DOL編集部員によるTGS日誌(その2日目)「幕張は雪でもアツかった!」
※電撃EYESは、電撃オンライン独自の視点でお送りするコラムのコーナー。今回は編集部員が見たTGS2日目の感想です。
「市場は踊り場」なんて言われがちなゲーム業界。その真っ只中でスタートした、21世紀最初の東京ゲームショウ。昨日の編集部Eの「何のためにTGSをやるの? という疑問にハードメーカー&ソフトメーカーが答えてくれた」というコメント通り、内容充実のイベントになったみたい。
昨年までのTGSを見てきて課題に感じたことは、①オフィシャル感と②情報発信、それに③コミュニケーション。先日、TV番組の収録でCESAでTGS担当をされる白石さんとご一緒する機会があり、その3つをぶつけてみたら、自信ありげに「今年はがんばりますよ」と返してくれた。結果、それぞれにカウンターをあてていてびっくり。
まず、①のオフィシャル感について。ゲーム業界を代表するイベントとしてTGSに欠けているものがあるとすれば、それはやはり全ハードメーカーが揃っていないということだと思う。今回はその1歩手前とはいえ、任天堂もGBA機材をレンタルしたうえ、ソフトも出展。秋にゲームキューブを大々的に出展するようなことがあれば、TGSのオフィシャル感はE3に匹敵するものになりそう。
②の情報発信は、これからのゲームに期待がふくらむような発表を仕掛けるってこと。プレスだろうがユーザーだろうが関係者だろうが関係なく、会場に行った人がわくわくするような仕掛けがあるイベントだとステキ。で、それも今回はビル・ゲイツ氏の基調講演もあり大成功。昨年、マイクロソフトの大浦さんは「Xboxも大切だけど、やっぱりゲーム業界が盛り上がらないと楽しくないし、TGSでなにかやりたいよね」と話されていた。結果、やられちゃいました。こういう人たちがもっといっぱい出てくると、「踊り場」なんて言葉もどっかに飛んでいきそうなんだけど。
最後のコミュニケーションは、ゲームを送り出す側と受け取る側、クリエイターとユーザーのコミュニケーションのこと。これは以前からTGSがチャレンジしていて成功していることなんだけど。今回はさらに成熟していてイベントがアツかった。自分もこれまでにブースやステージのイベントをお手伝いしたことがあったけど、TGSでのイベントって独特のムードがある。以前カプコン岡本さんとアトラス岡田さんと3人でトークショーをしたときに感じたんだけど、妙な一体感があるのね、ステージと客席が。みんな熱心に聞いてくれるし、それに応えようと壇上の人もサービス過剰になったりして。今年も「危険なクリエイタートークバトル」では例年以上のスリリングなトークが展開されたし、タカラブースの「勇者」イベントなんかではステージと客席のアツいコール&レスポンスを見ることができた。
外は雪でもTGSはアツかった。このアツさって、PS2が活気付いて、ゲームキューブやXboxが出現する、2001年のゲーム業界がアツくなるってことの予兆!? だといいんだけど。
(電撃オンライン編集部“O” )