無料カラオケアプリ『Pokekara』が好き過ぎて自宅に防音室を作っちゃった!

団長
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 新型コロナウイルスによる影響で外出の自粛が続き、家で過ごすことが多くなりました。そんななか、カラオケ好きな自分はPokekaraという無料でカラオケが歌えるアプリに出会い、日頃のストレス発散&健康維持に活用して、生活における精神バランスを保っています。

 ”大声を出す=元気が出る”ということに気付いた自分は、隙あれば夜の河川敷に出向いて思い切り歌い、大雨が降ればチャンスとばかりに自宅(押入れ)で歌いまくりました。しかし、野外では虫や風音に悩まされたり、自宅ではご近所さんへの騒音被害も心配で思うように歌えないことも……。

 いつでも好きなときに歌いたい!そんな欲が出てきた自分はついに、自作防音室という未知のDIY領域に手を出してしまいました!

 ここでは、今ハマりにハマっているPokekaraの魅力を紹介しつつ、DIY初心者の自分が防音室を自作した計画をお届けします。

無料でカラオケが楽しめるアプリ“Pokekara”!

 無料でカラオケが歌えるアプリ? 信じられない!と、まず普通はそう思いますよね。自分もその一人でした。

 しかし、Pokekaraには大好きな“マクロス7”のFire Bomberの曲をはじめ、“装甲騎兵ボトムズ”、“機甲創世紀モスピーダ”、“魔法騎士レイアース”、“ふしぎの海のナディア”など懐かしのアニメ曲から、“Vivy -Fluorite Eye’s Song-”といった最新のアニメ曲までそろっていて、それらを夢中で歌っているうちに最初にあった不審感はどこかへ消えてしまいました。

 1曲100円とかかかりませんし、年会費がかかるわけでもありません。ちなみに自分はPokekaraを始めて約1年経ちますが、ずっと無料で楽しんでいます。ここまで楽しんでいて何ですが、何だか申し訳ない気持ちさえあります。

 とりあえずアプリをインストールして、登録(電話番号、Twitter、LINE、Facebookのどれかのアカウントを連携させる)するだけですぐに歌えるのでオススメです!

 J-POP、ロック、洋楽、アニソン、特撮、ボカロなど、懐かしの曲から最新ヒット曲まで楽しめます。最新収録曲は、ほぼ毎日更新中!
 Pokekara公式ツイッターをチェック!

普通のカラオケでは味わえない楽しみ方

 自分が歌った曲は、スマホの本体に(容量が許す限り)保存ができます。伴奏と歌声のズレを調整したり、ポップやロック、R&Bなどといったエフェクト(※)をつけたり、曲と一緒に再生されるお気に入りの画像を設定することも可能です。採点機能もあるので、自分が満足するまで何度も歌っていくうちに歌唱力もアップしていきます!

※VIP会員のみ使用できる有料のエフェクトも多数あります。

【ワンポイントアドバイス】
 歌声を収録するときに、マイク付きイヤホンなら綺麗な音量で録音することができます。ちなみに音割れするくらい声量が高い人の場合は、ヘッドホンのみでスマホ本体のマイクによる収録がオススメです。
 また、歌い終わったあと音声調整で歌声を伴奏より10~20ms前に移動するなどして調整するといい感じになります。百円均一ショップで売っているヘッドホンでもまったく問題なし!

自分の歌った曲を他人に聴いてもらえる

 曲に対してメッセージを書き込み、自分の作品としてマイページにアップロードすると、興味を持ったPokekaraユーザーたちに聴いてもらえます。そこでコミュニケーションができるのが、Pokekaraの最大の特徴。

 逆に自分がほかの人の歌を聴いてコミュニケーションをとることもできます。お気に入りの人はフォローもできますし、同じ曲が好きな者同士だと、すぐに仲良しになれるハズです。

 また、ユーザーからのコメント数やペンライトなどのアイテムをもらうことで、人気ランキングにランクインされるのも楽しい要素です。

【ワンポイントアドバイス】
 見ず知らずの人に自分の歌声を聴いてもらうのに多少抵抗があるかもしれませんが、上手い下手は関係なく、とにかく自分が楽しんで歌った歌声は聴き手の心にも必ず響くものだと思います。
 好きな曲を歌うことで自分が楽しくなれる、そして他人に聴いてもらってコメントをもらえる……。これは普通のカラオケでは味わえない楽しさです!

他のユーザーとデュエットできるコラボ機能

「〇〇さんパート歌いました!〇〇くんパートお願いします!」などのメッセージを添えて、コラボ設定をした歌(音源)をアップロードすると、ほかの誰かがその音源に歌を重ねてデュエットを楽しむことができます。

 もちろん、ほかの誰かが作成したコラボ音源に自分の歌を重ねてデュエットすることもできますし、歌った歌は自分の作品としてアップロードすることも可能です。また、自分の歌声に自分の歌声を重ねるといった、セルフコラボという形で作品を作ることもできます。

【ワンポイントアドバイス】
 男性声が女性声になるセルフコラボマジック(通称:エフェコラ)を紹介。コラボ設定した曲を伴奏マイナス2キーで歌い、その音源をコラボで伴奏プラス2キーにすると伴奏は原曲キーに戻り、歌声のピッチだけが上がります。
 女性ボーカルの曲を女性声で楽しんだり、女性コーラスパートのコラボ音源を作りたいときになどに覚えておくと便利です!

ルーム機能でたくさんの人とオンラインカラオケ!

 ルームを作成するとたくさんの人と一緒にカラオケを楽しめます。ルームに入ったほかのユーザーは曲を予約して、配信者(ルームを作成した人)からマイクを渡されることで歌うことができます。チャットやペンライトなどで応援して、リアルタイムで盛り上がりましょう!

 なお、ルームには制限時間があり、時間延長にはダイヤ(課金アイテム)が必要となります。

10万円以下で夢の防音室を自作!

 ここからは自作した防音室のお話です。まずは防音について色々と調べて勉強し、同じように防音室を自作した人のブログなどからも情報収集をしました。

 自分の家は築40年以上の賃貸住宅で床は畳だったので、総重量が気になることから一枚壁の箱を作り、外壁板の内側に遮音シートとニードルフェルト、ジョイントマット、吸音材ポリウレタンマットを貼りつけた構造に決めました。

 多くの防音室の壁は2重構造になっていて、外壁と内壁の中に遮音シートとグラスウール(orロックウール)を敷き詰めて作ります。床が抜けてしまう恐れがなく、費用にも余裕がある人なら2重構造の壁がベストかと思います。

 ちなみに壁に使われる素材としては、石膏ボードがもっとも遮音性能が高い素材ですが、重量があるのと、余ると産業廃棄物になるので廃棄にお金がかかるのがネック。自分は針葉樹構造用合板(1820mm×910mm×厚み12mm)をチョイスしました。

 なお、防音室の大きさは、立って歌えることを想定して、奥1102mm×幅910mm、高さ1846mmの箱型です。

DIYの初心者でも大丈夫

 壁板や柱木、タッカー、シリコンコーキング材などの材料はほぼホームセンターで購入できます。木材のカットはすべてホームセンターでお願いして(1カット50円ほど)切ってもらったほうが非常に楽です。カットしてもらった木材はとても重いので、配送サービスで後日自宅に届くよう手配してもらいました。

 遮音シートやニードルフェルト、吸音材ポリウレタンマットなどの防音素材はネットショップで購入。材料が届いてからは、ほとんどが組み立てるだけなので、わりとスムーズに作業が進みました。

 防音室を作るなんて人生初体験! 1mmの隙間も許さない綿密な設計がとくに重要です。設計に費やした時間は約2カ月、購入した材料が届いてから、組み立て制作にかかった時間は約1週間でした。

 作業工程は大まかに、床→天上→壁→組み立て→扉→内装→仕上げ、という順。慎重な作業が進むにつれて身体の疲れがたまっていくのを感じました。でも各パーツを作成してからの組み立て作業は、まるでプラモを作っている感覚でおもしろかったです(笑)。

 ドアノブは本格的な防音室にも使われているグレモンハンドルを作ろうかと思いましたが、一枚板の扉では強度的に問題があるのと、子供への安全性を考えてマグネットキャッチを使用しました。

 子供がふざけて入って出られなくなって……なんて怖いですからね(汗)。扉を閉めたときに負圧で吸い付くようにピッタリ閉まるので、まったく問題ない感じです。安全性に問題なければマグネットキャッチの数を増やしてもいいかも。

そして防音室が完成!

 最後に音響の調整として吸音材ポリウレタンマットを貼りつけて完成です! 小型の換気扇も合わせて、トータルでかかった金額は78,000円ほどでした。換気扇を自作すればマイナス14,000円くらい費用を抑えられそうでしたが、自分にはその余力がありませんでした(笑)。

 ちなみにこれ以上費用を削ることもできますが、比例して耐久性や防音性能が犠牲になってくるので、健康維持への投資と考えて満足できる金額だと思っています。

完成した防音室の防音性をチェック

 防音室の防音性をiPhoneのアプリで計測してみました。(銀河クジラを共鳴させる勢いで)魂のシャウトをしたとき、防音室内(写真左)では77dB、防音室外(写真中央)では59dB(-20dB)、防音室が設置している部屋の外(写真右)では48dB(-29dB)になりました。

 防音室外で聞こえる声が、普通に室内での会話と同じレベルまで抑えられているので大成功です! 家の外、つまり野外では生活音もあるのでほとんど気にならない程度の音になります。もう少し扉回りの防音をしっかりすれば、さらに効果が期待できそうです。

 完成させた防音室の感想としては、近所迷惑を気にせず、いつでも全力で歌うことができて最高です!

 8万円程の費用はかかったものの、新品で40万~80万円程で販売されている防音室と同程度の防音性を実現できたので十分かと思います。

 なお、自作防音室の全工程をまとめた作成レポートは、後日記事にしていく予定です!

『Pokekara』

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