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2001年3月30日(金)

DOL編集部員によるTGS日誌(その1日目)「今回のゲームショウ(初日)は、見どころが多いでしょー!」

※電撃EYESは、電撃オンライン独自の視点でお送りするコラムのコーナーです。今回は編集部員が見たTGS初日の感想です。
 
 まずはハードメーカー別に見てみよう。メーカーとしての出展はないものの、携帯ゲームコーナーと銘打ったGBAの展示コーナー。事実上任天堂ブースのようなものであった。タイトル的には、もう発売されているものが大半を占めていて目新しさはなかったけれど明日からの終日一般日では、ちっちゃなお友だちでいっぱいになってるんだろうなと思った(それにしても『ドラキュラ』どこかに売ってないかなぁ)。
 
 SCEブースはと見てみると、TGS内「PS&PS2版TGS」とでもいうのか、自社タイトルだけでなくライセンシーのタイトルを含め、これから夏頃にかけて発売されるPS&PS2タイトルの試遊台が大スペースにギッシリと詰まっていた(62タイトル123台の試遊台)。ステージでは、ゲーム開発者のトークショーが中心で、今までの派手なパフォーマンス的ステージはナシ。実用的で、とにかくゲームに触れられる=ゲームは触ってナンボ的で個人的には好感が持てた(『リモココロン』をプレイしている人に共通して現れる現象が、ニヤニヤしながらのプレイ。ゲームは面白そうだけど、客観的にプレイヤーを見ていたら気持ち悪かった)。
 
 そして、本日の目玉であるマイクロソフトのビル・ゲイツ氏の基調講演(と言うよりは、日本でのXboxのお披露目&デモンストレーション)。詳細は、当サイトのニュース記事を参照いただければと思いますが、そこでは伝えられてない会場の様子と個人的な感想を述べたい。会場は、4,000人入るイベントホールの8割がたが埋まっていた。名だたるメーカーのプロデューサーやメーカーのお偉いさんがかなりの数来ていた(参入を発表していないメーカーさんも多かった)。Xboxへの関心なのか、それともビル・ゲイツ本人への興味なのかは定かではないが……。とにかく派手なステージだったし、とにかくアメリカナイズされていた。いい意味でも、悪い意味でも。セガの香山氏が登場し、Xboxに参入を発表した場面を見て「セガってほんとにソフトメーカーになったんだな」と思ったのも事実。ちょっぴり寂しくなった反面、たくさんのハードにセガのソフトが広がると思うと楽しみでもある。ゲームストック→東京ゲームショウ→E3→ハード発売と、順調かつ計算された展開といった感じがしたXbox。態度のでかい超大型新人っぽくて今後の活躍にすごく期待が持てた。(個人的には、ビル・ゲイツより製作統括部統括部長の宮田氏がすごく印象に残った)。
 
 次に、個々のメーカーブースで気になるソフトをピックアップすると、まずナムコ。ニュースでも紹介していたがモノリスソフトのRPG『ゼノサーガ』(PS2)。モノリスソフトは、あの『ゼノギアス』を作ったスタッフが独立したナムコの関連会社で、否応なしにも期待するタイトルだ。7月8日の発表会がとっても楽しみである。つぎに、カプコンの『デビル・メイ・クライ』(PS2)。『コード:ベロニカ』に同梱された体験版もすごかったけど、どうやら製品は、そんなものじゃないらしい。期待大である。次は、テクモの『デドアラ3』(Xbox)。きれいだったな。実機でのデモもすごかった。Xbox&TEAM忍者侮りがたしっていう感じだった。他にもたくさん、たくさん話したいことがあるんですが(例えば大型スクリーンのシャアやGT3の発売日決定、FFXの体験プレイなどなど)、明日のTGSコラムを書く担当のためにとっておきます。
 
 まとめると、今回のTGSは、まさにゲームをプレイできるゲームショウ。こまめに歩いて、会場をくまなく探せば、必ず自分のお気に入りのソフトに出会えるはずだ。ここ数年、物販やコスプレが横行し、何のためにTGSをやるの? って個人的には疑問に感じていたんですが、それにハードメーカー&ソフトメーカーが答えてくれた形のゲームショウじゃないかと思います。
(電撃オンライン編集部 “E”)