいたら朝になっていたことがあり、朝マックを食べてから就寝しました。
──本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
ヒロインの早坂あかね(二番目の彼女)は二面性のある女の子です。
周囲から清楚可憐というレッテルを貼られて、本人もその期待に応えて無意識的に「いい子」に振る舞っています。でもそのことに窮屈さも感じていて、その反動から、主人公の前では他の人にはみせない部分をみせていきます。
一方、もうひとりのヒロイン、橘ひかり(一番好きな女の子)には裏表がありません。
直観力に優れ、鋭い感性そのままに生きています。主人公が「世間が許さない」みたいなことをいうと、「世間って誰? 自分じゃないの?」といっちゃうタイプで、倫理観にまったく縛られません。
世間の価値観や常識にうまく適応できないヒロインふたりが、不器用ながらもオリジナルの恋の形を探していくので、そんな彼女たちを応援していただければ幸いです!
──特にお気に入りのシーンはどこですか?
ラストシーンです!
ネタばれになるのでいえないんですけど、インパクトあると思います。
本文が終わったあとに連続でイラストを配置するほどです!
なかなかの余韻があると思うので、皆様、ページのめくり忘れにはご注意ください。
──今後の予定について簡単に教えてください。
二巻の執筆に取り組んでいます。
冬に出版できたらいいな、と担当編集氏と話しています。
書きたいシチュエーション、人間関係はまだまだたくさんあるのでご期待ください!
──小説を書く時に、特にこだわっているところは?
面白さ、読みやすさ、わかりやすさです!
──アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
真夜中にランニングしています。
──学生時代に影響を受けた人物・作品は?
金田一耕助シリーズをよく読んでいました。
探偵物だからミステリーがメインなんですけど、それだけじゃなく、どの作品も凄く「えっち」なんですよね。官能的な色気があって、それが魅力を放っている。
エンタメにはそういうものがあっていい、という点で大きな影響を受けました。
ということで本作『わたし、二番目の彼女でいいから。』も凄く「えっち」です。
──今現在注目している作家・作品は?
ラブコメ作品全般に注目しています。
次々に新しい切り口の作品が発表されていく、とても面白いジャンルだと思います。
──その他に今熱中しているものはありますか?
漫画が好きで、最近では『チェンソーマン』や『往生際の意味を知れ!』にハマっています。
──最近熱中しているゲームはありますか?
PS5の購入抽選に当たりさえすれば!
──それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
タイトルから連想される通りの物語となっています。
Re岳先生の表紙イラストが素晴らしく、また作中の挿絵もとても魅力的なので、読者の皆様にはそちらも楽しんでいただければ、と思っています。
また、本作は電撃ノベコミ(アプリ)で連載しています。1巻の続きも掲載されているので、先が気になる方はぜひ!
『わたし、二番目の彼女でいいから。』をよろしくお願い致します!
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『わたし、二番目の彼女でいいから。』
- 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
- 発売日:2021年9月10日
- ページ数:344ページ
- 定価:737円(税込)