コスパ優良なおすすめMSIゲーミングノートPCでアメリカ独立戦争を体験してみた【澤田屋ガジェット本舗】
- 文
- 澤田真一
- 公開日時
エムエスアイコンピュータージャパンがゲーミングノートPC『GF63-10UD-628JP』を発売中です。
これは税込12万円を下回る価格ながら、パワフルな動作性能を備えた製品。ゲーミングPCというとどうしても高価なイメージがつきまといますが、『GF63-10UD-628JP』は良い意味でそれを覆しています。
この記事では筆者の事業所に届いた『GF63-10UD-628JP』の試供品で、実際に遊んでみたいと思います。
薄型軽量のゲーミングPC
『GF63-10UD-628JP』の画面サイズは15.6インチ。ゲーミングPCとしては標準的な大きさですが、一方でこれは持ち運びに難儀するのでは……と感じてしまいます。
しかしその疑問は、実際に製品を取り出してすぐに払拭することができました。筆者の第一印象は、とにかく薄いということ。21.7mm・1.86Kgはデザイン設計担当者がかなり頑張った証ではないでしょうか。これなら気楽に外へ持ち運ぶこともできます。
無論、本当の問題は動作性能です。Core i5-10500HとGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUの組み合わせは、実際にどの程度のパフォーマンスを発揮してくれるのでしょうか。
アメリカ独立戦争に参加しよう!
Steam洋ゲーの愛好家でもある筆者が今回のレビュー記事のために選んだゲームは、『Rise of Liberty』というものです。シングルプレイ向けの多数BotFPSで、アメリカ独立戦争を題材にしています。
18世紀後半、今のアメリカ合衆国に該当する地域はヨーロッパ列強の植民地でした。その中でもイギリス領の東海岸13植民地は、本国から押し付けられる重税に苛まれていました。ありとあらゆる生活必需品に課税され、アメリカ入植者の富はイギリスに吸い上げられていきます。
アメリカ独立の第一歩は、イギリスへの納税義務を拒否することから始まります。
しかし、植民地軍の兵力は民兵で構成されています。この人たちは民間人です。いざとなったら銃を取って戦います。普段は農作業をしたり商店を営んでいるおじさんが、一兵士として独立戦争に参加したというわけです。現在のアメリカで銃所持が“市民の権利”として認められているのは、こうした歴史的背景があるから。
ところが、独立戦争当時の銃は今のような連発銃ではなく、マスケット銃です。これは火縄銃の延長線上で、1発発射する度に火薬と弾丸を銃口から込める必要があります。
『Rise of Liberty』は“シングルプレイ向けの多数BotFPS”と上述しましたが、つまり野原の只中で米英両軍がマスケット銃を打ち合うという極めて珍しい内容のFPSです。両軍合わせて数千人の歩兵が移動し、敵に近づいたら隊列を組み、マスケット銃の一斉射撃で正面にいる敵部隊を薙ぎ倒すというもので、プレイヤーもその中の一兵卒として参加します。我ながらチョイスがマニアック過ぎるぞ……。
このゲームはプレイ前に“一度に登場するBotの数”を設定できます。ここでは歩兵6,000人、騎兵400人にしてみました。つまりフィールドの中には常時6,400人の兵士と400頭の馬がいるということ。もちろん、これだけの人数をフィールド内に登場させるにはPCの性能が必要不可欠です。
数千人が大激突!
6,400人の兵士の中に、自分も一兵卒として参加する。しかもこのゲームは“自分だけ極端に強い”というものではありません。大抵の場合は1発の被弾で死亡してしまいます。
そしてマスケット銃から出る煙は、周囲の視界を容赦なく遮ります。銃の射程距離もせいぜい数十mといったところで、自分の撃った弾が本当に敵兵に命中しているのかどうかは一切分かりません。とにかくリロードを繰り返して撃ち、またリロードを繰り返して撃ち……の繰り返しです。
このあたりは実際の独立戦争を忠実に再現していて、生き残れるかどうかは敵前逃亡しない限り、まったくの運次第。行軍の最中に大砲の弾が飛んできて戦死してしまう、ということもあります。
それにしても、数千VS数千の戦争は圧巻です。
1970年制作の『ワーテルロー』という映画がありますが、これも騎兵とマスケット銃が主役の戦争を題材にしていました。数え切れないほどの人数のフランス軍兵士が銃を手にイギリス軍陣地のウーグモン邸に進撃するシーンは大迫力そのものですが、『Rise of Liberty』ではそれとまったく同じ緊張感を味わうことができます。
そして『GF63-10UD-628JP』は、6,000以上のBotをフィールドに繰り出してもラグを起こす気配すら見せません。兵士たちが滑らかに動作し、筆者の目の前で戦っています。これは大した製品だ!
素晴らしい打鍵の反応
また、筆者が強く感じたのは“打鍵の心地良さ”です。
これを文章で伝えるのは非常に難しいのですが、癖になるほどの程よい感触……と書くべきでしょうか。無駄なガチャガチャ音がせず、それでいて自分がそのキーをはっきり押したと伝わる反応が指先に伝わります。これだけ丁寧な作りの製品が12万円以下というのは、驚き以外の何ものでもありません。
そんな『GF63-10UD-628JP』は、MSI公式ストアにて11万8,800円で販売されています。てか、これマジで筆者も買い替えようかな……。
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