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話題の新作ACT『アストラルチェイン』レビュー。“レギオン”との二者一体アクションが心地いい

スズタク
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 任天堂から8月30日に発売されるNintendo Switch用ソフト『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』。そのレビューをお届けします。

 本作は、『ベヨネッタ』シリーズなどを手掛けたプラチナゲームズが制作、『ZETMAN』や『電影少女』などで知られる漫画家の桂正和さんがキャラクターデザインを担当する新作アクションです。

 今回はゲーム中盤までのプレイをもとに、本作の世界観やアクションの魅力などを掲載していきます。

侵略される地球。人類の命運は特殊部隊“ネウロン”の手に……

 『アストラルチェイン』の舞台となるのは、近未来の地球。その地は隕石落下が原因でワームホールが出現するようになり、ワームホールから現れる異形生物“キメラ”によって、地上のあらゆるものが汚染される事態となっています。

 人類はキメラに対抗するため、キメラを素材にした生体兵器“レギオン”を開発。物語の中心人物は、人類の命運を託されたネウロンのメンバーです。

 主人公は特殊部隊“ネウロン”に所属する男女の双子の1人。レギオンとともに地球を脅かす事件の解決へと動き出すことになります。

  • ▲男主人公(声優:島﨑信長)と女主人公(声優:安済知佳)。プレイヤーキャラとして選択したほうは、髪型や髪の色などを変更できます。
  • ▲プレイヤーキャラに選ばなかったほうは、双子の弟妹“アキラ・ハワード”として登場。
  • ▲マクシミリアン・ハワード(声優:三宅健太)はネウロン隊長であり、主人公とアキラの義父でもあります。
  • ▲冷静沈着なネウロン隊員で、主人公たちの指導役のジン・ウォン(声優:武内駿輔)。
  • ▲アリシア・ロペス(声優:恒松あゆみ)は口はやや悪いが、面倒見がいいネウロン隊員です。
  • ▲ヨゼフ・カルヴァート(声優:土師孝也)はレギオンを開発した天才科学者。さらにはネウロン司令官として陣頭に立ちます。

3種類の武器を駆使してのバトル!

 プレイヤーが操作する主人公は、“エクスバトン”と呼ばれる武器を使って戦います。エクスバトンには3つのモードがあり、戦闘中に自由に切り替え可能。また、エクスバトンを強化することで新たなスキルを習得することも!

エクスバトン:ノーマルモード(警棒)

 最初から使える近距離型の武器。軽快な素早いコンボで攻撃でき、3つのモードの中では一番クセがなく扱いやすいです。

エクスバトン:ブラスターモード(銃)

 最初から使える遠距離型の武器。銃撃が可能で、離れた位置から安全に攻撃できます。威力は低めですが、近距離武器が届きにくい空を飛ぶ敵に特に有効!

エクスバトン:グラディエイトモード(大剣)

 ゲームを進めると使用可能になる近距離型の武器。一撃の威力が高いぶん、全体的に攻撃時のスキが大きく、上級者向けの武器という印象です。

 エクスバトンで普通に攻撃するだけでも十分戦えますが、敵の背後から技を当てるとクリティカルになってダメージが増えたり、敵の攻撃をジャスト回避するとカウンターが可能になったりと細かいテクニックが存在。主人公を動かすだけでも、本格的で奥深いアクションを楽しめます。

レギオンと繰り出す新感覚の“デュアルアクション”!!

 本作のバトルの最大の特徴であるレギオン。簡単に言うと一種の味方キャラであり、ZLボタンで敵に放つことで自動的に戦ってくれます。レギオンはいつまでも戦うわけではなく、リミッターゲージがなくなるとしばらく使用不可に。そのため、リミッターゲージがなくなる前にレギオンをOFFにしてゲージを回復させることが、基本的な使い方になります。

 注目すべきは主人公とレギオンを繋ぐ鎖! ZLボタンを押しながらRスティックを操作するとレギオンを動かすことができ、この際に鎖を活用したさまざまなアクションを繰り出せるのです。

  • ▲レギオンが移動できるのは、鎖の長さのぶんだけ。長すぎず短すぎない絶妙な距離です。

 例えば、敵を鎖で囲むようにレギオンを動かすと、鎖で一定時間動きを封じる“チェインバインド”が発動。また、突進する敵を鎖で受け止めるように引っかけると、敵を跳ね返して無防備にできる“チェイントラップ”が発動します。

 その他に、レギオンのいる場所に鎖を利用して瞬時に移動する“チェインジャンプ”といったアクションもあり、攻撃にも移動にも鎖がフル活用されています。

  • ▲レギオンを動かして、敵を鎖でぐるっと囲むと……。
  • ▲“チェインバインド”が発動して敵を拘束。この間は攻撃し放題です!

 主人公だけでなくレギオンの動かし方も重要となる本作のバトルは、忙しいながらも今までにない操作感を味わえて非常におもしろいです。脳の普段使われていない部分が刺激されているような感覚で、戦闘中にうまく“チェインバインド”や“チェイントラップ”が決まった瞬間は脳汁ドバドバでした(笑)。

  • ▲ボス戦でも有効な“チェイントラップ”。レギオンと協力して敵を豪快に跳ね返すのが実に気持ちいいです!

 とはいえ、あらゆる場面でチェイン系のアクションが求められるわけではないので、複雑な操作が苦手な方はご安心を。基本的にはレギオンは自動で戦わせて、自分は主人公の操作に集中するスタイルで問題なく進めます。

最初は“猛獣”、今では“相棒”

 レギオンには5種類のスタイル(形態)があり、ゲームを進めるごとに使用可能なスタイルが増えていきます。スタイルはエクスバトンと同じく自由に切り替えられるので、状況に応じて使い分けることがカギになるかと。

  • ▲初期から使用できるソード・レギオン。両手のソードによる連続攻撃が得意なうえに、電波やエネルギーの流れを断ち切る斬撃を繰り出せます。
  • ▲遠距離攻撃型のアロー・レギオン。エネルギー弾を発射して遠くの敵を攻撃したり、離れた位置のギミックを起動させたりできます。
  • ▲高機動型のビースト・レギオン。主人公を背中に乗せて高速で移動できる他、嗅覚で探し物をするといった警察犬のような活躍も!

 また、レギオンにも成長要素やカスタマイズ要素があり、プレイするほど強く鍛えることが可能。カラー変更で見た目を変えることができ、自分好みのレギオンを作り出せます。

  • ▲バトルで入手したコードを使って、レギオンのパラメータアップやスキル獲得などができます。

 遊べば遊ぶほど、レギオンに愛着がわくようになり、ゲームを始めた当初に抱いていた“猛獣”の印象は薄れていきました。今では、ともに死闘を潜り抜ける“相棒”と呼んだほうがしっくりきます。……中身はキメラなんですが(笑)。

レギオンの出番は捜査パートにもあり

 本作では、各地で起きた事件を解決するための捜査パートがあり、ここでもレギオンが活躍します。怪しい人間や暴れている市民を“チェインバインド”で拘束したり、遠くからレギオンだけを近づけて秘密の会話を聞いたりと、情報収集にレギオンが必要な場面があちこちで出てきます。

  • ▲“チェインバインド”のおかげで、ケンカする市民を傷つけることなく沈静化!

 レギオンという要素がバトルシステムに留まらず、シナリオ攻略にも自然な形で溶け込んでいる点には感服しましたね。

アクション好きはこの新境地を見逃すなかれ!

 主人公とレギオンを操る二者一体のデュアルアクションは新感覚で、アクション好きのユーザーにはぜひ遊んでほしい作品です。ゲームをラクに進められる“守護”機能(イージーモードのようなもの)も搭載されているので、「世界観やキャラクターに惹かれたけど、アクションは苦手」という人にもオススメできます!

  • ▲選んだ項目だけを有利な設定にできる“守護”機能。ONにしてもストーリーには影響ないので、バンバン活用しましょう。

(C) 2019 Nintendo / PlatinumGames Inc.
Main Character Design (C)桂正和/集英社

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ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年8月30日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

ASTRAL CHAIN COLLECTOR’S EDITION

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年8月30日
  • 希望小売価格: 9,980円+税

ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)(ダウンロード版)

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年8月30日
  • 価格: 7,980円+税

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