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「最初はソシャゲだった」「彼はウソをついている」「言い間違ったセリフもゲームで採用」…ヨコオタロウ新作『ドラゴンの島』番組がカオスな展開に【TGS2021】

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 スクウェア・エニックスが10月28日に発売するNintendo Switch/PS4/PC(Steam)用ソフト『Voice of Cards ドラゴンの島』の開発裏話が公開されました。
※Steam版は10月29日発売。

 この情報は、10月3日に東京ゲームショウ2021オンライン(TGS2021)で行われた配信番組“『Voice of Cards ドラゴンの島』TGS2021生放送”で発表されたものです。

【出演者】
・MC:安元 洋貴(『Voice of Cards ドラゴンの島』GM役)
・ヨコオ タロウ(『Voice of Cards ドラゴンの島』クリエイティブディレクター)
・齊藤 陽介(『Voice of Cards ドラゴンの島』エグセクティブ・プロデューサー)
・岡部 啓一(『Voice of Cards ドラゴンの島』ミュージックディレクター(MONACA))
・藤坂 公彦(『Voice of Cards ドラゴンの島』キャラクターデザイナー)
・三村 麻亜沙(『Voice of Cards ドラゴンの島』ディレクター(Alim))
・松尾 勇気(『Voice of Cards ドラゴンの島』シナリオライター)

【製品版の前日譚を楽しめる体験版が配信中!】

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『Voice of Cards ドラゴンの島』とは?

 本作はテーブルトークRPGをモチーフに全てをカードで表現したRPG。

 プレイヤーはゲームマスター(テーブルトークRPGにおける、ゲーム進行を取り仕切る人物)のナビゲーションによりゲームを進めていくことに。

 そのため、一人ではなくゲームマスターと一緒にゲームプレイをしているといった新しい感覚でRPGを楽しめます。

●ストーリー

 人々が平和に暮らしていたはるか遠い時代

 突如現れたドラゴンが世界中の人々を恐怖に陥れた 王国は総力を挙げドラゴンと戦い、かろうじて撃退に成功 深手を負ったドラゴンはどこかへ飛び去り、その後姿を消し

 それから長い年月が経ち 人々は再び平和で明るい生活を取り戻していた

 だがある日、ドラゴン復活の報が王宮を騒がせる 女王からの布令に応じ、ドラゴンを倒すべく 冒険者達は王宮に集う……


彼はウソをついている!? フランクな形で開発裏話が展開

 番組中には『ドラゴンの島』の開発秘話も語られましたが、そこはこれまでもさまざまな作品でチームを組んできた方々。

 ヨコオタロウさんが、「藤坂さんは油断するとマッチョを入れてくる」と言えば、藤坂公彦さんが「彼はウソをついている」と返すなど、人狼ばり(?)のトークが繰り広げられました(笑)。

 音楽については岡部啓一さんからアイリッシュな曲調をイメージして作っていったことなどが明かされました。

 齊藤陽介さんによると、本作はソーシャルゲームになる可能性もあったそうですが、コンシューマとして展開することになったそうです。これ以上運用型のゲームにヨコオタロウさんが携わると大変なことになりそうという齊藤さんの判断もあったようですが、こういったゲームを買い切りゲームとしてたっぷり遊べるのはうれしいところですね。

 余談ですが、本作のゲームマスター役の声優として参加している安元洋貴さんも「遊ぶと面白いけど、この面白さを宣伝するのは本当に大変」「中高生の時にテーブルトークRPGを遊んでいた自分としてはとても親しみやすかった」とコメントする場面も。MCというよりもヨコオタロウチームの一員的な立ち位置になっているように感じる部分もあり、ヨコオ作品ならではのような気がしました。

 ディレクターの三村麻亜沙さんの開発裏話として、バトル中にダメージを表示する場合、ソシャゲ的な派手なダメージエフェクトではなく、あえてカードとして数値的にダメージ表現をするような相談があったそうです。このあたりも、“すべてをカードで表現する”という部分へのこだわりがあったとのこと。
(その一方で、カードを凍らせたり燃やしたりといった演出は、「カードがそうなるのはわかる」とアリだったそうです)

 シナリオを担当する松尾勇気さんも、最初はコンパクトなソシャゲ的な規模で始めたものの、最終的にはかなりしっかりとしたボリューム感のストーリーになったとのこと。
(そもそもは『ニーア』関連プロジェクトと聞いて参加したら、実はオリジナル作品だった……という裏話もあったそうです)

 また、今回はゲームマスター(安元洋貴)が文章を読むという演出上、例えば女性キャラクターのセリフを無理には盛り込まないなど、執筆の際に工夫したそうです。

 安元洋貴さんも、今回はあえてキャラクターや説明文に感情をこめて演じず、フラットに読むことにつとめたとのこと。このあたり、ゲームブックやテーブルトークRPG世代にはピンとくる部分がありますね。

 ちなみにヨコオタロウさんによると、裏コンセプトとして、「安元洋貴さんが3年つきあった彼女にテーブルトークRPGのゲームマスターをしているシチュエーションを楽しめること」らしいです(笑)。落ち着いて場慣れ感を楽しめるということでしょうか。

 さらに、本作は安元さんのファンには絶対に買ってほしいと熱弁。声優は安元さんしか登場せず、最初から最後まで安元さんの声しか聞こえてこないという、“Voice of 安元”なゲームに仕上がっているそうです。声を整えるための咳払いや、言い間違いなども、リアルな形としてゲームに収録しているとのことで……なんてディープ!

 これには安元さんも、「NGテイクがOKテイクにされるなんて!?」と苦笑していました(笑)。ただ、そんなにたくさんミスがあるわけでなく、かなりレアな演出になっているとのことです。

 あわせて、ちゃんとしたコメントとしては、アナログゲームのよさを表現したいという部分にも力を入れたとのこと。ゲーム中、カードをめくる速度などについても、あえて高速にはせず、“ゲームマスターが1枚ずつめくっている”という雰囲気もイメージしたそうです。

 番組後半には、ゲーム内ゲームとして1~4人で遊べるトランプ風カードゲームについてもコメントがありました。ヨコオタロウさんいわく、トランプを利用したカードゲームはプレイヤーが手札を相手に見せないことが前提になっていることが多いが、今回はあえて1モニタ・1台での回しプレイをマストとしてゲームデザインを考えていったので、本当に大変だったそうです。



  • ▲プレイヤー名が表示されるのはSwitch版だけの仕様となります。

 本作はダウンロード販売となりますが、数量限定で特装版(スクウェア・エニックス e-STORE限定)が発売されます。アートブックやメタルカードなど、ここでしか手に入らないスペシャルなものになっているので、予約はお早めに!


各種キャンペーンが実施中

 あまりに独特なゲーム性ということもあり、“どう宣伝していいのか助けてキャンペーン”が実施中です。Twitterやピクシブで参加できますし、レアで豪華な賞品も用意されています。




  • ▲著名イラストレーターも参加しています。
  • ▲キャンペーン賞品の1つであるカード。見たことがないキャラもちらほら…‥!?

 ちなみに幻のキャンペーンとして、想像力を試す形で主人公たちのイラストを募集する企画を実施予定だったそうですが……開催直前に事故(正解となる正式なイラストが事故で流出してしまった)ので、その企画は中止。その代わりに、現在のように、より参加しやすい企画として生まれ変わったそうです。

体験版が配信中!

 製品版の前日譚となる体験版が配信中。白の教団が何者かに盗まれた王家の宝を探す物語が描かれています。

 本編の主人公とは異なるキャラクターが活躍しますが、彼らは本編にも登場するとのことで、製品版の前に遊んでおくことをおすすめします!

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東京ゲームショウ2021 オンライン 開催概要

【開催期間】9月30日~10月3日
【参加料】無料

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