猫が畑を耕し、作物を育て、料理をし、世界も救う!? 『ニャンザの冒険』はガッツリやり込めるアクションRPG【電撃インディー#92】

Go
公開日時

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はアークシステムワークスよりPS5/PS4/Nintendo Switchで発売中のファンタジーRPG『ニャンザの冒険』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

のんびり農作業をしながら世界を救う!

 本作は、動物たちが暮らす世界“カノイデラ”を舞台に、剣と魔法の冒険が繰り広げられるファンタジーアクションRPGです。

 正統派のアクションと、さまざまな作物を育てていくクラフト要素を組み合わせたRPGで、どちらかといえば、クラフト要素の方が強い作品と感じました。ただ、RPG部分もしっかりしたボリュームがあって、ガッツリやり込むことができます。

 まず目を引く特徴として、ほのぼのタッチの世界観とグラフィックが上げられます。登場人物がみんな動物で、いい人ばかりという、まるで絵本のような世界。村や街にいるNPCも魅力的で、どこか親近感を感じさせてくれます。

 個人差はあるでしょうが、この絵本の中に迷い込んだような雰囲気がすごく好みなので、すんなり世界観に没入できました。

 加えて、気持ちいいくらい王道に乗っ取って展開するストーリーもツボでした。なんだか安心感すら感じます。それに攻撃の動きも含めて、主人公の“ニャンザ”がかわいいのですよ。自宅で自由に見た目を変更できるのもGoodです。

アクションはサクサク進みます

 アクションRPGとしては、剣と弓での攻撃とスキル、そして4属性の呪文をうまく使い分け、フィールド上のモンスターを倒していくというシンプルなスタイル。

 操作はとても簡単で、敵の攻撃も事前に攻撃範囲が表示されるので、アクションが苦手な人でも十分対応できます。敵がたくさん出る場所ではあちこちに攻撃範囲が表示されてパニックになることもありましたが、落ち着いて対処すれば問題ありません。

 剣から衝撃波を飛ばしたり、相手を凍らせたりと、見た目派手な攻撃も多いので、アクションの爽快感は十分楽しめます。しかも倒されても家に戻るだけ(時間は進みますが、お金が減ったりはしません)なので、安心して冒険できるのも嬉しい。

 それだけに、やや緊張感に欠ける部分があり、遠出したときに、“戻るのが面倒だから倒されて帰るか”みたいなことも多々ありました。でも、そうしたプレイもまた、この世界に合っているのかなと思います。

 ちなみにこのゲームにはレベルがなく、基本的に装備品で強くしていくのですが、それには採掘などで入手したアイテムでクラフトしていく必要がなります。

 このため、ただ戦っているだけでは強くなりませんが、逆にしっかり武器や防具のクラフトを行っていれば問題ありません。

のんびりスローライフもいいよね

 本作では、自分の家の周囲に広い畑があり、ファーマーとしての生活も可能です。収穫物で料理を作ったり、素材で装備品を作るなど、いわゆるスローライフを楽しめる作りになっています。

 本筋はストーリーを追っていくアクションRPGですが、この農耕パートも、ゲームの進行に大きく関わっています。息抜きで遊ぶのではなく、しっかり行ってクエストをクリアしたり、料理を作ってステータスを強化していくことも重要なのです。

 ここを疎かにしていると、戦闘で勝てなくて詰まることもありました。戦闘、素材集め、農耕、料理作りといった要素を、うまくバランスをとりつつ進めていく必要があります。

 とはいえあまり難しく考える必要もなく、耕して、種を植えて、水をやって、収穫してとシンプルでわかりやすいので、こちらも安心して進められます。農作業にスタミナは必要なく、延々と続けられるのは嬉しいですね。

じっくり、まったり遊びたい作品

 全体的にゆったりしており、ボリュームもたっぷりなので、腰を据えてじっくり遊びたいタイトルです。戦闘と農耕のさじ加減は自分で調整していく必要がありますが、基本的にまったり遊んでいれば、すぐ慣れると思います。

 ちなみに、序盤はバッグや倉庫の容量が少なめなので(ゲームが進めば拡張できます)、アイテムの管理には結構苦労しました。何を持っていくかや、どこにアイテムをしまうかで悩むことも多かったですが、こうしたアイテムのやりくりって結構好きなので、個人的にはそれも含めて楽しめました。“ここの箱には食料入れておく”、とか。

 終始ほのぼのテイストで、まさに画面から伝わる雰囲気そのままの作品です。画面を見てちょっとでビビっときたら、ぜひその直感を信じてみて下さい。


(c) PQube Ltd. Developed by Twin Hearts. Published in Japan and Asia by Arc System Works.

関連する記事一覧はこちら