モノトーンで描かれるホラーアドベンチャーの恐怖。悪魔に呪われた山で起こった出来事とは【電撃インディー#95】
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電撃オンラインの編集部員や電撃のライター陣がインディーゲームを遊ぶ生放送番組“電撃インディー”で、モノトーンで描かれるホラーアドベンチャー『Mundaun』を紹介しました。
鉛筆画のようなタッチで描かれる山村の怪異
本作は、全編鉛筆画のようなタッチで描かれているホラーアドベンチャー。ワンシーンワンシーンどこを切り取っても絵画のようになる、斬新なビジュアルが特徴です。
物語は、主人公のカーダンがかつて暮らしていた村の神父から手紙を受け取ったことから始まります。
手紙によると、カーダンの祖父が亡くなったものの葬儀は既に終わっているとのこと。わざわざ帰ってくる必要はないそうです。
葬儀が終わっているだけならまだしも、帰ってこなくていいと断言されるのは不自然。そう考えたカーダンは、山村へと向かうこととなりました。
たどり着いた村は、霧が出るような山の上。下界とは霧によって遮られており、異世界のような雰囲気を醸し出しています。
とはいえ、カーダンにとってはこれも慣れ親しんだ光景。村の入り口から近い祖父の納屋へと向かいます。
たどり着いた納屋は黒焦げ。上記のとおり鉛筆画、つまり地の色と鉛筆の黒だけで表現された世界のなか、書きなぐったかのような黒焦げの納屋はそれだけで異物感を醸し出しています。
そして、なぜか納屋の近くにあったキャンバスに近づくとカーダンは妙な世界に迷い込みます。
迷い込んだのは、おそらく過去の映像。祖父の納屋が燃えているなか、誰かが燃えている納屋を描こうと熱心に筆を動かしています。
しかも、納屋には祖父ではない不審な老人がおり、老人に手を握られたカーダンは火傷を負うことに。
そんな不思議な体験から目を覚ますと、主人公は納屋から祖父の亡骸を発見。葬儀は済ませたという話でしたが、どうも様子がおかしい。何が起きているのかを探るため、主人公は調査を開始します。
探索の途中にはさまざまなアイテムが落ちており、なんの役に立つのかわからないものも多数。
ですが、多くのアイテムはなにかしらのギミックを解くのに必要になっているため、アイテムを集めながら探索を進めるのが重要なようです。
祖父の亡骸がある納屋は呪われている、この村には世に絶望がはびこるときに現れる存在がいるなど、のどかな山村に似つかわしくないおかしな真実の数々。
そういった話を知っていくうちに、夜にワラでできた人間が現れるようになったり、蜂を自在に操る不思議な存在に襲われたりと、村は主人公にとって異界へと変わっていきます。
本作では、こういった異界の表現に加えて、たびたび過去の映像が流れるのですが、あらゆるシーンが鉛筆画のようなタッチで描かれているため、現実と過去の境目が希薄。
見ているだけで、なにが正しいのか、なにが間違っているのかがわからなくなっていきます。
すべてが現実のようでもあり、すべてが絵画の中のフィクションのようでもあり。
そんなまとわりつくような世界を体験してみたい方はぜひ動画をチェックしてみてください。
『Mundaun』とは?(ストアページより)
雪降る山脈、黒き峰には悪魔が棲むモノトーンで描かれるホラーアドベンチャー
『Mundaun』は、スイスの小さな山間の村で起きた出来事を、デッサンのようなタッチで描くホラーアドベンチャーゲームだ。
ある日突然、主人公カーダンは故郷の村の牧師イェレミアスから、祖父が火事で亡くなったと知らせる手紙を受ける。さらに、そこにはこう綴られていた。
「帰ってくる必要はない」
どこか不審さは感じたカーダンは、祖父の死の真相を知るためバスに揺られ、故郷の村、悪魔に呪われた山「マンドーン」へ向かう。
山間の小さな村は深い霧が立ち込め、麓から隔絶される。
そして日暮れとともに、悪しき者が姿を現す。
ゲームの特徴
◆白と黒の二色で表現されるスイスの大自然
鉛筆だけで描かれた世界で、アルプスの雄大な峰々を探索する。
深い霧に包まれた村、山頂へ続く道を阻む凍土、荒涼とした高地…。
マンドーンは、あなたにさまざまな姿を見せる。
◆超自然的な存在と相対する恐怖
理解を超えた存在に直面したとき、人は平静を失う。
手が震え、銃の狙いは定まらず、逃げる足はいうことを聞かない。
恐怖に飲まれないために、自己の精神を鍛えよう。
Mundaun © 2021 Hidden Fields. All rights reserved. TM.
Published by MWM Interactive.
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