ソニーが中期連結業績を発表。ゲーム部門はPS2の好調により黒字転換
ソニー株式会社は本日10月25日、2001年度第2四半期(2001年7月1日~2001年9月30日)の連結業績を発表した。これによると、売上高は、ゲーム、映画、金融などの分野で増加し、エレクトロニクスと音楽分野で減少。全体では33億900万円の営業損失を計上している(円換算後の数値)。
気になるゲーム部門に関しては、前年同期に比べ売上高で約98.2%増加の2,428億円となり、40億7,200万円の営業利益を計上。ヨーロッパでのPS2本体の価格引き下げによるマイナスの影響はあったが、PS2ハード本体のコストダウンが進んだことや、PS2対応のソフトが好調な売上を記録したこと、円安などのプラスの影響が重なり、大幅な損益改善が実現した(いずれも円換算後の数値)。
地域別の売上に目を向けると、日本国内ではPS2のハード、ソフトともに売上が増加したものの、PSoneはハード、ソフトともに不調で、全体では減収。アメリカとヨーロッパでは、PS2がハード、ソフトともに好調で、全体では大幅な増収となった。
なお、今期のハードおよびソフトの出荷数については以下の表を参照。PS2がハード、ソフトともに大幅な成長を記録し、全体の業績に貢献していることが読み取れる数字となっている。
データ
■2001年度第2四半期のハード及びソフトの出荷数 | 当四半期 | 前年同期 | 前年比 | 2001年9月末までの累計 | PS(PSone)ハード出荷台数 | 282万台 | 237万台 | 119% | 8,826万台 | PS(PSone)ソフト出荷本数 | 1,900万本 | 4,000万本 | 48% | 8億200万本 | PS2ハード出荷台数 | 462万台 | 98万台 | 471% | 1,957万台 | PS2ソフト出荷本数 | 2,270万本 | 340万本 | 668% | 7,250万本 | |
※ソフトウェアの出荷本数は他社制作のものも含む
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