人気の『地球防衛軍』シリーズの歴史を紹介。宇宙からの侵略者と戦い続ける物語やスピンオフタイトルを掲載

　ディースリー・パブリッシャーから発売されている『地球防衛軍』シリーズについて、紹介していきます。

　『地球防衛軍』シリーズは、宇宙からやってきた侵略者が送り込んでくる巨大な昆虫や侵略兵器の大群に、生身の兵士が戦いを挑む大人気アクションシューティングゲーム。2003年の発売以来、さまざまなハードで発売されている人気タイトルです。

　10月14日には『地球防衛軍3 for Nintendo Switch』が発売され、2022年には『地球防衛軍6』が控えているということで、これまでにリリースされた『地球防衛軍』シリーズを紹介。ナンバリングタイトルに加えて、スピンアウト作品についても振り返っていきます。

　なお、アクションゲームタイトルのみに絞っています。

数々の異星生命体と戦ったナンバリングタイトルを紹介！

　『地球防衛軍』シリーズとして、これまでにナンバリングタイトルが5タイトル発売されています。またこれらのアップグレード版や移植版なども発売されています。

PS2『SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍』（2003年6月26日発売）

　記念すべきシリーズ1作目は、『SIMPLE2000シリーズ』のタイトルの1つとして発売されました。シリーズの代名詞と言えるアリ型の巨大生物や、UFOのような侵略兵器などは本作からすでに登場しています。

　選択できる兵科は陸戦兵のみですが、2種類の武器を装備して切り替えつつ戦ったり、敵を倒すと落とすアーマーや装備を入手して強化したりなどの基本システムはすでにほぼ完成していました。

　他にも、最高難度“INFERNO”や画面分割による協力・対戦プレイなども搭載しています。

PS2『SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2』（2005年7月28日発売）

　『THE 地球防衛軍』の続編としてリリースされた本作は、前作から2年後の世界が舞台となっています。女性隊員で構成され、空中を飛行可能な兵科“ペイルウイング”は本作で初めて登場しました。

　ミッション数、武器数など、前作から大幅にパワーアップし、前作以上に大きな反響がありました。

　のちにPSP『地球防衛軍2 PORTABLE』が2011年4月7日に発売され、新ミッションの追加やアドホック通信を利用した最大4人までの同時プレイが楽しめるように。

　さらに、オンライン通信機能が搭載され、新兵科“エアレイド”が登場したPS Vita『地球防衛軍2 PORTABLE V2』が2014年12月11日に発売されました。

Xbox 360『地球防衛軍3』（2006年12月14日発売）

　『SIMPLE2000シリーズ』から独立して初のフルプライスソフトとなったタイトル。レンジャーを操作して、“フォーリナー”と呼称された異星生命体との戦いを楽しめます。『THE 地球防衛軍』、『THE 地球防衛軍2』とは異なる世界観となっています。

　新世代ハードになったことでグラフィックが大幅に向上。さらにNPCが操作する他の隊員とチームを組んで、一緒に戦えるようになりました。

　2012年9月27日にはPS Vita『地球防衛軍3 PORTABLE』が発売され、特定の条件を満たすことでゲストキャラの“ペイルウイング”を使うことができるようになりました。

PS3/Xbox 360『地球防衛軍4』（2013年7月4日発売）

　『地球防衛軍3』で異星生命体“フォーリナー”を撃退してから7年後の世界を舞台とした作品。

　『地球防衛軍3』で登場していた特戦歩兵“レンジャー”に加えて、空中での戦闘を可能にした女性のみで構成された降下翼兵“ウイングダイバー”、空爆や搭乗兵器を要請できる空爆誘導兵“エアレイダー”、さらにパワーフレームで身を固めて巨大な武器で戦う二刀装甲兵“フェンサー”が登場しました。

　兵科が増えたことで、ミッションによって兵科を変えたり、クリア後に新たな気持ちでプレイしたりが可能に。さらにオンラインでの協力プレイでの役割分担が楽しめるようになったことで、マルチプレイの楽しさの幅が広がりました。

　のちにアップグレード版の『地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR』がPS4とPC（Steam）で登場。新たに巨大な怪生物“エルギヌス”が登場し、これに対抗する巨大ロボットの“歩行要塞バラム”が登場しました。画面を埋め尽くすほどの巨体のぶつかり合いは必見です。

PS4『地球防衛軍5』（2017年12月7日発売）

　これまでの作品とは異なる世界観で、“プライマー”と呼ばれる新たな異星文明との戦いが描かれたのが、この『地球防衛軍5』です。

　本作では、ヒューマノイドタイプのエイリアンが敵として登場！　宇宙服を着たグレイ型宇宙人“コスモノーツ”や、驚異の回復能力で手足を失っても再生して戦い続ける“コロニスト”などが立ちふさがりました。

　ハードを新世代機に移したことで表現力が大幅に進化。巨大生物の甲殻や外装が飛び散る様や、体液が付着する姿なども描写されています。

　2019年7月11日にPC（Steam）版が発売されています。

スピンオフ作品で広がる『地球防衛軍』の世界

　ナンバリングタイトル以外にも、『地球防衛軍』をベースとした独自のタイトルがいくつも発売されています。

PS3/Xbox 360『EARTH DEFENSE FORCE：INSECT ARMAGEDDON』（2011年7月7日発売）

　海外で作られた独自の世界観となっているタイトル。“ラヴェジャー（破壊する者）”と呼ばれる昆虫生命体と人類の生き残りをかけた戦いが描かれます。

　連続するシナリオをクリアしていく形式ではなく、5つのミッションで構成された3つのキャンペーンをクリアする“キャンペーンモード”がメインモードの作品でした。

　オンライン協力プレイも可能で、無限にわき続ける敵を倒し続けるチャレンジモードの“サバイバルモード”では、最大で6人同時でのオンライン協力プレイを楽しめました。

PS4『EARTH DEFENSE FORCE：IRON RAIN』（2019年4月11日発売）

　ナンバリングタイトルとは一線を画したスピンオフ作品。テーマ曲に作曲家の新垣隆さん、クリーチャーデザインに造型作家の大山竜さんが起用されています。

　これまでの作品とは異なり主人公の性別や外見をカスタマイズ可能で、物語の主役“クローサー”になりきって戦うことになります。そのうえ登場するNPCにも名前や設定があり、まるで洋画を見ているかのような戦いのドラマを楽しめました。

　システム面での大きな違いとして、本作では“PAギア”と呼ばれる強化外骨格が4種類登場しています。そのうえ兵科ごとに装備可能な武器の制限がないため、兵科と武器を自由に組み合わせて自分なりのバトルスタイルを作れるのが最大の特徴でしょう。

　特に第4のPAギアの“プロールライダー”は、腰から打ち出すワイヤーで空中を飛び回ったり、巨大生物を使役して戦えたりなど、かつてないアクションが楽しめたのもポイントです。

PS4/Nintendo Switch『ま～るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE： WORLD BROTHERS』（2020年12月24日発売）

　すべてがボクセル（立方体）で構成されたパラレル世界を舞台にしたスピンアウト作品。“ブラザー”と呼ばれる隊員を4人選択してチームとして出撃。戦闘中に操作したいキャラを自由に変更し、残りの3人はNPCが操作して一緒に戦ってくれる独自のシステムです。

　“ブラザー”には、スピンオフ作品を含めてこれまでのタイトルに登場した隊員が“レジェンド隊員”として登場しています。他にも世界各地をイメージした“ご当地EDF隊員”もともに戦ってくれます。この“ご当地EDF隊員”は強烈な個性を出しているので必見です。

　遊びやすさが重視され、バトル終了時にアーマー（体力）や武器の回収をしなくてもいいシステムになっています。敵の残数を気にせず、全力全開で倒していけるので、これまでシリーズに触れたことがない人でも気軽にプレイできるのが魅力でしょう。

　2021年5月27日にPC（Steam）版が発売されています。

まだまだ続いていく『地球防衛軍』の世界

　数々の名作を生み出してきた『地球防衛軍』シリーズですが、1作目の発売から20年近く経った現在もその勢いは止まりません。

　Nintendo Switchで、過去のナンバリングタイトルから3タイトルが発売に。このNintendo Switch版では、ローカル＆オンライン通信による協力プレイや対戦プレイが可能です。

Nintendo Switch『地球防衛軍2 for Nintendo Switch』（2021年7月15日発売）

Nintendo Switch『地球防衛軍3 for Nintendo Switch』（2021年10月14日発売）

Nintendo Switch『地球防衛軍4.1 for Nintendo Switch』（2022年発売予定）

PS4/Nintendo Switch『ま～るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE： WORLD BROTHERS D3P THE BEST』（2021年12月16日発売予定）

　12月16日には、お買い得価格になった『デジボク地球防衛軍（略） D3P THE BEST』がPS4/Nintendo Switchで発売となります。まだ、四角い地球の人類を救っていない人は、この機会にぜひ！

PS5/PS4『地球防衛軍6』（2022年発売予定）

　そして2022年には『地球防衛軍6』が発売となります。こちらは『地球防衛軍5』の戦いから数年後の世界を舞台に、異星生命体“プライマー”の侵略を退けたものの、地球に残された侵略生物やコロニストとの戦いが描かれるとのこと。

　『地球防衛軍6』が発売される前にこれまでの作品をプレイして、士気を高めてみてはいかがでしょうか？

　それでは最後にご唱和ください！

　EDF！　EDF!!　EDF～～～!!!!

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