2001年12月13日（木）
Xboxの次世代構想も示唆。米マイクロソフト社長ベルーゾー氏が会見
本日12月13日、都内のホテルで米マイクロソフトコーポレーション、リチャードベルーゾー氏の来日記者会見が行われた。ベルーゾー氏は社長兼COO（最高執行責任者）の肩書きを持ち、マイクロソフトによるビジネス全般の戦略指揮を担当。来日は当初9月に予定されていたが、テロ事件の影響により延期され、今回のタイミングになったもの。会見には、日本マイクロソフトの阿多親市社長、Xbox事業部の大浦博久部長も同席し、多くのマスコミ関係者が集まった。
ベルーゾー氏はまず「我々はこの25年間パーソナルコンピュータビジネスに注力してきたが、マイクロソフトは常に新しいチャンスを求めている」と前置きし、PCビジネスのさらなる発展や各企業とのパートナーシップを重視していくことはもちろん、コンシューマビジネスがその大きな柱になるだろうことにも言及。「Xboxやモバイルデバイス、セットトップなどコンシューマ市場は大きな成長を遂げていく」と語った。
会見内容はマイクロソフトのビジネス全般に及んだが、ここではXboxプロジェクトに関する内容を中心に質疑応答の模様をお伝えしよう。
――PS2が大きなシェアを握っている日本のコンシューマゲーム市場にXboxで参入する展望はどこにあるのか。
ベルーゾー氏「いかなる市場においてももっとも優れたゲーム体験をユーザーに提供するというのが当初からの戦略だ。我々はゲーム開発者とも一致団結してXbox事業を進めており、それを提供できる確信がある。また、参入したからには長期的に腰を据え、前向きに展開していくつもりだ」
――長期的な戦略で戦っていくというのは、Xboxの次世代機を含めた話なのか。
ベルーゾー氏「次世代機の構想も含めている。製品をひとつだけ発売して終わりとい<うものではない。Xboxはブロードバンドネットワークにより他のさまざまな端末と接続され、各ユーザーの住宅のなかで重要な役割を果たす。これらはすべて構想の中に入っている」
――SCEとNTTがネットワークビジネスの新たな展開について発表したが、XboxとNTTコミュニケーションズによるネットワーク展開はどうなっているのか。
ベルーゾー氏「Xboxにおけるオンラインサービスは基本的かつたいへん重要なサービスと認識している。特に日本市場では（他ハードとの）大きな差別化となるものだと考えている」
大浦氏「NTTコミュニケーションズとの提携に関しては現在詳細を詰めている段階だ。当初のXboxのオンラインサービスはゲームに特化したものになることが決定している」
――Xboxのオンラインサービスはいつから始動するのか。
大浦氏「オンラインサービスは米国で6ヶ月以内にスタートする。日本でも同じスケジュールで2月22日の発売日から6ヶ月以内にスタートさせる」
――Xboxがアメリカでリリースされたあと、ハードの改造をしているユーザーがいるとのことだが、マイクロソフトはそれについてどう考えているのか。
ベルーゾー氏「私たちがそれを推奨することはない。Xboxはハードとして完成されており、できればしてほしくないと思っている」
――Xboxのマーケティングにはどのくらいの費用を投入するのか。
大浦氏「ワールドワイドで500ミリオンを使う予定だ」
――日本国内でのXbox発売日に関して、3月に延期されるという報道が一部でなされたが、それは誤報ということで間違いないか。
ベルーゾー氏「報道の混乱は私が原因だった。台湾で行った会見で、ヨーロッパの発売日と日本での発売日について混同し発言してしまった」
阿多氏「Xboxは日本国内で予定通り2月22日に発売する。10月の発表から変更は一切ない」
大浦氏「部品の供給に関する不安もない。1月11日にXboxカンファレンスを開催しXboxに関するさまざまな詳細を発表する」
米国での好調が伝えられているXboxだが、日本国内での展開に関しては未だ価格も発表されておらず、不安視する声が聞かれるのも事実。しかし、莫大な宣伝費をかけ、長期的な戦略で臨むというマイクロソフトの姿勢からは家庭用ゲーム機事業への参入が本気であることが確かに感じられる。
いずれにせよ1月11日のXboxカンファレンスにおいて、日本での価格やハード発売時のソフトラインナップを含めた、さまざまな事項が明らかになる模様。その発表後にXboxの期待が膨らむのか、それともしぼんでしまうのか。1月11日は我々ユーザーにとっても重要な日になりそうだ。
左から阿多氏、ベルーゾー氏、大浦氏。日米マイクロソフトのトップが揃っての会見となった。
「日本のマーケットを重要視している」と語るベルーゾー氏。
国内でのXbox事業を統括する大浦氏。「1月11日にさまざまな事項を発表します」
マイクロソフト株式会社社長の阿多氏。
ベルーゾー氏は、今回の来日でいろいろなビジネスパートナーと会う予定とのこと。
ベルーゾー氏はまず「我々はこの25年間パーソナルコンピュータビジネスに注力してきたが、マイクロソフトは常に新しいチャンスを求めている」と前置きし、PCビジネスのさらなる発展や各企業とのパートナーシップを重視していくことはもちろん、コンシューマビジネスがその大きな柱になるだろうことにも言及。「Xboxやモバイルデバイス、セットトップなどコンシューマ市場は大きな成長を遂げていく」と語った。
会見内容はマイクロソフトのビジネス全般に及んだが、ここではXboxプロジェクトに関する内容を中心に質疑応答の模様をお伝えしよう。
――PS2が大きなシェアを握っている日本のコンシューマゲーム市場にXboxで参入する展望はどこにあるのか。
ベルーゾー氏「いかなる市場においてももっとも優れたゲーム体験をユーザーに提供するというのが当初からの戦略だ。我々はゲーム開発者とも一致団結してXbox事業を進めており、それを提供できる確信がある。また、参入したからには長期的に腰を据え、前向きに展開していくつもりだ」
――長期的な戦略で戦っていくというのは、Xboxの次世代機を含めた話なのか。
ベルーゾー氏「次世代機の構想も含めている。製品をひとつだけ発売して終わりとい<うものではない。Xboxはブロードバンドネットワークにより他のさまざまな端末と接続され、各ユーザーの住宅のなかで重要な役割を果たす。これらはすべて構想の中に入っている」
――SCEとNTTがネットワークビジネスの新たな展開について発表したが、XboxとNTTコミュニケーションズによるネットワーク展開はどうなっているのか。
ベルーゾー氏「Xboxにおけるオンラインサービスは基本的かつたいへん重要なサービスと認識している。特に日本市場では（他ハードとの）大きな差別化となるものだと考えている」
大浦氏「NTTコミュニケーションズとの提携に関しては現在詳細を詰めている段階だ。当初のXboxのオンラインサービスはゲームに特化したものになることが決定している」
――Xboxのオンラインサービスはいつから始動するのか。
大浦氏「オンラインサービスは米国で6ヶ月以内にスタートする。日本でも同じスケジュールで2月22日の発売日から6ヶ月以内にスタートさせる」
――Xboxがアメリカでリリースされたあと、ハードの改造をしているユーザーがいるとのことだが、マイクロソフトはそれについてどう考えているのか。
ベルーゾー氏「私たちがそれを推奨することはない。Xboxはハードとして完成されており、できればしてほしくないと思っている」
――Xboxのマーケティングにはどのくらいの費用を投入するのか。
大浦氏「ワールドワイドで500ミリオンを使う予定だ」
――日本国内でのXbox発売日に関して、3月に延期されるという報道が一部でなされたが、それは誤報ということで間違いないか。
ベルーゾー氏「報道の混乱は私が原因だった。台湾で行った会見で、ヨーロッパの発売日と日本での発売日について混同し発言してしまった」
阿多氏「Xboxは日本国内で予定通り2月22日に発売する。10月の発表から変更は一切ない」
大浦氏「部品の供給に関する不安もない。1月11日にXboxカンファレンスを開催しXboxに関するさまざまな詳細を発表する」
米国での好調が伝えられているXboxだが、日本国内での展開に関しては未だ価格も発表されておらず、不安視する声が聞かれるのも事実。しかし、莫大な宣伝費をかけ、長期的な戦略で臨むというマイクロソフトの姿勢からは家庭用ゲーム機事業への参入が本気であることが確かに感じられる。
いずれにせよ1月11日のXboxカンファレンスにおいて、日本での価格やハード発売時のソフトラインナップを含めた、さまざまな事項が明らかになる模様。その発表後にXboxの期待が膨らむのか、それともしぼんでしまうのか。1月11日は我々ユーザーにとっても重要な日になりそうだ。
左から阿多氏、ベルーゾー氏、大浦氏。日米マイクロソフトのトップが揃っての会見となった。
「日本のマーケットを重要視している」と語るベルーゾー氏。
国内でのXbox事業を統括する大浦氏。「1月11日にさまざまな事項を発表します」
マイクロソフト株式会社社長の阿多氏。
ベルーゾー氏は、今回の来日でいろいろなビジネスパートナーと会う予定とのこと。
■関連サイト
・Xbox公式サイト