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半人半霊とはなんなのか? “二人のサムライゴーストガール”であらためて疑問に【東方ダンカグ日記#13】

ophion
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 iOS/Android用リズムゲーム『東方ダンマクカグラ』のイベント“二人のサムライゴーストガール”の感想を語ります。

よくわからないからこそ広がる半人半霊という種族の解釈

 “二人のサムライゴーストガール”は、初イベント“風雲!紅魔城~Night of Knights”と同じチャレンジカグラ形式のイベント。

 プレイによって貯まるイベントpt、イベントptのランキング、楽曲のスコアランキングによって報酬が手に入ります。

 ストーリーは魂魄妖夢を中心としたもの。直前のイベント“冥界プールのライフセーバー”のあとのお話です。

 ある日気が付くと半霊を失っていた妖夢が、いろいろとあって人形に取りついた半霊を見つけて無事に半霊を取り戻すというのがストーリーの大筋。

 焦りながら半霊を探す妖夢と、再開した半霊の微妙なツンデレ感がよかったですね。

 そこに加えて印象的だったのは、“『東方ダンマクカグラ』の妖夢は半霊を失うことがある”という描写。

 半人半霊は、さまざまな人妖が登場する東方Project全体を通しても非常に珍しい種族です。それこそ、半人半霊とはどんな種族なのか調べようとすると、九分九厘魂魄妖夢について調べることになるといった具合。

 さらに、半人半霊という種族自体ZUN氏によるオリジナル性の強いものです。

 「このキャラクターは妖怪です、神です」と紹介されれば東方を知らない人でも、なんとなくイメージが補間されるはず。ですが、「このキャラクターは半人半霊です」と紹介されても東方を知らなければ、そのイメージは神や妖怪に比べてぼんやりしたものになるでしょう。

 また、日本人であれば霊に意識があるという感覚は理解しやすいもの。

 “魂符「幽明の苦輪」”や“魂魄「幽明求聞持聡明の法」”など、原作で半霊が人型になる描写があることもあって人型になって動くならそこには意識もあるのでは? と半霊には二次創作によってさまざまな解釈がなされます。

 半霊はあくまで身体の一部であるという解釈や半霊は妖夢と別途に意識を持っているという解釈。数は少ないですが、半霊にのみ意識があって人型の妖夢本体(この表現は正確ではありませんがあえて)は操り人形のようなものであるという解釈も見かけたことがあります。

 そういった色々な解釈があるなかで、本作の半霊は妖夢本体とは別に意識があって、きっかけがあれば分かれて行動できるという二次創作独自の解釈の紹介がなされたのは、今回のイベントで大事なポイントだったかと感じています。

 ほかの記事でも書いていますが、二次創作で解釈が分かれるポイントは早めに“この作品の〇〇は、こうです”と、二次創作としての紹介をしておくことが重要。

 妖夢が、半人と半霊の“二人”になれるというのも、そういった紹介のひとつでしょう。

 半人と半霊合わせて魂魄妖夢なのか、半人も半霊も魂魄妖夢なのか、いろいろな解釈が生まれるのが二次創作のおもしろさでもあります。


 

 

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