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2001年5月16日(水)

『ギャロップレーサー』紛争、テクモが最高裁判所に上告

 テクモは、PS用ソフト『ギャロップレーサー』内で登場する実在競走馬の実名使用に関する紛争において、最高裁判所に上告することを明らかにした。
 
 これは、名古屋高等裁判所において審理された1審、2審の判決を不服として行われたもの。
 
 上告の理由として、「当社の主張が認められ、実質的な勝訴は明らかではあるが、本来人間の人格権から派生した「パブリシティ権」を、安易に競走馬に認めた裁判所に対し、学問的および社会的な問題提起をしていきたい」としている。
 
 今後発売される競馬ゲームの実名使用に、少なからず影響を与える可能性のある裁判ということで、関係者の注目が集まりそうだ。


データ

■馬名使用に関する紛争の概要
『ギャロップレーサー』内に登場する実在競走馬の実名使用が「馬名の無断使用により馬主の権利を侵害した」として、平成10年に馬主原告団から販売の差し止めと損害賠償を求め、テクモが名古屋地裁に提訴されたもの。現在までに一審、二審が争われ、「物のパブリシティ権」が認められるかという部分が争点となっていた。

■関連サイト
テクモ