『ドラゴンスレイヤー』37周年:ドラゴン退治の英雄譚が、PCゲームの歴史を変えた【ファルコム40周年特集】

電撃オンライン
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 2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。

 そして、本日9月10日、1984年(昭和59年)に発売された『ドラゴンスレイヤー』が37周年を迎えたことを記念して、ゲームプレイバック記事をお届けします。

【ドラゴンスレイヤー】
発売日:1984年9月10日
機種:PC-8801
メディア:フロッピーディスク/カセットテープ
ジャンル:A・RPG
価格:フロッピーディスク版¥7,200(税別)・カセットテープ版¥4,800(税別)

『ドラゴンスレイヤー』とは?

 1984年9月10日にPCで発売された『ドラゴンスレイヤー』は、PCゲームの歴史を変えたと言っても過言ではありません。

 王道なストーリーとレトロな作風を持つものの、パズルなどの独特な要素もあり、シンプルさと奥深さが両立した作品となっています。

  • ▲デモ画面に表示されるロゴマーク。当時はまだA・RPGという言葉がなく、本作や『ザナドゥ』は「A NEW TYPE REAL TIME ROLE-PLAYING ADVENTURE」と銘打たれていた。
  • ▲ゲームの目的は4つの王冠を集めて家に持ち帰ること。だが、当時のプレイヤーは、タイムアタックやアイテムを使わない縛りプレイなど、独自のアプローチで自由に楽しんでいた。

 こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ゲームプレイバック部分を再掲載します。

 ドラゴン退治の英雄譚、でありつつも自由な楽しみ方をすることもできる本作の魅力を、時間を遡って改めて見ていきましょう。

『ドラゴンスレイヤー』システムチェック

半リアルタイムのターン制

 プレイヤーが行動する、もしくは画面右下にあるゲージ(制限時間)が溜まると敵も動くというターン制で、プレイ感覚はリアルタイムに近いゲーム性を持つ。

成長と魔法

 敵を倒して経験値を溜めて家に戻ると、レベルが上がって成長する。それによって、さまざまな魔法も習得できる。

パズル要素

 特定のアイテムやアクションにより、壁などの障害物を動かしたり、壊したりできる。むやみに動かすとハマることもある。

エンディング

 機種によってエンディングの有無が異なる。ここで掲載しているバージョンはエンディングがなく、エンドレスに続くが、メッセ ージとともにゲームが一区切りつくバージョンも存在する。

『ドラゴンスレイヤー』ゲームプレイバック

01 ゲームスタート

 高らかに音楽が鳴り響いたあと、ゲームがスタート。まずは敵と戦うために剣が必要となる。

 すぐ右側に剣が見えるが、壁が邪魔でそのままではたどり着けない。ちょっとした工夫が必要だ。ちなみに剣は複数入手しても意味はなく、1つ持つだけでいい。

02 GOLDを使って体力を回復

 すぐ下に落ちているGOLDを回収して家(HOUSE)に持ち帰ると、体力がそのレベルの上限を超えて増加する。

 また、指輪を持てば壁を動かせるようになり、探索範囲が一気に広がる。家も動かせるので、状況に応じてうまく動かしながら進めていこう。

03 モンスターを倒してレベルアップ

 敵を倒して経験値を溜めて、家に戻ればレベルアップ。体力の最大値が上がるほか、魔法を覚えたり、斜め移動ができるようになったりする。

 魔法はRETURNキーで確認&使用ができるほか、デモ画面に表示されるショ ートカットキーでも使うことができる。

04 便利なアイテムを集めよう

 指輪を利用して剣を取ったあとは、パワーストーンを探そう。これを家に持ち帰ると攻撃力がかなりアップする。

 ほかにも、宝箱を開けるためのカギ、敵の侵入と攻撃を防ぐ十字架、魔法使用時に消費する魔法の壷など、さまざまな便利なアイテムが存在する。

05 ゴーストや死神にご用心

 地形を無視してマップ内を縦横無尽にかけめぐるゴーストは、アイテムを持ち去って別の場所に置いていってしまう厄介者。

 また、宝箱から時折出現する死神にとりつかれると、魔法が封じられてしまう。その場合は、十字架を通過して死神を消してしまおう。

06 魔法を使いこなせ

 壁を壊すことができる「BREAK」の魔法を覚えると、さらに探索の幅が広がる。この魔法を覚えるまでは、ひたすらレベルアップを目指すこと。

 そのほか、周囲の敵の動きを止める「FREEZE」や、一定時間マップ内を自由に移動できる「FLY」なども重宝する。

07 壁を使って敵を封印

 敵のなかには、経験値やGOLDなどを減少させるいやらしい敵も存在する。そういった相手には、なるべく囲まれないように工夫して戦うことが重要となる。場合によっては、敵が出現する墓の周囲を壁で囲んでしまい、敵の発生を抑えるテクニックが有効だ。

08 ビオラインとの戦い

 機が熟したと感じたら、三ツ首ドラゴンのビオラインを倒そう。それぞれの首に攻撃することになるが、真正面から挑むと炎で黒コゲにされてしまう。

 そのため、斜めから攻撃するのが有効だ。ちなみに尻尾に乗ると、スタート地点まではじき飛ばされてしまう。

09 王冠を奪還せよ

 ビオラインを倒すと背景が黒くなり、ビオラインが守っていた王冠をゴーストが持ち去 ってしまう。それと同時に、モンスターがすさまじい勢いで湧き出してくるため、王冠の回収はなかなか難しい。魔法などをフル活用して、持ち去られた王冠を探し出そう。

ENDING

 王冠を1つでも持つと、魔法を使えなくなるので危険だ。王冠を4つ集めて家にたどり着けば、敵がすべて消えてフェイズクリアとなる。

 一応の区切りではあるが、特にスタッフロールなどはなく、そのまますぐ、難易度が上がった次のフェイズへと移行する。

TOPICS

 どこかで見たキャラクターが登場?

 本作の発売当初は明確なストーリーがなく、世界観も固まっていなかった。そのためか、ちょっとした遊び心が敵キャラクターのデザインに反映されている。こんな部分から当時の空気をうかがい知るのも、面白いかもしれない。

  • ▲このサングラスは、もしやあの人? 当時のゲームは遊び心があるデザインも多かった。

『ドラゴンスレイヤー』もプレイできる! プロジェクトEGGとは?

 懐かしのゲームをWindowsでプレイ! PC-9801、PC-8801、X68000、MSXなどで発売されたゲームソフトが、会員制で有料配信されています。

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