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2001年10月24日(水)

コンセプトカーを収録した『グランツーリスモコンセプト2001TOKYO』発表!

 千葉県幕張メッセで開催中の東京モーターショー2001で、『グランツーリスモ』の新作『グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO』が初公開された。これは「東京モーターショーに出展されているクルマに試乗できる」というコンセプトのもとに開発された『グランツーリスモ』の"コンセプトバージョン"。これまで実際に乗ることができなかった先鋭的なコンセプトカーをゲームの中で運転することを実現している点が特徴。発売日は2002年1月1日、価格は3,200円が予定されている。

 会場にはプロデューサーの山内一典氏が登場し、ゲームの内容について解説。「今回の『グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO』は、今までに発売した『GT』とは別のシリーズです。『GT』というゲームは一回作り出すと最低でも1、2年の期間を必要とするたいへんなものなんですが、今回はコンセプトバージョンということで、ある特定の方向性を狙った機動力のある『GT』を作ってみました」と語り、通常の『GT』シリーズとは異なるカジュアルな『GT』であることを説明した。今後も、こういったコンセプトバージョンとして、例えば特定の自動車メーカーの車種だけが収録されたバージョンや、80年代のクルマだけが収録されたバージョンも考えており、これがその第一弾になるとのこと。

 また、発表の場には今回のコラボレーションの実現に協力した、ニッサン、ホンダ、ソニーの担当者も登場。ニッサンGT-Rコンセプトのプロデューサーである田村氏は「山内さんとは実車の制作段階からあれこれやりとりをしました。実車はバルセロナで作っていたんですが、このクルマのためだけに山内さんは飛んできてくれまして。今回の企画は彼の熱意でOKになったようなものです」と語ってくれた。
 
 また、ホンダの秋本氏は「今回収録のデュアルノートは、走る楽しさを新しい形で提案したいという思いをこめた純粋なコンセプトモデルです。これまでコンセプトカーは一般の方にとっては見るだけのものでしたが、やはりそれでは満足できない。コンセプトカーをみなさんに乗っていただきたい、という思いがあって、これは『GT』に入れていただくしかないんじゃないかと、こちらから山内さんにラブコールを送って実現しました」とコメント。『GT』の映像の美しさ、ゲームの楽しさについての思いをあらわにした。
 
 さらに。今回の『GT コンセプト 2001 TOKYO』には、トヨタとソニーのコラボレートで開発されたpod(ポッド)も収録。表情を見せたりしっぽを振ったりするクルマ版"AIBO"ともいえるこのクルマも、ユニークな特徴をそのままにゲームに登場している。開発に携わったソニーの布川氏は「podをいちユーザーとして体感できることを嬉しく思っています」と語り、山内氏も「ゲーム中でも、後ろから突付かれると悲しんだり、ストレートで飛ばしているときは楽しそうにしたりと、podの特徴をすべて再現しています」とこれまでにない動きについて説明した。

 この『グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO』は、「グランツーリスモのスピリットを先鋭化し絞り込んだタイトル」と山内氏が語るとおり、車種の数やコースの数、ゲーム世界のボリュームは絞り込まれ、ビギナーにもプレイしやすい環境を目指したタイトルであるとのこと。収録車種はコンセプトカーが中心になり、コースも現時点では5コースほどの収録が予定されているようだ。
 
 また、このソフトの発売に先駆けて、2001年12月13日には、ロジクールから「GT FORCE」専用のバケットチェア付ステアリングポッド「スパルコ・レーシングコックピット」が発売されることも決定。車検対応のバケットチェアと「GT FORCE」をセッティングできるレーシングポッドのセットで、さらにドライビングの本物感を味わうことができるはずだ。
 
 『GT』の新しい世界を広げるこの"コンセプトバージョン"。多くのファンの夢をかなえる待望のタイトルといえるだろう。

「会場内に展示中の最新車種やコンセプトカーを収録!!」の文字が読みとれる。

全世界が待ちかねた『GT』の新たな展開について語る山内氏。 「コンセプトカーのスペックは公表できませんが、実際にプレイしてみれば、きっとそのスペックを体感できるはずです」と語った。

画面上にはモーターショーの会場でつい先ほどお披露目されたばかりのGT-Rも。

各自動車メーカーの担当者とともにゲームの魅力について語る。

パッケージは青を基調としたデザイン。

モーターショー会場で展示中のニッサンGT-R。憧れのこのクルマにもう乗れる!

これがトヨタとソニーのコラボレーションで生まれたpod(ポッド)。ユニークなデザインと機能を兼ね備えたまったく新しいタイプのクルマだ。

究極のドライビングシミュレータ「スパルコ・レーシングコックピット」。価格はオープン。


データ

新収録予定車種
■ダイハツ:コペン
■ホンダ:シビック タイプR/インテグラ タイプR/NSX-R プロトタイプ/デュアル
ノート
■マツダ:RX-8/アテンザ 5HB/RX-7 タイプR バサーストR
■三菱:ランサー エボリューションVII ラリーカー
■日産:フェアレディZ/GT-R コンセプト/プリメーラ 20V/スカイライン300GT/
R34スカイライン GT-R M-スペック
■スバル:インプレッサ WRX STi プロドライブ スタイル
■トヨタ:アルテッツァ ジータ AS300/pod/RSC/ソアラ 430SCV/ウィル VS ほか

■関連サイト
東京モーターショー
GT FORCE. NET