頭から漏電しているロボットが主人公!? アクションとパズルが融合した『ElecHead』をプレイ【電撃インディー#113】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は生高橋氏が制作したパズルアクション『ElecHead』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

ステージに電流を流して道を作る!?

 本作は、10月14日よりSteamで配信されているアクションゲーム。漏電したロボットを操作してステージを進んでいくことが目的となっています。

 そしてパズル要素として、漏電したロボットから流れる電流をうまく使用してステージに用意されているさまざまなギミックを解いていきます。

  • ▲黄色く光っているところが電流が流れているところです。

 アクションはシンプルなもので、基本的に移動とジャンプだけとなっていますが、ステージを進めていくことで新しいアクションが使用できるようになります。



 それでも、キーを1つ押すだけで使用でき、アクションが増えるといってもたくさん増えるわけではないので、操作が複雑になりすぎることはありません。

 なので、アクションが苦手な方でも簡単に楽しめるのはうれしいですね。


  • ▲アクションでは頭を投げることも可能。頭が接地している場所だけに電流が流れているので、電流が流れるのは頭だけということがわかります。

 そして、肝心のパズル要素ですが、ロボットから漏電した電気を壁や床などに伝わせて道を作ったり、機械を動かしたりするのが中心となります。電流は壁や床にふれていれば、つながっている場所すべてに自動で流れます。

 これだけでは、パズル要素はあまりないと思うかもしれませんでしたが、実際にプレイするとそんなことはありませんでした……。

 最初の方は、いわゆるチュートリアルのような感じで、道を作るだけだったり機械を動かすだけだったり、簡単なものばかり。


 しかし、ステージを進めていくと、どこに電流を流せば先に進めるのかを考える前に、どこに触ればどこに電流が流れるのかを見つけるところから始まります。

 見つけても、道は作れても、機械が動いていないなどといった場合も起こりました。つまり、電流を流す場所と流す順番も考えないといけないのがパズル要素です。

  • ▲電流を流す場所はあっているけど、機械が動くスピードに操作しているロボットが追い付けない。

  • ▲床に触れていなければ電流が流れて機械が動くこともないので、ジャンプしながら進むと……。

  • ▲無事に機械にたどり着きましたー。

アクションがうまいだけではダメ、パズルが解けるだけではダメ

 ただ、アクションとパズルのひとつひとつはめちゃくちゃ難しいわけではありませんが、この2つの要素が組み合わされることで難易度が高くなっています。

 具体的には、電流を流してパズル要素を攻略しても、ずっと道ができていたり、機械が動いていたりするわけではありません。

 なので、操作がうまくいかずにもたついていると再びパズル要素を解かないと先に進めなくなってしまいます。



 さらに、アクションやパズル要素は見えている画面の外につながっていることもあり、一度違う場所に移動してそこで行動してから元の場所に戻って先に進むといった行動も必要になってきます。

  • ▲これによって、どこがどこに繋がっているのかを把握するのが、よくわからなくなってしまいました。

 ただ、これによって適度に緊張感も生まれるので、無事にパズルもアクションもうまくできて先に進めたときはかなり嬉しいものがあります。

 もちろん、先に進むほどパズルは複雑になっていき、アクションも緻密な操作などが必要になってきますが、急に難しくなるとかはなく、ちゃんと段階を踏んで難易度が上がっていると思いました。

  • ▲一部のものは一度電流を流すとずっと動き続けるものもあります。

 ただ、本作はロボットをキーボードとゲームパッドのどちらかで操作することができるのですが、筆者個人としてはキーボードの操作にあまり慣れていないこともあって、後半のステージの攻略は主にアクション面で少してこずりました。

 それでも、本作にはチェックポイントが豊富に用意されているので、リセットしてすぐにやり直すことができるのも簡単でプレイヤーに配慮したいい要素だと思います。

 筆者は今回のプレイでは、あまり見つけられなかったのですが、収集要素もあるようでした。収集要素があること自体もかなり後に気付いたので、集めることで何があるかなどはわからないのですが、ちょっとこちらも探しながらプレイしてみるのもいいかもしれません。

 本作は、アクションとパズルの2つが組み合わさったゲームですが、どちらかといえば、パズル要素に重きを置いているように感じました。

 ただ、アクションも含めて難しすぎるということはないので、誰でも楽しめる作品になっていると思うので、気軽にプレイして見るのもいいのではないでしょうか!


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