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2001年12月5日(水)

コントローラケーブルにカドミウムを検出。オランダでPSone130万台が出荷停止

 SCEEは欧州向けに出荷したPSone130万台が、オランダで出荷停止措置が取られていることを明らかにした。出荷停止の理由は、PSoneのコントローラケーブルからオランダの安全基準の3~20倍のカドミウムが検出されたため。カドミウムとは油性絵の具や乾電池の原料となる物質で、PSoneではプラスチックの安定剤として使用している。

 このPSoneはアジアで製造された後、オランダを経由して欧州諸国へと出荷する予定だったもの。現在SCEEは現在部品の交換を進めており、12月中旬にはPSoneの出荷を再開する予定だ。なお、PS2に関してはこの規制値をクリアしており、通常の流通が行われている。

 SCEによると、日本ではプラスチック中のカドミウム量に関する規定がなかったこと、オランダの規定値が世界基準から見ても厳しい値だったことで、今回の問題が発生したと話している。また、今後は日本版PSoneに関しても、環境面の影響を考慮して対応を検討していくとのことだ。


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