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2001年3月28日(水)

ACCSが「中古ゲームソフト販売訴訟」判決に関して抗議声明を発表!

 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(略称ACCS、理事長・カプコン辻本憲三氏、副理事長・エニックス福嶋康博氏)は、3月27日の「中古ゲームソフト販売訴訟」における東京高等裁判所の判決について、以下のような声明を発表した。
 
 「判決は、著作権問題についてのこれまでの動向や経緯を踏まえて行ってきた私たちの主張を退けるものであり、到底認められるものではない。ゲームソフト市場において、約3,850万本、約1,980億円相当の中古ソフトが販売されており、この売り上げが何らゲームソフトメーカーに還元されていないのはもちろん、劣化のないデジタル著作物である特性から、中古市場は新品市場を圧迫するといった事態を引き起こしている。また、ゲームソフトメーカーは正当に得られるはずの開発資金を回収することができないことになり、新作ソフトの開発に多大な支障を来たしている」
 
 ACCSは、今後も中古販売を中止させる運動を展開していくとしており、今回の判決も、不当裁判を訴えるエニックスの上告で、結果は最高裁判所の判断に委ねられることになる。ゲームユーザーにとっては、もはや他人事ではない問題。これからの動向に注目していきたい。


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ACCS ニュースリリース