マイクロソフトは本日10月3日、都内で「第1回 Xbox Premiere」と題した発表会を行った。これは、マイクロソフトが自社で発売するXboxタイトルの内覧会。ステージでは開発者による実機でのプレゼンテーションとともに、初公開タイトルを含む計7タイトルの概要が発表された。
発表会では、まずマーケティング企画部部長の斎藤紀夫氏がマイクロソフトブランドタイトルのマーケティングについてアピール。「これまでビジネス系のソフトが得意だと思われていたマイクロソフトのイメージをくつがえしたい」「クリエイターが丹精こめて作ったソフトを商品ではなく作品としてユーザーにアピールしていきたい」との目標を語った。
続いて、ソフトの開発方針について、制作統括部統括部長の宮田敏幸氏が壇上へ。「“大衆娯楽”をキーワードに、一般大衆の方々にウケるタイトルを開発する。人の五感に訴えかけられるようなタイトルをプロデュースしていきたい」とのポリシーを明らかにした。
その後、各タイトルの担当者がステージに上がり、本日のメインとなるマイクロソフトブランドの7タイトルを披露。以下がその概要となる(いずれのタイトルも発売日・価格は未定)。
■『ねずみくす』 開発 メディア・ビジョン
ふわふわネズミがたくさん登場の「群れアクション」ゲーム
ヨーロッパの小さな町を舞台に、主人公ネズミを操作し仲間ネズミとともにステージを探索。敵ネズミと戦うアクションアドベンチャー。Xboxならではの技術「ファーシェーダー」でネズミの毛のふわふわ感とかわいらしさを表現している。
■『MAXIMUM CHASE(マキシマムチェイス)』 開発 元気
ロサンゼルスを舞台に緊張感あふれるカーチェイスが展開
ハリウッド映画さながらの壮絶なカーチェイスと銃撃戦が特徴のカーアクションゲーム。GM、トヨタ、日産から正式ライセンスを取得し、実在する約20車種が登場。被弾や接触によって車体はダメージを受ける。
■『HALO(ヘイロー)』 開発 Bungie Studios(バンジースタジオズ)
さまざまな武器と乗り物を駆使して戦う「ブッ放しアクションアドベンチャー」
謎の惑星でエイリアンと戦う3Dシューティングアクション。4人までのマルチプレイが可能で、謎解き要素も多数。開発はシカゴに拠点を置く制作会社バンジースタジオズが担当している。
■『Project Gotham:World Street Racer(プロジェクトゴッサム:ワールドストリートレーサー)』 開発 Bizarre Creations LTD.(ビザーレクリエーションズ)
実写的な市街地サーキットを疾走する都市型レースゲーム
スピードだけでなく、ドライビングスタイルも評価される新しいタイプのレースゲーム。市街地を模したサーキットを走ってポイントを稼いでいく。4分割画面での対戦も可能。
イギリスのビザーレクリエーションズが開発を手がけている。
■『天空-Tenku- Freestyle Snowboarding(テンクウ フリースタイル スノーボーディング)』 開発 マイクロソフト
フリースタイルでトリックを決めるスノーボードゲーム
実在するゲレンデを舞台に、自由に滑走する爽快感が特徴のスノーボードゲーム。フリースタイルでトリックを決めながら11のステージをクリアしていく。実在のメーカー30社とプロスノーボーダー14人がゲームに参加している。
■『Jockey's Road(ジョッキーズロード)』 開発 プログレス
ジョッキーの人生をシミュレートした騎手サクセスストーリー
競馬ジョッキーを主役に、RPG的な要素を盛り込んだ新しいタイプの競馬ゲーム。レースの内容は操作テクニックだけでなく、物語の流れやトレセンでの行動などによっても変化する。『優駿』や『クラシックロード』を手がけたプログレスが開発を担当。
■『格闘超人』 開発 ドリームパブリッシング
超リアルな映像で描かれる新・格闘ゲーム
Xboxのハードスペックを計るためのデモ「プロジェクトK-X」の技術を活かして制作された格闘ゲーム。筋肉の動きや影の表現にこだわったリアルな映像が特徴。開発は『トバルNo.1』や『バウンサー』などの制作で知られる石井精一氏率いるドリームパブリッシングが担当している。
各タイトルのプレゼンテーション終了後は、広報宣伝部部長の本郷好尾氏が、東京ゲームショウでの出展内容について解説。本日発表されたタイトルを含む主要20タイトルを150台以上の試遊台でプレイできることが明らかにされた。そのほかステージイベントも行われるなど、Xboxブースは充実した内容になりそうだ。ファンは、ソフトラインナップのさらなる充実に期待して、2月22日の発売日を楽しみにしていよう。
東京・青山のスパイラルホールで開催。多くの報道陣を集め、約1時間半の発表会となった。
マーケティング企画部の斎藤氏。「宣伝費を多くかけることはしない」との発言があったが、具体的な戦略については語られなかった。
「今回紹介する7タイトルは、4タイトルが国内、3タイトルがアメリカ本社での制作です。夏前くらいまでには発売していきたい」と語る宮田氏。
部屋の中に隠れる敵ネズミを探し出すことが第一の目的。
(ねずみくす)
「女の子が喜ぶようなタイトルを」とのコンセプトで開発されたとのこと。
(ねずみくす)
今回は公開されなかったが、ストーリー部分では実写の人物とCGを合成した映像を使用しているとのこと。
(MAXIMUM CHASE)
追ってくる敵車を狙い撃つガンシューティングパートも採用されている。
(MAXIMUM CHASE)
音声は5.1チャンネルドルビーサラウンドを採用。
(HALO)
味方の救出や制限時間内の脱出など、さまざまなミッションが用意されている。
(HALO)
ロンドン、東京、サンフランシスコ、ニューヨークの4大都市に150以上のサーキットが用意されている。
(Project Gotham)
5.1チャンネルドルビーサラウンドでエンジン音やBGMを堪能。
(Project Gotham)
広大なゲレンデに、多彩なジャンプ台やレールなどが用意されている。
(天空)
DVD-ROMの容量を活かして、BGMとして230曲の楽曲を収録している。
(天空)
シナリオは寺田憲二氏。「劇場映画3本分くらいのストーリーとドラマを入れることができた」とのこと。
(Jockey's Road)
精密なグラフィックで表現される18頭立てのレースはXboxのハードスペックによって実現。
(Jockey's Road)
自分の体の影が、自分自身に映り込むなど斬新な表現が多数。
(格闘超人)
Xboxのハードスペックを最大限に活かした新次元のグラフィック。
(格闘超人)
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