怒れるウサギが鉄拳制裁!! メトロイドヴァニア系アクション『フィスト 紅蓮城の闇』をレビュー【電撃インディー#90】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は9月7日にbilibili Game(DL版)、9月23日にGame Source Entertainment(パッケージ版)から発売されたPS4/PS5用メトロイドヴァニアゲーム『フィスト 紅蓮城の闇』をレビューしていきます。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

“メトロイドヴァニア”ってなんだ!?

 本作はメトロイドヴァニアと呼ばれるアクションゲームのジャンルの1つです。

 この“メトロイドヴァニア”とは、ゲーム好きなら名称からピンとくるとは思いますが、基本は横スクロールで展開するダンジョンを舞台に、敵との戦闘、自身の強化を繰り返しながら、より深いレベルへと探索していくアクションRPGの総称となっています。

 本作もそんな1本で、“メトロイドヴァニア”に対する強いこだわりとリスペクトを感じる、力の入った作品となっています。

ダンジョンを探索していく楽しさ

 ゲームは、物語に沿って横スクロールのダンジョンを探索し、緻密に構成されたマップを攻略していくことになります。

 その中で、戦闘で敵を排除したり、仕掛けを解いてショートカットを開いたり、新しい能力を身につけたりと、戦闘、探索、成長の3つの要素を楽しんでいくのですが、本作は、この3要素がバツグンのバランス感覚で絡み合っており、徐々にマップを征服していく充実感を堪能することができました。

 とくに序盤の導線が素晴らしく、自然に世界観に入り込み、自然にテクニックを覚え、気が付いたらハマっていました。

 制作側が“メトロイドヴァニア”と呼ばれるジャンルを研究し尽くしていることがよくわかります。

爽快アクションと戦略的成長要素

 背中に装着した拳を使ったアクションは、操作も簡単で手軽にコンボも出せ、気分よく戦うことができます。威力の違う2つの通常攻撃、拳で相手を掴んでからの投げを使った基本攻撃のコンボに加え、入手したコインを使ってスキルを習得すれば、より多彩なアクションを繰り出せるようになります。

 また、ジャンプや2段ジャンプ、壁蹴りなどの要素で複雑な地形を移動していくアスレチック的な要素も多く、戦闘と探索の手応えはバッチリ。

 戦闘、探索ともに、難易度的には初心者にはハードな部分もありますが、敵とアクションの特性を把握し、何度も繰り返して対策を覚えれば、自然とクリアしていくことができました。このあたりのレベルデザインも、かなり考え抜かれていると感じました。

 さらに、鋼鉄の拳を使った格闘の他、旅の途中でドリルとムチを手に入れることができ、それぞれで攻撃方法や攻撃範囲が異なってきます。この戦い方の変化はプレイに刺激を与えてくれます。

世界観とキャラクター性も痺れる!

 本作の魅力の1つに、その世界観もあげられます。未来的であり、東洋風であり、どこかレトロ感も感じさせる世界で、独特な空気感を持っています。

 Unreal Engine 4によって表現される美麗なグラフィックの緻密さも相まって、確かな異文明の息づかいを感じさせてくれるのです。SFともファンタジーとも言えない世界でありながら違和感はなく、すんなり世界に浸ることができました。

 加えて、世界観にマッチしたサウンドも、世界への深い没入感の手助けとなってくれます。

 そんな世界で活躍するキャラクターたちも注目ポイント。物語には多くのキャラクターが登場しますが、いずれも一度見たらなかなか忘れられないインパクトの持ち主たちです。

 とくに主人公の“レイトン”は、外見こそウサギですが、ハードボイルドな過去と仲間を思う熱い性格で、とにかくスタイリッシュでカッコいいのです!

 これまた世界観にマッチした、ある意味王道な主人公像といえます。ウサギらしく“キャロットジュース”で回復する姿もキマっています。

 自分がアクションを苦手としているところもあって、難易度はやや高く感じましたが、何度かやり直して少しずつクリアしていくところは、やりがいを感じました。苦労したボスや仕掛けほど、達成したときの充実感も高まるというものです。

 “メトロイドヴァニア”というジャンルの魅力やおもしろさがしっかり詰め込まれた意欲的な作品になっているので、興味がある人は、ぜひチャレンジしてみて下さい!


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